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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784494020867
作品紹介・あらすじ
ーーこれが、ぼくの虎。
あれは、だれが口にした言葉だろう。5年ぶりに戻ってきた、リアス式海岸の海と緑の町。震災の傷を残したこの地で真莉愛は自身の記憶のカケラを追うことになる。
母方の祖母の家に越してきた小学6年生の真莉愛。5年前に大きな地震があった町で、母と祖母との3人暮らしが始まる。真莉愛は、この町で幼いときに出会った「まさき」という男の子のことが気にかかっていた。しかし、まさきが5年前の震災で亡くなっていたことを知り、真莉愛は静かに衝撃を受けるのだった。もう二度と会うことはできない。まさきのことをだれが覚えているのだろう。わたしはまさきのことを考えたい。離れてくらす父との記憶が薄れていく寂しさを抱える真莉愛だからこそ、まさきの記憶は手放してはならないものとして立ち上がってくるのだった。
震災で失われたいのちに向き合う物語。
みんなの感想まとめ
震災の傷跡が残る町で新たな生活を始めた少女が、過去の記憶と向き合う姿を描いた物語。主人公の真莉愛は、親の離婚を機に母方の祖母と共に引っ越し、そこで出会った男の子の存在を思い出します。彼は震災で命を落と...
感想・レビュー・書評
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6年。親の離婚とお婆ちゃんの体調から、お婆ちゃんのいるリアス式海岸の町に引っ越してきた真莉愛。震災の傷跡が残るこの地で暮らしてきた友達との差感じながらも、昔この地であった男の子を思い出し、自分なりに震災や命と向き合おうとする。
戦争や震災などの辛いテーマに、非体験者がどう考え向き合い動くかを考えさせられるお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「うっすらと思い出の中にいる友達」という命題は結構面白く、震災から何年もたったタイミングで語る話なのも分かる、けど思ったより散漫に終わったなと感じました。そこ中心で1冊描けるレベルのモチーフだろうに虎舞この程度の扱いで次行くの? みたいな拍子抜け感が原因だろうか。
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ふりがなが多めに振られているので小学校高学年ぐらいから読めそうな小説。
こうの史代さんが絵を手がけているのでとりあえず買ってみた。 -
小6、東日本大震災
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何がいいって、冒頭のプロローグ的なところが一番良かった。ただ、そこから期待していた内容とは違い、結構しっかりした「地域を学ぶ」雰囲気が出てきた。
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東日本大震災を保育園の時に経験し、その後、東京で育ち、小学校6年生になってまた震災の地に戻ってきた真莉愛。
中々馴染めない中でも優しく声をかけてくれた子と友達になる。
そして虎舞に出会い、保育園の時に優しくしてくれた男の子の事を思い出す。
しかしその子は震災で亡くなっていた。
その子の事を知りたくて色々探し回る真莉愛。
話の舞台は震災5年後というから今よりまだまだ傷跡が色濃く残っていたであろう。
震災の被害が身近かだと感じる話だ。
虎舞という伝統芸能を通して亡くなった人達の事を記憶しておこうとする真莉愛。
こういうことが大切なのかもしれない。
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東京で母と二人で暮らしていた6年生の真莉愛
岩手のリアス線の町の母の実家に5年ぶりに戻り、祖母と三人で暮らし始める
5年前の震災のころ
その町で2か月だけ暮らしていた真莉愛は
通っていた保育園でやさしくしてくれた「まさきくん」のことを思い出す
真莉愛はまさきくんが震災の津波でなくなっていてたことを知り……
──今、だれがまさきくんのことを覚えているのだろう。
《東日本大震災でうしなわれた命と、記憶をめぐる物語。》──帯の紹介文
震災を背景に、離れて暮らす日系ブラジル人の父や郷土芸能の虎舞を組み込んだ静かでやさしい物語、2024年12月刊
デビュー作『天下無敵のお嬢さま! 』(フォア文庫/2006年)以来の濱野×こうのコンビの作品
ちなみにこうの史代は『この世界の片隅に』で知られる漫画家で、児童書の装画・挿絵も数多く手がけている -
高学年向け。震災の傷跡が色濃く残る東北の町が舞台。3.11からもうすぐ14年。この本の対象年齢のこどもたちは震災を知らない子も増えている。
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5年ぶりに東北の海辺の町に戻ってきた真莉愛。5年前、津波で亡くなった「まさき」という男の子の話を聞き、忘れていたわずかな記憶がよみがえります。
「まさき」を知る人をさがしつつ、真莉愛は自分の出自にも向き合っていきます。
これまで真莉愛が傷ついてきたからこそ身につけた、強さと優しさに勇気をもらえる物語。 -
震災の年、真莉愛が2ヶ月だけ通った保育園で出会ったまさき君。これまで忘れていたのだが、お葬式の家の前を通ったことをきっかけに思い出した。ひとりぼっちの真莉愛に優しくしてくれた子だった。
震災で亡くなったというまさき君のことを知りたくて、真莉愛はいろいろな人に尋ねたが、皆知らないと言う。
…忘れないでいて。 -
小4長女完読。
次女が長女と同じ年頃になった時にもおすすめしたい。
我が子は関東大震災後に生まれた子。
被災者の気持ちは被災者にしかわからない。
だけど、関東大震災を知らない子供達がこの本を読み、あの日、東北で何があったのか、少しでも思いを馳せることができるといいなと思う。
中村節子さんと会えたシーン、そして最後のおばあちゃんの一言に目頭が熱くなった。
紗絵さんが「大切なこと」について話すシーンも、この本を読んだ子供達にも何か響くものがあるといいなと願う素敵な一冊でした◎
著者プロフィール
濱野京子の作品
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