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Amazon.co.jp ・本 (239ページ) / ISBN・EAN: 9784494020898
作品紹介・あらすじ
少年たちは、なぜ戦場にいたのだろうか。これは、80年前、ほんとうにあった物語である。
1944年9月、沖縄県名護市に独立混成第四四旅団の主力、第二歩兵隊が進軍した。この日を境に全沖縄県民、沖縄三中生全員の運命が大きく変わる。10月10日、アメリカ軍の大規模な攻撃が行われ、伊江島など大きな被害を受ける。沖縄県民の誰もが、ほんとうに戦争に巻き込まれたのだと実感したのだった。さらなるアメリカ軍の襲来にそなえて、兵力を増強しなければならない事態になったが、日本本土からの戦力の増強は困難で、沖縄内部での動員が強められていく。すでに全国での徴兵検査の年齢が19歳に引き下げられており、さらに防衛招集の規則が変えられ、戦闘のある地域では17歳以上の男子を兵士として召集できるようになった。これを受けて沖縄では、17歳から45歳までの男子が招集されて「防衛隊」が組織される。とくに兵力が不足する沖縄県北部地方では17・18歳の青年を中心に遊撃戦を想定した「護郷隊」が組織された。そのうえ、沖縄だけの特別な措置として14歳以上ならば、志願があれば兵士として召集できるようになったのだ。1945年1月、沖縄三中三年生全員が呼び出され、軍の要請により軍事教育が始まる。通信隊に入って、有線班・無線班・暗号班に分けられた三年生は空腹と重労働とたたかいながら訓練に励んだ。3月、沖縄全島の中学校・師範学校は学校ごとに鉄血勤皇隊を結成することが決められた。軍と連携して軍事訓練を行い、非常事態になったら防衛招集で軍に編入するという命令だ。三中鉄血勤皇隊のうち147人は八重岳の第二歩兵隊に、150人は多野岳の第一護郷隊二配属された。4月1日、アメリカ軍が沖縄本島への上陸作戦を開始する。6月23日、牛島司令官が自決し、日本軍の組織的な戦闘が終わる日までの、沖縄県北部の山岳での学徒兵たちの戦世の日々。そして生き延びた学徒たちが戦で命を落とした学友たちの慰霊碑「三中学徒之碑」を建立し、平和の大切さを願う日々を描くノンフィクション作品。
こども家庭庁こども家庭審議会推薦児童福祉文化財(2025)
みんなの感想まとめ
戦争に巻き込まれた少年たちの実話を描いた本作は、沖縄の学徒隊として戦場に送られた中学生たちの過酷な運命を追っています。訓練を受けることなく、手榴弾や竹槍を持たされて戦闘に参加させられ、多くの同級生を失...
感想・レビュー・書評
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沖縄戦では、中学生が訓練ではなく実戦に狩り出されていた。手榴弾を渡されて、それがなくなれば軍刀で戦うことを余儀なくされ、何人もの同級生の死を目にしているという想像を絶する事実。終戦となっても捕虜として扱われ、学校が再開されても机も椅子もない。本当にいたたまれない気持ちになりました。
学校の授業では、沖縄戦について触れられることはなく、社会人になってから、仕事で沖縄に行くことになったときに慌てて勉強したという感じです。今回知った事実は、たくさんあります。もっともっと、私は沖縄について知らなければいけないと思っています。本書は適宜、漢字に振り仮名がついており、比較的やさしい言葉で書かれた物語で理解しやすいと思います。良書です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
沖縄北部の名護、本部、今帰仁村ら辺の、学徒隊になった中学生の話。
実話だから怖くて、夜は読めなかった。
沖縄北部は海の綺麗さがダントツで大好きなエリアで、毎回泊まるエリア。沖縄地上戦と言えば、激戦区だった南部のイメージが強く、中部の防空壕での怖い話や、離島 伊江島の集団自決の話は読んだことがあったけど、名護ら辺の話は知らなかったので、とても興味深かった。
地図が書いてあるので、それを見ながら読み進めて行き、同時にGoogle mapで今どうなっているか確認したりしながら読んでいった。
ろくな訓練も受けず、単発銃も与えられず、武器は竹槍に小榴弾だけ。そんな状態で、戦闘に参加させられ、理不尽だらけの中死んでいく中学生の少年たち。
アメリカ軍との戦力の差は一目同然。
それでも"日本が勝っている"と言われ続け、"日本は必ず勝利する。必ず友軍が助けに来てくれる。神風が吹いて、アメリカ軍をこっぱ微塵にしてくれるはず"と洗脳され、死ぬことが美徳とされる訳のわからない価値観の中、必死に戦い、無念にも命を落としていった子どもたち。
そして突然の解散。
すでに街はアメリカ軍に占領され、自分の家族は山中に逃げ、避難生活をしているがどこにいるかも分からない。
武器も返納させられ、見捨てられたもも同然。
心細かっただろうなぁ。
学徒隊だった少年の1人がアメリカの大学に留学し、当時は、上からの命令に従うだけで、自ら自由に考えることが許されなかったことに気づいたことや、
自分自身で物事を判断し、考えるようにしなければならないのだと悟った話も良かった。
怖いけど怖すぎず、読みやすいのでたくさんの人に読んでほしい。
平和な時代に生まれて戦争知らずに生きてこれたことに感謝し、これからも戦争のない日本、平和な暮らし、安心して暮らせる日本であってほしい。
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日本で唯一地上戦となった沖縄の、北部で兵隊となった14歳を中心とした中学生の戦闘の実話。今はちゅら海水族館などがある本部半島が悲惨な戦場になったのだと今さら知る。
本土は空襲を避けるために田舎に行けばよかったのかもしれないが、沖縄では山の中にも砲弾が打ち込まれ、逃げる場所が全くない。民間人も投降して命が助かるかどうかわからない。食べ物もなく、日々砲弾が降ってきて、どれほど恐ろしく苦しく辛かったことか。
一番恐ろしいのは、「日本は必ず勝つ」と疑いなく信じ、逃げずに闘う子どもたちの素直さ。もっと年齢を重ねていたら疑うこともあったろうに、先生や教官の言うことをそのまま受け取る。14歳で兵隊になり、装備や訓練も不十分なまま、死んでしまった。子どもたちを戦争に利用した大人も許せない。中学生に解散命令があったのは、せめて子ども達には逃げて生き延びて、という隊長の判断だったのでは、と思う。
戦争に大義も正義もない。繰り返してはならない。
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自分で考えることをしないと軍隊に、戦争に巻き込まれてしまう。少年たちを兵士にして死ねと教えた教育のせいで、10代半ばの少年たちは苦しみながら死ぬことになる。本当に戦争は悲惨だと思うと同時に、教育もとても大切だと思う。どうかこのような戦争が二度と起きませんように、この苦い記憶を次世代に受け継いでいきますようにと願ってやまない。
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平和の大切さがよくわかりました。
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著者プロフィール
真鍋和子の作品
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