絵のない絵本 (若い人の絵本)

  • 童心社
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本棚登録 : 238
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494021017

感想・レビュー・書評

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  • 装丁が素敵で手に取った古本です。
    手に取りそのまま表紙を開いて…瞬殺ノックアウト。
    天下のいわさきちひろをつかまえて今更感満載なのですけれど、
    何から何までとにかく素晴らしくって。

    「絵のない絵本」は文庫で所有していますが、
    こちらは文庫版よりもシンプルで読みやすい翻訳になっているようです。
    如何せん、文庫版を上手く読み砕けなかった私にとって、
    これは非常に嬉しい誤算でした。お気に入り。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「文庫版よりもシンプルで読みやすい翻訳に」
      私が読んだのも文庫で、岩波(大畑末吉訳)でした。メランコリックな感じを味わったように思います。
      ...
      「文庫版よりもシンプルで読みやすい翻訳に」
      私が読んだのも文庫で、岩波(大畑末吉訳)でした。メランコリックな感じを味わったように思います。
      この絵本は見ていないのですが、フォア文庫になっているので見てみたいです(表紙のイラストがカラーになってます)。。。

      私がアンデルセンで一番好きなイラストは、Jiri Trnkaの挿絵かなぁ~
      2013/05/09
    • naminecoさん
      所有している例の文庫は角川から出ているものでした。
      翻訳で随分と印象も変わってしまうものですよねぇ。
      こちらの絵本は先日ちひろ展で原画も観て...
      所有している例の文庫は角川から出ているものでした。
      翻訳で随分と印象も変わってしまうものですよねぇ。
      こちらの絵本は先日ちひろ展で原画も観てきたのですけれど、
      それはそれはハンパ無いオーラを放っておりました…!
      ちなみにこちら、ブック○フで105円です。←どうでもいいスね。笑

      フォア文庫、Jiri Trnkaの挿絵、チェックしてみます!
      2013/05/09
  • 絵のない絵本をアンデルセンが書いたのは1839年〜40年くらい。その当時、作家として一応地位は確立したが、いちばん望んでいた劇の方面には依然道がとざされていて、この作の直前に心を打ち込んで書いた劇「混血児」なども、悪評で迎えられた。また一生の恩人であるコリンの娘への恋が破れた時期でもあった。

    第二十六夜、第三十三夜の純粋なものへの表現、第二十八夜の悲哀と生きる力を感じられるところが好きだ。

    矢崎源九郎が1952年に訳したものと交互に読んでみたが、訳者の違いによる表現の違いもあって、読み比べて楽しかった。

  • 実は学生時代、文庫版を読んで挫折した。今いちピンとこないな、というのが当時の感想だった。
    その後手にした童心社版は、いわさきちひろ絵の「絵」のある絵本だが、ちひろの絵がアンデルセンの世界を実にうまく表現していて、切なくて泣けた。美しく、哀しい一冊だ。大人になって改めて、アンデルセンの深さを理解できる気がする。
    最近知ったことだが、アンデルセンは作曲家のメンデルスゾーンと親交があったのですね。メンデルスゾーンのピアノ小曲集「無言歌集」は、アンデルセンの「絵のない絵本」にインスパイアされてできたとか(逆だったかもしれないけど)。どちらも大好きな私にとっては、とても嬉しいトリビアである。

  • 好き。

    ただ、よほどのゆとりがないと読み終えられない。心のゆとりって、これをゆっくり読めるようになることだろうなあと思う。

  • 再読。この月が語るという設定が好き。

  • 月の語るお話し。ゆったりした気持ちになれる。皆既月食以来読み始めて1ヶ月もかかってしまった・・・
    2/27/2018

  • 昔の本

  • 小さいころ大好きでした。
    (幼心にも絵あるじゃんと突っ込んでましたが(笑))
    いわさきちひろさんの絵が素晴らしい。

  • (1996.08.11読了)(拝借)
    (「MARC」データベースより)amazon
    町の狭い小路の片隅の貧しい青年の部屋に、月の光はさしこんで話をしてくれました。その日の夕方や前の晩に見たことなど、月から聞いた33の話。詩情豊かに、人々の気持ちをやさしく包んでくれる。

    ☆関連図書(既読)
    「トム=ソーヤーの冒険」トウェーン著・亀山龍樹訳、講談社、1987.07.25
    「十五少年漂流記」ベルヌ著・那須辰造訳、講談社、1987.08.20

  • とても美しい物語だった。
    心にストンと入ってくるものもあったが、なかなかに難しく感じられるものもあった。けれど、月の光を感じられそうなほど美しい印象があった。

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著者プロフィール

デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen、1805年~1875年)。

「2022年 『即興詩人 初出影印版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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