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Amazon.co.jp ・本 (64ページ) / ISBN・EAN: 9784494021376
感想・レビュー・書評
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童話や絵本を多数描かれている児童作家、「あまんきみこ」さん、初の随筆集。
その内容は、花を摘んでいる女の子たちに出会う話や、自転車で送り迎えをしていたお母さんが、子どもとたくさん話をするために、歩いて送り迎えすることに変えた話など、やさしい視点のものが多く、松成真理子さんの表紙の絵のような、淡く穏やかで爽やかな心地良い風を感じられました。
また、特に印象的だったのは、43歳のときに癌で亡くなったお母さんと、あまんさんの子どもの頃のエピソードで、あまんさんが台所でした、「あじみの手伝い」の温かい思い出や、桜の木の下で泣きじゃくっていた、あまんさんに、満開の花びらが舞い散る様を見たお母さんが、「ほらね。桜の花びら笑いよ。きみこちゃんも花びら笑い」と慰める思い出など、子どもの頃の情景が大人になった現在でも、心に残って大きな励みや喜びとなり、そうした母と子の温かい思い出の大切さを知る方だからこそ、それが、あまんさんの素敵な作品に反映されるのだろうなと思い、あまんさんの作品をより深く知るためにも、読んで良かった作品でした。
また、タイトルにもなっている、「空の絵本」ですが、これがまた目から鱗の素敵な考え方で、私の家の窓もそうした見方で眺めれば、きっと、自分だけの絵本になるかもしれないと、心躍るものを感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この著者の作品を初めて読んだ。
著者の子供の頃の母親との会話、学校の友達、先生、ふるさとの風景などが
松成真理子さんの温かい色のイラストと共に描かれている。
「花を摘む」では、花を摘むのに夢中になり学校に遅刻。なかなか教室に入れずうつむいているところを教室にはいるように言われたとたんに緊張が解かれたのか大声で泣いてしまう。
誰でも子供の頃に抱いたことがある、勇気が出せず緊張するシーンが伝わってくる。
先生から「いっぱい摘んだね」と一言。友達は花瓶を差し出す。
そこにあったのは優しい先生や友達。
「幼い子供のときに出会った情景、風景、言葉は心の芯に深くしまわれ時を経てその人を励ましたり癒したりする。生きているということはなんと不思議で有難いことでしょう」と著者の語りが、すっと入ってくる。
著者の思い出は人への感謝と生きることの喜びであり、またそれは、生きることへの力強さになっているのがわかる。
優しいお母さん、先生や友達、自然豊かな情景が、戦時中の厳しい時代であることを忘れてしまう。
人や自然、言葉を大切にしている著者の優しい語り口に穏やかで温かい時間に包まれる1冊。
多くの人におススメです! -
大好きな児童文学作家さんのひとり。
エッセイだけど、物語のようで心が温かくなりました。
孤独に泣きたい夜に、ひらきたくなる「空の絵本」です。 -
「車のいろは空のいろ」「ちいちゃんのかげおくり」
みんな空でつながっている。
悲しい時も嬉しい時も天気を知りたい時も空を見上げる。
幼い頃出会った風景や言葉はずっと心の底で息づいている。
花摘みをしていて遅刻した女の子にも寛大な優しい時代が日本にもあった。
社会全体がもっと優しかった。
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歩く
空をみあげる
歩く
耳をすませる
歩く
となりのあなたと 話す
なんて、原始的で豊かな時間 -
やさしい色合いの装丁にひかれて、あまんさんの随筆集とは知らずに読みました。絵本を読んでいるみたいな随筆集。やさしい発想や想像力は、幼いときの家族から、特に母親から受けた愛情が大きいんだろうなと感じました。戦中、戦後、殺伐とした時代だっただろけど、やさしい思い出に包まれているんだなと思いました。
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幼い頃の思い出、立ち上る風景、お母様への想い、そのどれもがあまんさんのやさしさにくるまれて、せつなく、あまやかであたたかい。
そして、こんなひとはほかにはいない、とためいきがでる。
みんなこの本を読めばいいのになあ。ささくれた気持ちも、ひとを傷つけるようなことばも、全部ひっこんでしまうと思う。松成さんの絵もほんとうにすばらしくて、宝物のような本。 -
絵がすっごくきれい。かわいい。そしてなんだか懐かしい
タイトルと表紙から絵本だと思ったけどちょっと違う。
エッセイに近いかな文章とイラストが物凄くあってて、途中お母さんの話のくだりで泣きそうになってしまった。
なんて素晴らしいお母さんなんだろ
とってもいい本!
感動と温かさをくれる点で絵本といってもいいかもしれない大人のための絵本
『ほらね。桜の花びら笑いよ。きみこちゃんも花びら笑い。…もっと顔をあげて。笑って。笑って。』 -
あまんきみこさんだいすき!
文章が暖かくてほっこりしました。 -
ほっこりしました
あまんさんのような優しい文章が書きたい… -
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幼少時の記憶は、想像以上に大人の自分に深く根付いている。もしかすると今ある“もの”に対して抱くなんとなくのイメージは、遠い過去に自分が見たり感じたり触れたりしたものにつながっているのかも知れない。それにしてもあまんきみ子はよくまああんなに鮮明に昔の映像を覚えていられるよね。
また、彼女の母親の、誠実で忍耐強くて穏やかな娘への接し方にはひたすら感動。多分読んだ時期の影響が大きいのだと思うが、読むにつれてその優しさ美しさに泣けた。子供には無条件に優しい母親にならないといけない。対等の人間としての理性的な会話、憧れるなあ。頑張らないと。 -
まるで童話のようなエッセイ。心がぽかぽかとあたたかくなりました。
特にお母様との思い出。読んでいるうちに、私自身の母との思い出を引っ張り出してもらい、母に与えてもらったもの(ことばやぬくもり)を大切にしていきたいと思いました。 -
何気ない日常や誰もがもつ原風景を感じられる。ひとつひとつのエピソードはほほえましいのに、なぜかとてもせつなくなり涙が出そうになった。
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2023.6.19 6-1 エッセイ
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読了
紹介文にもありますが エッセイ です。
絵本ではないのでご注意を。 -
ある年齢になってから読むと共感出来るエッセイかも知れません
幼子時代、母であり娘であり、そんな出来事
挿し絵も、とてもホッこりする絵でした -
表紙に惹かれて買いました。内容は、んー…自分がもっと大人になってから読んだら共感できるんじゃないかな、って感じでした。今はまだ共感というかピンと来なかった。でも、思い出すままにはうるっときた。
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先日の、「空の絵本」つながりで・・空が好きデス・・
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あまんきみこさん
大好きです。
色んな想い
もっと読みたい。
空の絵本、幼ものがたり、すき。
著者プロフィール
あまんきみこの作品
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