たかこ (絵本・こどものひろば)

著者 :
  • 童心社
4.03
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本棚登録 : 639
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494025596

作品紹介・あらすじ

ぼくのクラスにやってきた、てんこうせいのおんなのこ。「たかこ」っていうなまえなんだって。第2回「絵本テキスト募集」優秀賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 小学校にいきなり平安朝の姫様が転校してくるのが衝撃的(ふふ)ちょっといじめっぽいこともあるけど、遠足で十二単を使ったみんなでの雨宿りで仲良し仲良し。すこーんとした絵がいいね。

  • 2年生の娘が気に入って、何度も読み返していた。
    自分と違う人を受け入れていく過程が優しく描かれている。

  • 「たかこ」は転校生。言葉遣いは現代っこと違うし、恥ずかしがり屋で扇子も手放せない。クラスの仲間からは軽い【からかい】はあるけれど、クラスで【排除】されているわけでもない。最後まで読み終わると高確率でたかこが好きになる。異端な彼女は間違いなく、例えるなら扇子の「要」なのだ。違いを認め受け入れる大切さを…と真面目に感想を書きたいのだが、純粋にこの面白さを楽しめば良いと思う。多くを語ると邪魔になる。そんな不思議な絵本。

  • クラスに平安朝の女子が転校してきた! なぜ十二単? なぜ古語? なぜ琵琶? 異質な存在をいじめる奴らはやっぱりいるな。そんなのに負けないインパクトがすごい! 

  • おじゃる丸の女の子版みたいな感じの子が転校してきた。授業中のノートは巻物に墨と筆。しゃべる言葉は平安調。音楽の時間はリコーダーの代わりに琵琶。突然の雨には十二単衣をみんなに投げて雨宿り(ん、十二単衣ってこういう使い方だったの)。とにかく、少し恥ずかしがり屋で、負けず嫌いで、自分を曲げない、女の子。いじめ問題も少しはいってるけど、なんのその、たかこは負けない。最後は自分のペースに持ち込みみんな仲良くなってゆく。とにかく表紙のインパクトが強い。単純に面白かった。

  • 転校生が十二単の「一人平安時代」だった、という話。
    前の学校はどういう環境なのかと。

    読み聞かせのリズム次第ではウケそうだし、ツッコミ所多くて親子の対話もしやすそうだし、明らかに何か違う属性の子が転入してきたら? という話題で教材にもできそうだし、色々考えられているよう。

    不透明水彩で存在感のある絵をぶつけているのも、本文に負けない濃さという意味でわかる気がします。

    個人的には、「扇がなくなってしまい、代りに顔を隠した下敷きがクリア素材」という場面がハイライト。
    (いや待て)

  • 転校生のたかこは平安時代からタイムスリップしてきたよう。
    長い髪に十二単、顔も平安調。
    扇で顔を隠す恥ずかしがり屋で、言葉づかいも皆とは全く違っています。
    墨をすって筆を使う、音楽の授業では一人だけ琵琶という徹底ぶり(笑)
    違っていることが原因で意地悪されたりもしますが、遠足でのアクシデントでは皆を救う大活躍!
    これからはもっともっとクラスになじんで楽しく過ごせるはず。

  • 2023.1.23 5-1

  • 転校生は平安時代からやってきたような不思議な言葉を使うたかこちゃん。
    話す言葉や髪型、着ているもの全てが自分たちとは違う。
    転校生を平安時代の貴族のように見立て、子どもたちの興味を惹きつけつつ、外見や言葉での差別問題を分かりやすく提起している。

  • 5分22秒。かなことばにふれ意味を考えた。ことばが、時代とともに変わっていることにふれられる。「ともだち」現代と過去を通り越して、関わり合うエピソードが楽しい。20114年生読み合い

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著者プロフィール

さく

「2014年 『はらぺこニードル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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