日本のふしぎ話 (フォア文庫 B)

著者 :
  • 童心社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494026227

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  • 民話、「今昔物語」、「奥州ばなし」、「甲子夜話」、「耳袋」、「譚海」、「北窓瑣談」、ハーンの「怪談」をもとに日本の不思議な話が収録されている。
    キツネやタヌキ、猫、犬、天狗、河童、花。
    人間以外の生き物の登場が多い。

    似たような題材のものは読んだことはあっても、そのもの自体は読んだことない話も多くて楽しめた。
    終わり方の「ちんちんこばかま」などはハーンの「怪談」から採ったものだけあって目新しさはない。
    「やもりのくぎ」は浜田廣介の「五ひきのヤモリ」のもとになった話だろう。
    民話がもとなのかも知れないけれど、思わぬ発見だった。

    不思議な話と言えば、妖怪や化け物が出て来る少し怖い話を想像しがちだが、そういう怖さはあまりない。
    落ちのある話もあるが、こういう不思議なことがあった、というだけに留まるものもある。
    事実だけが切り抜かれていて本当にキツネにつままれたような気持ちになる。

  • 「この本には、江戸時代の人びとがあつめた奇談異聞から少年少女向きの物語を集めました」(前書きより)

    奥州ばなし、甲子夜話、耳袋、譚海、北窓さ談などから集めたものだそうで、まんが日本むかしばなしで見たことがあるような話から知らない話まで計41編が収録されています。おもしろかったです!

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著者プロフィール

川崎大治:1902年北海道生まれ。戦前はプロレタリア児童文学の作家として活躍。戦後は日本児童文学者協会の創立に参加し、数多くの童話、民話、紙芝居の作品を発表した。絵本に『かじかびょうぶ』(童心社)、紙芝居に『池にうかんだびわ』[第一回高橋五山賞]『なんにもせんにん』『いもころがし』『いなむらの火』(以上童心社)などがある。1980年没。

「2021年 『紙芝居 ぶんぶくちゃがま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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