監査役事件簿

  • 同文舘出版 (2019年11月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784495209612

作品紹介・あらすじ

監査役が関係した事件について50の事例を紹介。事例の概要や背景などの分析を通して、企業や監査役自身が様々なリスクから身を守るために、果たすべき義務や注意すべき点を解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 様々な企業における不祥事において、監査役/監査委員がどう臨んだのか、実例に基づくケーススタディを50事例集めた本です。
    個人的にはフツーの勤め人として、役員など雲の上の存在なのですが、かなり前に内部監査のマネゴトをかじったコトもあったので、何となく興味が湧いて(とは言え図書館で借りて)1冊読了しました。

    冒頭から「監査役にとって最も大事なこと、それは『勇気』と『覚悟』である。」というずっしり重いコメントから始まり、中には人の命に関わるような事例もあり、「事例→考察」が続くわかりやすい構成ながらも何だか読了するまで時間がかかりました。。
    ただ、どちらかと言うと本著は監査役や監査系部署の机に辞書のようにいつでも参照できるよう置いておくべき本で、一生懸命読了するようなものではない気もしました(笑
    ※一度はざっと目を通しておく必要はあるでしょうが…。

    そう思うと、あまり感想を書くべき本でもないのかもしれませんが、せっかく読んだので感じたコトを書いてみます。
    まず、これだけ不祥事がたくさんあっても、純粋に私的な欲望のために会社のお金を使う事例はあんまりなくて、会社の業績を何とか良くしたい/目先の仕事を回したい、という職務遂行型?の不祥事が多いのは、良いのか悪いのか…なんだか悲しい話です。
    あと、裁判所の判決を見るに、過去よりも直近の事例の方が監査役に求める責務も厳しくなりつつあるように感じるので、「上がりポスト」的な印象(失礼)すらあった監査役も、今後より忙しくなるんじゃないかとも感じました。

    本著自体の構成は、非常に簡潔かつ読みやすさに気が配られていて(著者自身が監査役に「なったつもり」の一人称の事例もあるのが面白い)、丁寧な仕事ぶりには感服しました。
    欲を言うなら、「労務問題」「寄附金」「脅迫」等の項目別索引があると素早く情報にアクセスできそうですが、目次にもある程度情報が載っているのでこれで良いのかもしれません。

    類著はあまり無さそうですが、これ1冊で相当詳しくなれそうな気がしました。
    監査系部署以外にも、企画・経理系の方は時間があれば読んでみても良いのでは。

  • ●物申さない監査役がいかに多いか。
    ●監査役監査基準を遵守したら、責任を問われないかと言うと、そうとも言えない。
    ●監事(監査役)は、会計の専門知識がないからと言う理由で、繁殖決算の責任を免れる事はできない。
    ●報酬ゼロだとしても、責任は発生する。名義を貸すだけと言われても覚悟が必要。
    ●大王製紙の事件。貸借対照表に貸付金があることには気づくはずである。
    ●工事完了時期を偽る不正行為がよくあることである。
    ●会計監査人任せは改める。
    ●経営者主導の粉飾は発見できる可能性は相当に低くなることに留意する。
    ●架空仕入れがあれば、架空売上があるに違いないと思って、監査に当たる必要がある。
    ●(357条)取締役は、株式会社に著しい損害を及ぼすするのある事実があることを発見したときは、ただちに、当該事実を株主(監査役設置会社にあっては、監査役)に報告しなければならない。
    ●スマートライフの手口。「2重契約」実際の売買価格よりも高額の売買価格を設定し、銀行から増額した融資を引き出し、その増額分を自己資金のない投資家の見かけ上の自己資金に当てると言う虚偽の契約書を銀行用に作成。「入居率」ドアの保護材を外し、カーテンをつける等による入居の偽装が行われている。

  • 50の事例は豊富だが、なかには似たようなものも

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