思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術: 現役弁護士が書いた (DO BOOKS)
- 同文舘出版 (2005年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784495569112
感想・レビュー・書評
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交渉・説得が論理的・理論的に書かれていました。
まずは感情を排除する。
理屈ではわかるけど中々できないかなあ。
一見当たり前のことが書いてあるので、もう少し読み込まないと作者の真の意図がわからないかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たった1日のうちでも、説得と交渉の場面は何度もある。しかし、通常はあれこれ悩むばかりで、積極的に相手を動かしていこうと戦略を立てることは稀である。ところが、説得と交渉には「技術」があり、意識をある方向に換えるだけで、他人を思いどおりに説得し、交渉を有利に展開していくことが可能となる。そして、その技術は習得可能なのである。(Amazon.co.jp)
前回レビューした 同業の弁護士から「どうしてそんなに仕事ができるの」 と言われる私の5つの仕事術 と同じ著者。弁護士の仕事は、訴訟相手や裁判所、時には依頼者へも交渉や説得を行うプロ集団。しかし高度な交渉術なのかと思いきや、基本に忠実でソツのない内容でした。分かりやすくいうと、「シッポを絶対につかませない交渉術」的な感じ。やはり交渉・説得もコミュニケーションのひとつなので、基本が大切ということですね。また、実践的で参考になる部分が多く、交渉術の指南書としては完成度が高いと思う。以下、目次を備忘メモ。
・1章 交渉の基本的な考え方
・2章 交渉の手順
・3章 交渉をコントロールする
・4章 相手の自尊心を尊重して説得する
・5章 相手の心理を利用して説得しよう
個人的に3章と5章は、新たな気づきをいくつかいただけた。著者が言われるように、交渉は決して「勝ち負け」ではないが、善人に徹して交渉すると目的達成は不可能に近い。交渉相手は千差万別いるワケで、こちらを騙そうとする輩も少なからずいるため。気心知れた方には無用なのですが、やはり性悪説に基づいて交渉をスタートする必要性は感じてしまう。他にも、さまざまなシチュエーション設定がされており、どのような交渉・説得を行うべきかという事例がいくつもあるので、とてもイメージしやすかった。
正直に言うと、私の仕事は交渉・説得はそんなに多くない。しかし、大きなプロジェクトを動かすときは交渉したり、メンバーを説得することで意志共有を図るときはある。そんなときに、このスキルがあるかないかで結果は大きく変わってきそう。一回読了しただけでは全ては取り込めないので、改めて読み込むことで交渉・説得力に磨きをかけていこうと思います。 -
脅しに対する対処法はじめ、、
タメになること多い。
経験を積んできたからこそ、
「あー、そうそう!!」って一体化する感じ。
繰り返し読むのに適すと感じる。 -
■概要
現役弁護士が書いている本です。
主に民事の裁判のケースを出して、解説をしています。
なのでB to Bの形でお客様に対して価格交渉をする、というケースには
そのまま使うのは難しい感じです。
(どちらかというと感情マネジメントに軸足がある感じ)
・交渉の基本的な考え方
・交渉の手順
・交渉をコントロールする
・相手の自尊心を尊重して説得する
・相手の心理を利用して説得しよう
■使える
「感情の波に押し流されそうになったら沈黙する」
はい、私が沈黙しているときは、↑のような状態だと思って、
見守っていてください。
「感情と理性を区別する」
理性は感情の力には勝てない、という前提で、
もし相手が感情の世界に入ってしまったら、まずは
現実世界に連れ戻そう。
あなたのこころ、読ませていただきます。
eno -
実務につく前に読んでおくとよい本だと思います。
あと、契約担当や営業マンの方にもお勧めの本です。
「弁護のゴールデン・ルール」の日本版・入門版。