「定性調査」がわかる本 定性調査の実務に関わるすべての人達に向けて

  • 同友館 (2008年11月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784496044724

感想・レビュー・書評

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  • お二人の心意気には尊敬しております。

  • 導入本としてとてもわかりやすい。定義、目的、調査フローから、着眼するポイントなどなど。

  • 定性調査を実施する際の実務面に焦点を当てた作品。
    マーケットリサーチに関わる初心者にはお勧め。仕事として、調査を実施するリサーチャーとしては至極当然のことが書いてある。
    例えば「目的を明確化しておく」ことなど、わかっちゃいるけど(満足いくほど)できない、という内容ばかりだが、そういうことほど重要なのです。

    この手の書籍では理論的な内容が多いが、実務面で重要なのは「そんなことじゃぁないよ」というのをもっと強調しても良いと思う。

  • 定性調査の本ではあるが、
    マーケティング・リサーチを実施する上で大事なことが書かれており、
    実務面で多いに役立つ本だと思う。
    おそらくこの本の存在はあまり知られていないかもしれないが、
    リサーチの発注側であるメーカー、調査会社のリサーチャー、
    いずれの人も読んでおくべき良書だと思う。
    現状のリサーチに関わる問題点をマーケッター側、リサーチャー側の両面で指摘しているからだ。

    この本で非常に役立ったのは「企画立案」について触れている部分。
    企画書がない、調査課題が見えないという現状にアラームを鳴らす。
    これはマーケッターとリサーチャーで、企画意図をしっかりとすりあわせず、
    本質的な目的を見出さないままに、調査をはじめてしまうことが問題なのだろう。
    調査はあくまで、マーケティング課題があり、調査目的があり、調査課題があり、
    というように見出すべきものが明確であって効果があるものなのだ。

    この本は著者たちの長い経験から、
    本質的で実務的なアドバイスがたくさん書かれている。
    もちろん「定性調査」とは何ぞやということの理論も述べられている。
    リサーチに関わる人間であれば絶対に買いの本であり、
    何度も読み返して自分のスキルを磨くのに役立たせたい。

  • 定性調査は「生活者や消費者に対する理解や洞察を得るために行う」調査である。集団としての傾向を探ることが目的の定量調査とは異なり、定性調査はその意味を理解することが目的であり、同じテーマを扱う場合でも、目的が根本的に異なる。

    定性調査が必要な理由
    一般的によく言われているのは「人の意識は5%のみ顕在化されていて、残りの95%は潜在化されている」というもの。
    つまり、人間の意識には階層があり、それを丁寧に掘り起こし、探っていかないと、行動にかかわる意識は解明でず、簡単な意見を聞くだけでは不足が出てしまうので、定量調査だけでなく、定性調査もしましょうというもの。

    定性調査は何のためにするのか
    【定量調査で理解できること】
    問1.あなたは「エコ」について何か活動を行っていますか
       はい/いいえ
    問2.その活動について具体的に教えてください
       「              」
    問3.あなたがその活動を行っている理由を具体的に教えてください
       「              」
    この質問から
    「活動している人6割」
    「そのうち女性の方が比較的活動を行っている」
    「具体的にはこんな活動をしている」
    「その理由」
    までは把握することができる。しかし、
    「賛同者はどんな気持ちで賛同しているのか」といった気持ちを探り出して理解することはできない。
    そこで定性調査を行い、気持ちを把握してみると
    「建前的な賛同」「深刻に考えて賛同」など、さまざまな意見を得られる。
    その結果を分析することで「賛同する人は多いが実際に積極的に行動する気持ちは弱そうである」といった気持ちを探ることができる。
    更に「行動に繋がるのはどんな気持ちなのか、どのような気持ち(要素)が絡み合って行動に繋がるのか」という視点で、気持ち(要素)を抽出し「どんな気持ちになると行動に繋がるのだろう」ということを探ることができる。
    この気持ちをどのようにマーケティング役立てるように分析や考察をするのかが定性調査では重要である。

  • 集めただけで満足しててはだめ。分析が大切。定性調査の分析ってどうやるか知らなかったので、へぇー、と感心しました。

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