清代知識人が語る官僚人生 (東方選書 62)

  • 東方書店 (2024年4月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (300ページ) / ISBN・EAN: 9784497224057

作品紹介・あらすじ

清代の知識人がめざした官僚人生とは何だったのか。科挙に合格できる受験能力と官僚として生身の人間を相手に機敏に対処する実務能力とはまったく性質の異なるものであり、そこでの成功、というより失敗しないことは科挙に合格するよりも難しかった。そこで、科挙に合格して、知県という県の長官を担当し、役人のためのハンドブックである官箴書『福恵全書』も著わした黄六鴻(こうりくこう)なる知識人を本書のナレーターとして、順風満帆あるいは「治国平天下」の官僚人生を手に入れるのにはいかなることが重要だったのかについて語ってもらった。
〔著者のことば〕
日本の江戸時代の奉行所やそこで働く役人については時代劇や時代小説の影響もあって一般になじみがあるように思われるが、中国の同時代の状況についてはあまり知られていない。とりわけ知県本人のその時々の想いなどというものは書物には残されにくいものである。だからこそ、本音を語ることを信条する黄六鴻にナレーターを引き受けてもらい、当時の心情を彼自身の口を通して語ってもらった。読者には日本と中国との官僚社会の相違点をご理解いただき、その上でそこに通底する人間環境としての共通点を再認識していただければ幸いである。(「あとがき」より)

感想・レビュー・書評

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  • 清代に地方官僚として活躍した「黄六鴻」という人物に焦点を当て、中国の地方官僚としての生活や役割を解説した本です。
    清代について書かれた本を読むのも初めてだし、地方官僚を主軸にした本も初めてだったのでたいへん興味深かったです。
    サブカルチャー上の中国って「皇帝」周りのことがほとんどで、地方がどんなふうにおさめられているかイメージできなかったのですが、試験を経て、配属され、どんなふうに仕事をしていたのか、どのくらいの人数で、どんな役職があったのか、とてもわかりやすく書かれていました。
    すり寄って利用しようとしてくる、あるいは敵対して潰そうとしてくる悪人の多いこと多いこと…。現在の中国でも同様なのでしょうか?盗人の群れが歩けば当たるほどいる状態は、現代日本では考えられないので、その差異の理由はなんだろうと考えています。
    あと、すごく驚いたのが、この時代になっても喪に服すために職を辞していたこと。三国志(200年頃)にやってたことがまだ文化的に残ってるんだ?!中国は王朝がどんどん変わっていくのに、文化的なこと、精神的なことってそんな単純には変わらなかったんですね。もっと、時代ごとに変容しているイメージだったので、驚きました。王朝が変わるって、本当に、トップが変わる程度の意味しかなかったんだ…(一面的な見方ですが)。
    地方官僚の仕事を知ることで、民の暮らし、民の性質まで想像しうるところがこの本の良いところだと思います。
    とてもわくわくするいい本でした。

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著者プロフィール

慶應義塾大学文学部教授

「2010年 『アジアの文人が見た民衆とその文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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