大月氏(だいげっし) 中央アジアに謎の民族を尋ねて (東方選書 34)
- 東方書店 (1999年12月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784497995698
感想・レビュー・書評
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「大月氏」この名を聞くと、やはり張騫を思い出しますねw
前漢の武帝が匈奴を挟撃するため、同盟を結ぶべく派遣した使節・張騫。
匈奴に捕われ、匈奴の女性と結婚しながらも、危険を冒してまで脱出して同盟を申し入れた国、大月氏とは?
遊牧民などの騎馬民族は、だいたい文字の記録を残さないので、アジアの騎馬民族の歴史はいつも中国の史料に頼らざるを得ないんですよね。
その中国側の史料では重要な存在として登場しながら、その後は記録から消えていった謎の民族。
本書は中国側の史料だけでなく、中央アジアで発掘された遺跡や、旧ソ連による研究などにも照らして大月氏の解明を試みています。
ここであえてネタバレを一つw
インドのクシャーナ朝・・・
日本では邪馬台国の卑弥呼が三国・魏の皇帝から「親魏倭王」の金印を贈られたとありますが、実は大月氏の王にも「親魏大月氏王」の金印が贈られていました。
ニン、トン♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わかっているようであまりわかっていない、謎の民族・大月氏と、クシャン朝について解説。アレキサンダー以後の中央アジアが良くわかる良書。各地の遺跡紀行も面白い。中央アジア好き・シルクロード好きなら読むべし。
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