- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784499226776
作品紹介・あらすじ
宮崎駿の、目も眩む雑学と妄想の世界!アニメ映画風の谷のナウシカ、となりのトトロ、もののけ姫の監督、宮崎駿が、その豊富な知識と妄想で構築した超趣味的世界!兵器と人間が織り成す、バカバカしい狂気の情熱を描いた、珍奇なる物語13編。大ヒット映画「紅の豚」の原作、「飛行艇時代」を収録。
感想・レビュー・書評
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大昔に購入していたものをある機会から思い出してうん年ぶりに再読。
購入時はジブリ好きで手に取っただけでほとんど意味がわからずただ絵を眺めているだけで満足していたけれど、この歳になったからわかること、興味をもてることがたくさん描いてあった。
それでも自分は軍事的なことに詳しいわけではないのでよくわからない部分もあるけれど、とにかく細かく描き込まれた情報や人々、ブタたちが活き活きしている様に改めて感動させられた。
回を追うごとにフルカラーの漫画然としてくるところも興味深かった。
それにしても戦艦類の断面図の書き込みやユーモアに始まり、構図の美しさ、群衆の動き、全てが美しく面白く可愛らしく、本当にすごい方なんだなぁと思い知った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵を描けるって凄いなぁ~
楽しいだろうなぁ~
絵を描ける人って、想像力、創造力が豊かで
絵を描くためにいろいろ探究心もあって
心豊かなんだろうなぁ~と考えた
絵が下手だから、ほんと羨ましい。・:+°☆
“雑想ノート”(“妄想ノート”)
序文「この本、資料的価値はいっさいありません」より
● ようするに軍事関係のことが好きなんですね。
愚かなことをするんだろうと思いながら
戦記などを読んでいるんです。
・・・頭の中で無数の空中戦をやり、無数の海戦をやっているんです。
だから、
航空母艦や、……工場なんかを、色々と頭の中で練り上げたかわからないんです。
妄想のカタマリを
色々な雑学の集まりとして描いたのが“雑想ノート”
月刊モデルグラフィックス(模型の雑誌) 連載
「紅の豚」も掲載されてました♪ -
『農夫の眼』は、アンドレ・マルローの手記に依ってゐるにも拘らず、ポテーズなんちゃらといふ「できたときから時代遅れの」おフランス飛行機でナップオヴアース(地べたすれすれを飛ぶ。なんか普通の飛行機でも無理っぽい)をやるといふ、松本零士作品のやうなものになってゐる。
『高射砲塔』も、これだけだと、チョビ髭の伍長さんがお亡くなりになっても、リュースバルクの棘は無敵伝説の一ページを繰り続けるといふ、『コクピット』にありさうな話なのである。
その伍長さんとドイツの工業技術が結晶した戦車を操縦する、方の(ロンドンへ空襲に行くのも同名なのである)ドランシ大尉は「ヒトラーとの義理は果たした」とか言ふのである(『豚の虎』)。
どっちかと言ふと、これを掲載した際Qシップは、作者がありえないと思ってて、これ発行のちょっと前、これを原作にしてちゃんとお話になったラジオドラマがCDになった頃、それが実在する資料が発見されたと言ふのが好きである。この本ではさういふ詳細が書かれてない(解説で、実際にあったとしかない)が。 -
宮﨑駿のメカが好きです。
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アニメーション映画監督、宮崎駿の持つ怒涛のような軍事関係の知識を基に、自由な想像力を加えて描かれたイラストコミックです。鉛筆と総天然色の絵の具で描きこまれた緻密な世界観に何度見ても圧倒されました。
本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント .
本書はアニメーション監督、宮崎駿が模型雑誌『月刊モデルグラフィックス』にて不定期連載されていたイラストエッセイとマンガをまとめたものであります。これを元に製作されたラジオドラマが1995年-1996年にニッポン放送で放送され、当時、自分は熱心に聴いていたことをこれを読みながら思い出しておりました。
主な内容というのは宮崎駿監督の趣味である軍事関係の船舶、航空機、戦車等を題材にしており、スタジオジブリの大番頭を勤める鈴木敏夫プロデューサーによると、
「反戦思想で戦闘機や軍事関係モノが大好き」
という矛盾した性質を持つわけですが、その大きな矛盾に宮崎駿監督が一応の決着をつけるのは2013年の7月20日に劇場公開された劇場映画『風立ちぬ』まで待たなければならなかったわけであります。
その内容は13編の物語になっており、各話3~5ページで構成されております。それでも、第9話の後半からは全ページがマンガとして描かれるようになったのだそうです。絵はすべて鉛筆と水彩画で描かれており、改めて『絵師』としての宮崎駿を存分に楽しむことが出来る上に、1コマ1コマにこめられている『情報量』がこれまたとんでもなく多かったのも印象的でありました。
『雑想』と銘打たれている通り、史実を軸として宮崎監督が自由に想像の翼をひろげており、そのなかには明らかに「間違い」があったりするそうですが、僕はそれを解説を読むまではまったく知りませんでした。キャラクターは日本が部隊の場合は人間で描かれるのですが、欧米が部隊の場合、ほとんどが擬人化された動物で、イギリス人は犬。アメリカ人がゴリラ、ドイツ人やロシア人が豚であって、戦争ものを描くのでかなり悲惨な場面も多いのですが、このキャラクターのおかげで、どこかコミカルに感じられました。
『ロンドン上空1918年』、『豚の虎』、『ハンスの帰還』に登場する若きドイツ軍整備兵長のハンスの活躍ぶりや、『多砲塔の出番』に登場する悪役大佐も印象的でしたが、『紅の豚』の原作であり、3回にもわたった『飛行艇時代』は何度読んでも素晴らしかったです。特筆すべきは宮崎駿監督が自ら描いたフィオ・ピッコロ嬢で、これがまた文句なしにカワイイ女の子で、ポルコ・ロッソの愛機「フォルゴーレ号」を甦らせ、カーチスとの決闘には自らが賭けの対象となる…。わかっている展開ではあるのですが、改めてマンガ版を見ると違った感動があるのでした。
宮崎駿監督がいつも手がける大作映画とは打って変わってのびのびと描かれている(高畑勲監督によると、これが宮崎駿監督にとっての「休息」とのこと)ことがうかがえ、宮崎駿監督の卓越した画力を存分に楽しむことの出来る1冊であると思いました。 -
実際にアニメ映画になった「飛行艇時代」を含め、いずれも短〜中編アニメの原作になりそうな話。宮崎駿さんは趣味人の心をくすぐるのが上手いナァ。
沢村慎太朗さんの「スーパーカー誕生」の各エピソードを宮崎さんにこんな感じで漫画化してもらって、単行本を出して欲しいというのはかなわぬ夢か妄想か。 -
マニアック!
絵がこまかい!
おもしろかった!! -
めっちゃ読みたい。
しかし高くて手がなかなか出せない(>_<) -
フィオかわいいよフィオ