聾の経験: 18世紀における手話の「発見」

著者 :
制作 : ハーラン・レイン 
  • 東京電機大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784501618209

作品紹介・あらすじ

啓蒙思想の花開いた18世紀後半は、聾教育と手話にもまた明るい日の射し始めた時代であった。本書に収められた7編のテキストは、その1764年から1840年の間にフランスで書かれたものである。百年を経ずして再び口話主義の暗黒に戻る運命の下、それらは先駆的であり、論争的であり、また思索的であり、愛情溢れるものであった。
 聾者たる自分の思想生活を仮想の手紙形式で書いた、フォントネイの自伝(第1章)。パリの町で貧しくも自活していた聾者デロージュが、口話主義を論駁し、聾社会で用いられていた自然手話を擁護した小冊子(第2章)。聾教育史上、最も有名なド・レペ神父の著作から、教育者としての立場を述べた部分と、「方法的手話」で複雑な文法を説明する佳境を抜粋した第3章。その「方法的手話」を批判したシカールの教程本(第5章)は、多くの瑕疵を抱えながらも、実践的で生き生きとした教育の現場を目の前によみがえらせる。

著者プロフィール

東京大学大学院人文科学科博士課程満期退学。現在、東京電機大学理工学部教授

「2012年 『無限  その哲学と数学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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