- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784502051609
作品紹介・あらすじ
読みやすい「準備書面」を書くアイデアとヒント。ほんの少しの工夫で裁判官の印象は大きく変わる。難解な税務訴訟で数多くの勝訴判決をつかんだ著者が、法律専門家(プロ)のための文章作成術を公開。
感想・レビュー・書評
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内容的には当たり前と思えることばかりだが、これを実践できている弁護士はほとんどいないと思われる。
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準備書面を効果的に書く技術を紹介。
そんな高度なものではなく、言われてみればその通りという文章術で、一般的にも応用可能。
説得のための文章を書きたい人にオススメ。 -
文章の書き方について弁護士さんがまとめた本。
基本が書かれており参考になるが、引用するほどではなかった。 -
読みやすい文章の書き方についてわかりやすく記載されています。文章力は、センスと思われがちで諦めている人も多いでしょうが、ここに書かれている基本的な技術を駆使すれば誰でも人並みの文章力が身につくことがわかると思います。
「一文を短くする。」、「主語と述語が結びついている。」、「改行が適切にされている。」などです。
当然、法律文章のような高度な論理力が求められる文章作成技術もわかりやすく書かれています。
巻末に文章力を向上させる作者推薦の書籍があげられていて、参考になります。
【作者推薦書籍】
・「超」文章法(中公新書)
・書く技術・伝える技術(あさ出版)
・悪文 第三版(日本評論社)
・法律文章作成の基本(日本評論社)
・訴訟に勝つ実践的文章術(日本評論社)
・新版 考える技術・書く技術(ダイヤモンド社) -
少々専門的すぎるので、一般の人には向かない。しかし、文章がなぜ仕事において大切かというのは、弁護士でも他の仕事でも共通するところがあると思う。
その点を理解するためだけでも、読む価値あり。また、弁護士の世界で重宝される文章の書き方、考え方は、他の業界でも応用可能. -
・最終的に訴訟の勝敗を決するのは、弁護士の文章力であるといっても過言ではない。なぜなら、法理論や事実だけでは決着がつかない問題が多く、それは裁判官の価値判断で決することになるが、その価値判断を促すのが弁護士の文章だから。
・ガーンジー島事件、長崎年金二重課税事件などは、国が税務訴訟で敗訴した。
●よい文章=読みやすい、わかりやすい、論理的、心に訴える。わかりやすい、とは、その事件で日本一分かりやすい教科書を目ざすこと、
●読みやすい=1文が短い。章立てをきちんとする。内容を整理する(時系列、要件ごと、争点ごと、法解釈と事実認定の違い、重要かそうではないか、相手の主張と自分の主張など)。目次を入れる。
●わかりやすい=キーワードや重要なことが繰り返されている。専門用語は説明し、分かりやすい簡単な具体例が入れてある。図解、要旨などもいれる。
●論理的=裁判官の思考に沿った展開ということ。問題提起、規範、あてはめをしっかり書く。理由も当然。判例・条文の根拠も当然。形式論と実質論、必要性と許容性、原則と例外、客観と主観で区別する。
●心に訴える=身近な問題として感じてもられるようにする。ストーリーを入れる。権威に訴えるなど。
●訴訟で勝つには・・
・判決に書くべき材料を全部提供すること。つまり裁判官が勝訴を出す為に判決を書かなければならないが、それに参考となること。
・複雑な事案を分かりやすく伝え、最も重要なポイントを伝える。
・国民感情に反すること、常識に反すること、こうへいではないことを指摘する。
・相手の主張に反論しておく。
・参考文献『ヤフートピックスのつくりかた』