コトラー世界都市間競争 マーケティングの未来 (碩学舎ビジネス双書)

  • 中央経済社 (2015年10月1日発売)
3.50
  • (0)
  • (6)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 83
感想 : 12
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (364ページ) / ISBN・EAN: 9784502139215

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私の勤務する業界では、都市部を中心に「グローバル化」がキーワードになっている。一方で、足元では地元のみならず首都圏でさえ顧客を集めるのに必死にならざるをえない飽和市場である。
    そこで、どう生きるのか。遥かに速度の速い企業の動きをマーケティングの大家であるコトラー兄弟の論を聞いてみたくなり、購読中。
    単に企業誘致をすればよいのではなく、都市と多国籍企業のコーワーキングが大切という第7章の結論に共感した。
    そこから先はどう動くのか、兄弟から我々読者に新たに委ねられた宿題だなぁと思う。

  • ふむ

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001076168

  • グローバルな経済は、国家ではなく、大都市と大企業のシナジーによって成長していく。

    大都市の側は、グローバル企業に選ばれるための都市経営を身につけなければならないし、大企業の側は、都市ごとに経営管理者を立てて、マーケティング、ロジスティックス、人材採用などの戦略を練らなければならない。

    都市とビジネスの関係をここまで明確に論じて、それぞれの主体に必要なものを明らかにしてくれた本は、初めてだった。

    都市の経営を行う側にとって重要なポイントは、次の11点であるという。

    ・都市や首都の規模
    ・地政学的性質
    ・ロジスティクス
    ・インセンティブ授与の可能性
    ・産業クラスターがあるか
    ・良いサプライ・チェーンがあるか
    ・好ましい中央政府の政策
    ・社会の安定性
    ・政治と市民のリーダーシップ
    ・制度の強さ
    ・商業的強さがあるか

    従来の産業誘致政策の領域と重なる部分もあるが、それだけでなく社会政策、都市基盤なども重要であるということがわかる。

    また、大企業の側にとっては、これまでのように西洋諸国の大都市に投資をするのではなく、新興国の大都市にこそ投資をしていくべきと述べている。多くの収益は都市市場からもたらされるが、それらは特に新興国の都市市場から得られるものになるからである。そして、都市ごとのターゲット設定やチャネル構築などを進めていくために、都市地域ごとの戦略を策定し、それを実行する経営管理者を配置する必要がある。

    全ての都市がグローバル企業の受け皿になるわけではなく、一握りの大都市だけが、グローバルに展開する一握りの大企業の受け皿となり、グローバル経済の成長をけん引する。

    従って、多くの通常の規模の都市は、中途半端に外部からの資本を呼び込むための補助金政策に走ることなく、地場産業や、ジェーン・ジェイコブスが言うような、輸入代替型の産業育成策を追求していくべきなのであろう。

    本書も、決してすべての都市のための処方箋を述べているのではなく、グローバルに競争する都市と企業の関係性を解き明かした本である。

    しかしながら、これらのグローバルな競争を繰り広げる大都市と大企業にとっても、世界を国家のレベルで見るのではなく、都市の単位でとらえて戦略を練り、個別の都市に応じた経営のアプローチをとっていく必要があるというのは、あらためて認識を新たにさせられる指摘であった。

  • 企業誘致などによる都市の強化についてがメイン。

    序盤の国単位ではなく都市単位で見るべきというのは大変参考になったが、グローバルマーケティングについてというのではなくあくまで都市発展に関する内容であり、自分の求めているものとは少しズレていた。
    というより、自分がこの本からズレていただけ!笑

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • -

  • 都市への企業誘致について。
    面白い点は、自治体側及び企業側と二つの視点から書かれているところ。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:675//Ko93

  • 企業はどう都市を捉え、国家や都市は企業とどう連携すべきか。コトラー兄弟が具体的政策を語る。


    第1章 グローバル都市の経済力
    第2章 グローバル経済で大都市はどのように競争するのか
    第3章 富をほんとうに発生させるもの:グローバル多国籍企業の投資
    第4章 多国籍企業は拡大のために、どのようにグローバル都市を選択するのか
    第5章 都市はどのように多国籍企業を誘致するのか
    第6章 国家はどのように都市を支援できるのか
    第7章 多国籍企業と都市の責任
    第8章 都市中心のグローバル経済のマネジメント

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2022年11月現在
米国・ノースウェスタン大学経営大学院(ケロッグスク-ル)S.C. Johnson & Sons 特別栄誉教授

「2022年 『「公共の利益」のための思想と実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フィリップ・コトラーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×