これだけは押さえておこう国際税務のよくあるケース50〈第2版〉

  • 中央経済グループパブリッシング (2017年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (188ページ) / ISBN・EAN: 9784502248511

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  • 佐和周 「国際税務のよくあるケース」

    [著者のプロフィール]
     佐和周さんは、佐和公認会計士事務所代表、関西学院大学非常勤講師。東京大学経済学部を卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院首席修了。
     主な著書には「海外進出・展開・撤退の会計・税務Q&A」などがある。

    [概要]
    第I部 国際税務が関係する局面

     国際税務では、海外進出することによって可能な限りで企業グループ全体で見た税金及び実効税率を引き下げるのが基本的な考え方である。そして、これを考えるにあたって海外と日本のいずれの税法も検討しなければならない。

    第II部 パターン別国際税務のポイント

    ・パターンA こういうケースはどうなりますか?ー普通に海外事業を行う

     ここでは、海外企業との取引における源泉徴収の必要性、外国税額控除や、海外子会社との取引における移転価格税制、外国子会社配当益金不算入制度など、多くのケースを扱って制度の説明を行っている。

    ・パターンB どちらが得ですか?ー損得を考えてみる

     ここでは、海外進出の際には支店or子会社、海外での買収は株式買収or資産買収など、税務面から見てどちらが得なのか説明を行っている。

    ・パターンC どうにかして税金が安くならないですか?ー節税策を考えてみる

     ここでは、税金を安くするための案が多く提示されており、それに加えて注意すべきポイントも書かれている。

    ・パターンD 困ったことが起きたのですが...ーよくあるトラブルに対処する

     ここでは、予想してなかったことから課税されるケースを挙げてる。それに加えて、事前に気をつけるべきポイントも書かれている。

    [感想]
     本書は理論的なことではなく、実務的な観点から国際税務について説明しています。全体的にわかりやすい文章で書かれており、図解が理解を促す形で挿入されています。また、専門用語の解説も載っているので文自体の理解に苦しむことがほとんどなかったです。読んでいると、読者の視点に立ってわかりやすく説明しようという著者の気持ちが見えてくるほど読みやすかったです。国際税務について勉強するために買ったのですが、内容も濃く、実務的な視点で読めたのでためになりました。



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