健康の経済学ー医療費を節約するために知っておきたいこと

著者 :
  • 中央経済社
3.83
  • (3)
  • (4)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 98
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502263019

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 国民医療費は年間40兆円超。GDPの8%超。原資は国民が支払う保険料と税金。政府の医療費抑制政策の問題点は中身を考慮せず一律に切り捨てるため医療の質が下がる。質を維持しつつ医療費を抑える方法は、医療の中身に踏み込み無駄を省くこと。無駄とは薬の使い過ぎ、検査のやり過ぎ、多過ぎる病院。風邪に抗生物質!多種類の薬の服用による不健康状態!(降圧薬、血糖降下薬、睡眠薬で転倒リスク増大)日本人は薬を欲しがり過ぎ!医療の手薄な休日や夜間の病院受診はダメ!はしご受診や重複処方を生むフリーアクセスもやめるべき!

  • 経済の観点から医療を取り巻く様々な問題を考える。少子高齢化が急速に進行するこの国の現状を考えると、政治の票集めや感情論に流されること無く、冷静な議論が必要なのは明白なはず。そのために持つべき1つの視点だと感じた。

  • ふむ

  • 内容】健康・医療の常識を科学的根拠にもとづいてズバリ解説!
    いま、健康についての根拠のない書籍やネット記事があふれてる
    例えば、多くの場合「かぜに抗菌薬は無効」なのに、医者に処方をお願いしたり、処方されるままに服用して安心したことはないでしょうか? 健康は誰もが願うことなのに、基本的なことを知らないために、誤った情報を信じたり振り回された結果、かえって健康を害しているかもしれない。経済的にも、一人ひとりが賢く医療を利用して、無駄遣いをなるべく避ければ、自分の財布から出て行く医療費を節約できるだけでなく、国全体の医療費も削減でき、働く世代の人々の負担も減って、みんなが幸せになることが可能になるかもしれない。外科医として病院勤務経験をもち、 現在は東京大学医学系研究科教授として医療経済研究を行っている著者が 誰もが知っておきたい基本の知識を医学や経済学の予備知識がなくてもわかるように やさしく解説【 目 次 】
    序 章 健康や医療を経済で考えてみよう 第1章 検査を賢く選ぼう 第2章 脱! 薬漬け医療 第3章 薬代を節約する 第4章 効果がなくても薬が売れる! ? 第5章 救急車は有料にするべきか
    第6章 自由に病院が選べるのは良いことか 第7章 日本に病院が多い理由 第8章 医師が無駄な医療を誘発する? 第9章 規制緩和のメリット・デメリット 第10章 医師は足りてる? 足りてない?
    第11章 どうしたら医療費を減らせるのか

  • タイトルは硬いが、納得のできる内容をわかりやすく説明してくれる。
    果たして健康診断はどれを受ければいいのか、どうしたら薬漬け医療から脱出できるのか、セルフメディケーションは本当に有効なのか、救急車有料化論、フリーアクセスは本当に患者のためになっているのかなど、それぞれが納得の展開となっている。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

康永 秀生(東京大学大学院医学系研究科教授)

「2023年 『目の前の患者からはじまる臨床研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

康永秀生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×