財務諸表分析 第3版

著者 :
  • 中央経済グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502278303

作品紹介・あらすじ

企業が公表する財務諸表を分析して、収益性・生産性・安全性・不確実性・成長性という5つの側面から企業を評価するための実践的な手法を解説。全体を3つに分け、第1部で財務諸表の見方を概説したのち、第2部で企業特性を評価するための財務比率を解説し、第3部でそれを証券投資に活用する方法を説明します。第3版では、会社法施行以降の一連の制度改革を反映した新しい財務諸表を活用した企業分析を行うための手法を示します。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、会計学で定評のある神戸大学、その大学院教授の桜井先生が執筆。
    基本的には定評のある書である。まぁ、筆者のポジションも申し分ない。

    構成は、財務書表の入手の仕方、読み方から始まる。恐らく初心者でも分析が
    出来るよう準備運動ってところだろう。しかし、結構ためになる(笑)
    個人的には、完璧に読めると高を括っていたで斜め読みをしていたところ、
    如何に自分の知識が浅かったのか、理解が乏しかったのかが分かった。

    次に、分析方法だがここらへんはお馴染みの、
    「収益性・生産性・安全性・不確実性リスク・成長性」の5つで分析を進める。
    その指標は、本書を読めば分かる。

    で、最後に証券投資への応用って事で、割引キャッシュフローとか自己資本コスト、
    つまりCAPMまで登場。しかも、なかなか学術的で詳しく。

    総評としては、噂に違えず良書と言える。
    体裁は、学術的でロジックによって組み立てられているので、業務に使うには
    いささか形式的過ぎる感があるが、「知らない」のと「知っていて省く」のでは
    全く異なるので、一度はこのような専門書でじっくり向き合うのが王道だろうな。

    ただ、いきなり本書ではあまりに重いので、何冊か軽いビジネス書(財務諸表分析系)で
    頭をならしておいて、本書に入る方がいいだろう。その方が飲み込みが早いし、
    なにしろ、とても面白く興味を持って読み進める事が出来る。

    ちょっと高いが、長期間耐えうる内容である事から、それ以上に
    リターンは大きいと考えられる。

    お薦め出来る。

  • 神戸大学教授の著書

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著者プロフィール

神戸大学名誉教授,昭和女子大学特命教授

「2024年 『財務会計・入門〔第17版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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