業種別・不正パターンと実務対応 100社事例分析

  • 中央経済社 (2019年6月4日発売)
3.57
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 69
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784502304514

作品紹介・あらすじ

100社の不正事例を収集・分析し業種(製造業、請負業、卸売業、小売業、サービス業)ごとに経営管理の特徴、発生しやすい不正パターンとその対応、監査のポイントを解説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書では、100社の業種別事例分析を通じて不正経理の手口(不正シナリオ)を考察するとともに、「事例研究」においてシステム統制を含む内部統制改善のためのポイント及び監査の着眼点がまとめられている。不正経理のパターンとしては「在庫の過大評価」「自己決裁、架空経費計上と資金の流用」は典型的として、近年注目されている「会社の非中核事業や子会社で実施される原価付替え、循環取引」についても必要となる監査手続の解説を含めて記載されていた。事例を踏まえた物語風の解説もあり読みやすい内容であった。

  • 実際の不正事例を数多く分析する中で、不正の特徴や具体的な手口を具体例を挙げながら分かりやすく紹介。現状を踏まえた監査の在り方や今後の展望についても触れています。

  • EY新日本監査法人による本ということと、タイトルに惹かれて購入。

    感想。わかりやすい。本のつくりもすごくわかりやすい。分かり易過ぎて、底が浅く感じたくらい。

    備忘録。
    ・経理不正はなくならない。J-SOX導入直前で、上場企業で年30件、今でも年20件近くの不正が発覚。訂正報告書を出した事例は氷山の一角に過ぎないだろうから、実際はもっと多い。

    ・不正の発生領域。①内部統制の対象外とされる、重要性の低い子会社や海外子会社、事業所。②経営トップ等が主導的に関与するために、内部統制の対象領域でも行われてしまう不正。

    ・不正経理の代表的手口。①自己決裁、②架空取引、③循環取引、④資産過大計上、⑤簿外債務、⑥原価付替、⑦在庫横領、⑧その他。解説は省くが、これがわかりやすい。

    ・不正の目的は、利益創出が圧倒的に多く全体の7割。次の横領が20%,

    ・事例はどれも興味深い。ポイントはfactをいろんな角度で分析してみて、異常値に気付くことかと。ここはノウハウが要る。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

EY新日本有限責任監査法人
同法人の金融事業部 金融センターにおいて、地域金融機関に対する各種アドバイザリー業務の展開ほか、地域金融機関向け外部セミナーの企画・運営、地域金融機関監査担当者に対する監査ツールの提供、研修の企画・運営等を行っている。

「2022年 『改訂信用金庫・信用組合の会計実務と監査-自己査定・償却引当編-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

EY新日本有限責任監査法人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×