知的財産マネジメント 戦略と組織構造

  • 中央経済社 (2004年7月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (178ページ) / ISBN・EAN: 9784502374500

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  • 知識変換モード(SECIモデル)
    経験の共有を通じて個人の暗黙知をグループに拡大する共同化(socialization)
    対話によって暗黙知を形式知に変換する表出化(externalization)
    異なる形式知の組み合わせによって新たな形式地を創造する連結化(combination)
    行動による学習の過程で形式知を暗黙知として定着させる内面化(internalization)

    特許法は先願主義の下、出願スピードが権利取得のための重要な要素の一つとなっています。しかし、「スピード・規模志向及び自社特許の見直しや社内啓蒙活動等の対内的な活動からなる戦略は「戦略なき戦略」である、他社の模倣を防ぐことは出願件数の多さやスピードのみでは達成することができない」と指摘されているように、活用という観点から考慮すると、必ずしもスピードの重要性はそのウェイトが下がることになります。

    だからといって、じっくりブラッシュアップして時間をかけて出願すれば良いと言うわけではありません。時間をかけたからと言って良質な特許が完成するとは言い切れません。

    実務をこなして思ったのですが、一件の特許にかけている時間は実質的には三日にも満たないと思います。「発明の詳細な説明」に関してはシステマチックにこなせる要素が大部分を占めるので、「発明の詳細な説明」には徹底した効率化を図り、クレーム作成に思考の時間を割くスタンスを身に着けたいものです。

    特許技術者には、「アイデアをストーリー化する力」、「アイデアを発明へ変換する力」、「異なった分野(技術、法律、経営)の知識をうまく融合させ、コミュニケーションする力」が求められるそうです。「アイデアをストーリー化する力」とは、発明者のアイデアに理論付けをして特許の対象となる具体的な技術の表現として形作ることであり、「アイデアを発明へ変換する力」とは、アイデアを目的、構成、作用及び効果に説明し直し、発明として明確な体系を持ったものとすることです。

    自分に足りないのは、「コミュニケーション力」ではないでしょうか。特許は書面主義を原則としているので、文書作成能力が求められます。面と向かって話し合えば、ある程度の意思疎通を図ることができますが、それは安易であると思います。

    これからグローバリゼーションが進んでいく中で、日本語の文書作成だけでなく、英語の文書作成能力も必然となると思います。そこで、話すことに逃げていたのでは文書作成能力が身につくとは思いません。さらに、母国語でない英語でコミュニケーションをとることは相当の労力を必要とします。

    したがって、日ごろの業務では、なるべく書面でことが片付くよう意識的に話すことを避けています。それによって、話すことによる「コミュニケーション力」が低下したとしても、トレードオフの関係と思って割り切っています。

    膨大な情報のフローがかえって業務効率の低下に繋がる「情報化のパラドクス」が起きているように、求められる能力が余りにも多いために、かえって能力が分散される「能力のパラドクス」に自らが陥らないためです。

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