ジョブ型vsメンバーシップ型 日本の雇用を展望する

  • 中央経済社 (2022年5月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784502420214

作品紹介・あらすじ

最近の人事のキーワードである「ジョブ型」はどのようなもので日本の雇用をどのように変えるのか、また課題は何か。「メンバーシップ型」との対比を軸に各界の論者が語る。

【目次】
序章 本書の企画趣旨(八代充史)
第1章 ジョブ型雇用の経済分析(清家篤)
第2章 ジョブ型VSメンバーシップ型と労働法(濱口桂一郎)
第3章 日本的ジョブ型雇用ー人材起点の日本企業が選んだカタチ(中村天江)
第4章 国家公務員制度とジョブ型VSメンバーシップ型(植村隆生)
第5章 コンサルタントが現場目線で見たジョブ型VSメンバーシップ型(山本紳也)
終論 本書のまとめ(八代充史)
補論 慶應義塾大学産業研究所とHRM研究会(八代充史)

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、2021年9月に慶応大学で行われた「ジョブ型vsメンバーシップ型-日本的雇用制度の未来」というシンポジウムをベースに、登壇者に改めて原稿執筆をしてもらったものを整理したモノデアル。
    論題について、労働経済学の視点、法律的な視点、コンサルタントからの視点、人事管理からの視点など、多様な視点から論じられている。
    惜しいのは、多様な視点から論じられてはいるのだが、それが交わることがない点である。シンポジウムの当日は、色々な視点からの議論も行われたのかもしれないが、この書籍では、それぞれの視点から、専門家が「解説する」という感じになっており、論点が深まってはいない。それは、「シンポジウムを書籍にする」という形式の限界なのだろうと思う。

  •  声高に「働き方改革」、「ジョブ型」と主張している人にぜひ読んでほしい。雇用・労働の部分的な問題を捉えての主張があまりにも多すぎる。勉強になりました。

  • 巷で言われる、「ジョブ型」vs「メンバーシップ型」について複数の有識者がそれぞれの立場で、ある種自由に論じているものをまとめた本。
    どちらがいい悪いという話ではなく、多様な側面から見た特性などについて包括的に知ることができる。

  • 東2法経図・6F開架:366.21A/Se17j//K

  • 20220604-0614 日経の書評欄を見て購入。慶応大学HRM研究会による編著。シンポジウムが元。一律にジョブ型礼賛、というわけではみたいだが‥。労働経済学は大学でちょっとかじった程度だが、今の仕事上の関心から読み始めた。小池和男先生とか懐かしいww 公務員の人事制度上、ジョブ型の導入は難しいか。官民とも、転勤を伴う無限定メンバーシップ型正社員制度は限界かも(14日付け日経本誌でも触れていたが)。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。現在、慶應義塾大学商学部教授。労働経済学専攻。<br>[主要著書]<br>『高齢者の労働経済学』(日本経済新聞社、1992年)、『高齢化社会の労働市場』(東洋経済新報社、1993年)、『生涯現役社会の条件』(中公新書、1998年)、『定年破壊』(講談社、2000年)、『労働経済』(東洋経済新報社、2002年)、『生涯現役社会をめざして』(日本放送出版協会、2003年)、『高齢者就業の経済学』(共著、日本経済新聞社、2004年)など。

「2005年 『高齢社会日本の雇用政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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