大学図書館司書が教えるAI時代の調べ方の教科書 (BOW BOOKS 027)
- 中央経済グループパブリッシング (2024年8月16日発売)


- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784502516313
作品紹介・あらすじ
生成AI隆盛の今、求められるのは正しい情報を迅速に入手するスキルです。長い文章を読み慣れない人でも感覚的に理解できるチャート式で、調べ方のリテラシーを伝えます。(発行=BOW&PARTNERS)
感想・レビュー・書評
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タイトルにAIとあるので、AIを使った情報収集を学べると勘違いしてしまったが、AI「時代の」調べ方の教科書なわけで、内容もそれに相応しいものだった。
なんでも手元ですぐに調べられるし、生成AIを使えば多くの情報を手に入れることができる。けれどその情報は本当に正しいのか?信頼できるのか?その観点を忘れてはならない。
正確な情報を手に入れることの大変さを知ることができる。情報に溢れるこの時代において、情報に溺れないためにも私たちがきちんと情報リテラシーを身につけていなければならない。
この本で学んだことや調べ方、便利な検索ツールなどを、うまく高校生に還元できたらいいな、と思う。彼らにとってこの本は読むにはまだ難しいけれど、使う必要のある知識が多くあると感じる。
教員としてこの本を読めてよかったなと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学図書館司書による、現代において有効な情報検索技術の入門書です。
書名に“AI時代”とありますが、AIやインターネットが普及する現代における信用度の高い情報を得る方法についての一冊になります。
情報収集に臨む姿勢、情報収集法、図書館の活用法、情報のまとめ方が記されています。
情報のまとめ方の章に入ると数字を扱う局面が増えますが、これは情報に携わる上で避けられない道です。
調査状況に応じて様々ある情報源の中から適したものを判断する能力は、情報検索のプロであるべき司書だけでなく現代に生きる全員に必要となるでしょう。 -
調べ方だけでなく、調べる前の仮設設定、調べた後のまとめ方も対象となります。
章末のブックリストは幅広い読者がつまずきにくく、読みやすいであろう書籍を丁寧にピックアップされているという印象でした。
(個人的には、こういうリストは、難解で専門性の高い書籍を期待していたが…おそらく私は少数派なので些末な問題かもしれません…)
あと大学時代に司書課程を履修していたので、そこまで目新しく感じ物はなかった。
AI時代の調べ方ならではの技法を期待していたが、その辺りはタイトルを盛りすぎている感じます。
また、主な想定読者は大学1年生や新社会人などの若い方々だと思うので、しょうがないと思うものの、アラフィフの男性的としては、表紙の画像に抵抗感があり、もう少し硬派なパッケージにして欲しかったです。 -
AIを使うわけではない。シンプルで最後まで読む気にさせる。章末のブックリストに面白そうな本がたくさん。
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00663841
生成AI隆盛の今、求められるのは正しい情報を迅速に入手するスキルです。長い文章を読み慣れない人でも感覚的に理解できるチャート式で、調べ方のリテラシーを伝えます。
(出版社HPより) -
すらすらよめる調べ方の本。
自分には少し既知の内容が多すぎたが、自分が大学入る前に読んでほしかったなぁと思うぐらい良い本ではある。
「AI時代の~」 とタイトルがあるが、この意味は「AIを駆使するべき時代の~」という意味ではなく、「情報過多で調べにくく、安易にAIに何でも聞いて満足するような時代の~」という意味で使っているので注意
↓以下メモ
情報収集の前にやること
1 調査の期限を決める(1時間、1日とか)
2 仮説(目標)を設定し、逆算で必要な情報はなにかを決める
3 キーワードを磨く
4 どの場所(図書館, web等)でどんな順番で探すかを決める