1からの商品企画

  • 中央経済グループパブリッシング (2012年1月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (292ページ) / ISBN・EAN: 9784502693007

感想・レビュー・書評

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  • この本、なかなか良い。商品企画の「教科書」。
    1. 探索的調査
    2. コンセプトアイデア
    3. 検証的調査
    4. 企画書作成〜プレゼンテーション
    という、商品企画の標準的フロー(手順)について具体的な事例を交えながら解説されており、やや「優等生」的すぎるきらいはあるが、商品企画の初心者や、ある程度の経験はあっても自己流でやってきた人にお勧め。
    なかなかこのように理想的な手順では進められないが、本来あるべきフローを知っている上ではしょるのと、全くの自己流で穴だらけなのとは違う。その意味でなかなかの良書と思う。

  • 箱根・横浜散策の合間に、読書。ずいぶん前に買ったきりの本でしたが、ようやく着手。
    商品企画などとは無縁の職種ですが、ほとんど理解済みのことだったので、さーっと流し読み。ちょっと深みが足りないなと思いつつ、ごくごく基本的なことを理解するには、手頃な本ですね。大学1年くらいのレベルでしょうか。
    扉ページに、ちょうど横浜散策していたので、山手111番館の記念スタンプを押してみました。

    【学び】プロセスを段階に分け、各段階の最後にチェックを設けていく「ステージ・ゲート・プロセス」という手法の有効性は、プロセスを採用している企業では、そうでない企業よりも商品の成功割合が高くなるという事実が明らかになっている。
    → 一見、プロセスになるのか?という商品企画ですら、プロセスになっている点は、興味深い。監査ももっとプロセス化できるはずなんだろう。プロセス化は今年の大きなチャレンジ。

  • 帯文:”This is the standard!” ”ヒット商品の裏側にある商品企画のプロセスをケースでわかりやすく解説!”

    目次:[第I部 探索的調査]、第1章 商品企画プロセス、第2章 インタビュー法、…他、[第II部 コンセプトデザイン]、第5章 アイデア創出、第6章 コンセプト開発、…他、[第III部 検証的調査]、第8章 市場規模の確認、…他、[第IV部 企画書作成]、第11章 販促提案、…他、索引

  • 商品企画をすごくわかりやすく説明している。
    趣旨はちょっと異なるがビジネスモデルジェネレーションと一緒に読むと結構理解が深まる。
    リード・ユーザー法やアイディア創出の5つのステップ(ヤング:アイデアのつくり方)などは参考になった。

    以下引用

    コンセプト開発
    既存商品のよさそうな所を寄せ集めても商品は開発できる。しかしその商品には何の考えも想いも存在しない。仮にその商品が大きな売り上げを上げたとしても、顧客に何が評価されたのかを確認することは難しい。誰(ターゲット)のために開発したのか、そしてどのような課題(ニーズ)を解決するために、何の解決(価値)を提供するのかを、根拠に基づき開発した商品は、その仮説を検証し次の仮説の精度を高めることにつながる。コンセプトとは世の中をどのように変えたいのか、という開発者の思いである。そしてこの変化は商品が何を提供するかによって実現し、その変化は誰が受け入れるのかを、総合的に突き詰める中で開発されるのである。

    プレゼンテーションは、ためらう買い手の背中を押してあげる事なのである。だから、夢を語らなければならないのだ。目の前の現金には打算が働くが、夢は共有できるものなのだ。

    相互学習の重要性
    自分のだしたアイディアや意見を絶対視せず、互いの気づきやその状況を理解し、相互学習していくことが大事である。

    リードユーザー法
    ユーザーイノベーションを創出するためには、単に顧客からのアイディアを待っているだけではダメだ。シーズを持っていそうなリードユーザーと出会うための努力や、商品企画に協力してもらえるような好ましい関係性の構築、プロではない消費者がきちんとアイディアをコンセプトに昇華させることができるような仕組みを用意するなど、企業側の体制が重要となるのである。
    発想法は、アイデア創出を成功しやすくする手段であり、手段を使うことが目的と勘違いしてはならない。

  • 商品企画をはじめて学ぶための本です。以下の四部構成で商品企画のプロセスを順序立てて説明しています。

    第I部 探索的調査
    第II部 コンセプトデザイン
    第III部 検証的調査
    第IV部 企画書作成

    だいたいの流れや検討内容は、デザインの企画のプロセスとほぼ同じですが、第IV部の 企画書作成 に多くのページが割かれており、本書が「企画」に重点を置いた本であることがわかります。
    第VI部のうち、特に第11章 販促提案、第12章 価格提案、第13章 チャネル提案などは、デザインを学ぶ学生も知っておいてたほうがよい内容だと思います。

    (著者の廣田先生から献本いただきました。)

    【無断転載を禁じます】

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