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本 ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784522433980
感想・レビュー・書評
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更年期って…「閉経前後の10年間」のことだなんて、知ってました…?
自分のからだをラクにするためには、正しく知るって本当に大事。
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産婦人科医・臨床心理士の吉野一枝さんによる、40歳頃からの“からだ”の話が書かれた本です。
とても読みやすい文章で、更年期、閉経などにまつわる誤解を解き、正しい知識を教えてくれる貴重な1冊です。
更年期、と聞くとイコール40歳以降のことと思いこみがちですが、正しい定義は「閉経前後の10年間」を指すそうです。
しかも、閉経がいつくるかはわからないので、閉経してはじめて「あの症状は更年期症状だったんだ…」と気づくことも多々あるそうなのです…知ってました?(汗)
本書では、更年期症状はなぜ多岐にわたるのか、その症状がなぜ起こるのか、とてもわかりやすく説明されています。
メジャーな更年期症状は「のぼせ、ほてり、発汗」ですが、更年期の症状はそれだけじゃないのです…これもびっくりでした。
また、閉経と一口にいってもパタッと月経が止まるわけではなく、月経量や期間の変化を経て閉経に至るのだということも知り、漠然とした閉経への恐れが少なくなりました。
また、更年期症状の治療法、メリットやデメリット、費用のおおよそについてもわかりやすく知ることができ、もしこうした更年期症状に悩まされたときの御守りのような知識を得ることができました。
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正しい知識をあらかじめ得ておくことは、もし間違った情報を得たときに、心強い味方となってくれます。
更年期の変化については、たくさんの本が出ていると思いますが、そうした本を読み比べてみることも大切です。
自分の身体に今後起こり得る変化について、正しい知識を得ることは、不安を少なくし、いざその状況になったときの焦りを減らしてくれます。
よりよくこれからの人生を生きるために、ぜひこの本の内容を活用したいなと思いました。
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これから訪れるであろう更年期に備えて、
本書を手に取りました。女性ホルモンの
基礎知識をはじめ、誤った情報や月経のこと、
健康診断、様々な不調の症状、治療等、
身体や心の変化について有益な情報が
上手くまとめられていました。
40代は子供の受験や親の介護など、
ライフイベントとの重なりで忙しく、
不調を重くしてしまう時期。
そんな時こそ、このような心持ちでという
アドバイス(40からの心構え)は、
寄り添ってくれる著者の優しさが伝わり、
自分自身をゆるめてあげるのも必要なんだなと
気付かせてくれます。
自分の身体について理解を深めることが出来、
有意義な読書となりました☻
【40からの心構え】
■自分のことを後回しにするクセをやめる。
最優先なのは自分の健康。
無理をしない、頑張らない。
結果的にそれが自分の健康と家族の幸せに繋がる。
■「私がやらなきゃ」という考えを捨てる。
家事も子育ても出来ないことは出来ないと
宣言する。家族はそこから強く結ばれる。
■40代は、子供や夫、親など「家族との
関係性」を見つめ直す時期でもある。
自分の人生の後半戦をどう生きていくか、
真剣に考える時。
■自分が思う「〜あるべき」の頭に、
「40代からは」と入れ、語尾を「〜しなくていい」
に替える。ゆるめてあげる。 -
誰にでも必ず訪れる更年期。
予備知識があれば怖いものなし!?
と思い借りてきた。
一人で思い悩まないこと、不調なら婦人科へかな。 -
隠れた名著大賞オブザイヤーだった。
よくあるステレオタイプやありがちな思い込みをバッサバッサぶったぎってくれ、それでいて物腰やわらか。読んでいて「ハァ?」と思うこともムッとすることもない。
更年期障害当事者の女性ばかりでなく、パートナーや家族、職場など周りに当事者(と思われる人含む)がいる人は読んでおいた方がいい。
こんないい本が2015年に出ていたんだなあ。 -
更年期をネガティブなものとして捉えない、歳をとることに抗わない。加齢に伴う女性の心身の変化を素直に受け入れることの大切さを教えてくれます。一生は長いけれど、学校でも更年期以降の身体の変化については男女共に学ぶ機会が少ないです。
更年期の症状に悩まされてから知るのではなく、若いうちからあらかじめ知っておくことが大切ですね。
最近は40歳以降を前向きに優しく受け止めるための本がたくさん出てきているので、他にも色々読んで心づもりをしておこうと思いました。
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2015.12.10
吉野一枝の作品





