これはボール

  • 永岡書店 (2019年11月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784522437667

感想・レビュー・書評

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  • これはボール、と四角い箱(?)が出てくる表紙。
    これはいぬ、と象の絵が、これは自転車、と車の絵、これはお姫様、とモンスターが。
    みんなはどう思ったかな?

    小1に読み聞かせしました。
    まず表紙で、「わかった!ボールはボールでもダンボールや!」と言い出す子が現れ、みんなもダンボール!ダンボール!と大合唱。…とんち?面白い。

    次々に繰り広げられるナンセンス(?)な内容に、子どもたちは訂正に大わらわ。
    女の子たちは正義感を持って、へんてこりんなとこを全部指摘。すると次第に、訂正に疲れてきたのか、1人の男の子が洗脳され始め(?)、「そうやよ!これはお姫様やよ!」と絵本の文言を肯定し始めました。その男の子に引きずられるように男の子たちからの異論の声は小さくなり始め…

    最後までとっても楽しく読めました。
    2回目読んで!と言われたので、有志だけで2回目の読み聞かせを始めると、最初に迎合し始めた男の子に加え、2回目の読み聞かせに参加したすべての男の子が、絵本の文言を肯定し始めました。
    女の子たちは最後まで、文言と絵柄の違和感を指摘し続け、肯定する男の子と対立する形に。

    もしかして…
    出版物や読み聞かせをする大人といった体制側が、明らかに間違っていると思えることでも声高に言い続ければ、聞かされる文言と現実の違和感に齟齬を感じた民衆は、自分の中の正義を曲げてしまうという警鐘では…???などと深読みをした読み聞かせでした。
    面白かった!けどちょっと怖かったです。

    わたしたちが「そう」と認識しているものは、もしかしたら「そう」ではないかもしれない、という気づきを与える絵本なのかなぁ?と思っていたのですが、唱え続ければ異論もまかり通るかもしれない、という教えの読み聞かせとなりました。

  • これは何?
    常識を一回疑ってみる練習?
    子ども向けではあるけれど、
    凝り固まった大人が読むとなにかの刺激になる?
    この本は何?という思いが消えない。

  • <This is a ball>
      
    デザイン/吉村亮、石井志歩(Yoshi-des.)

  • 息子7歳2ヵ月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    何度も読む(お気に入り) ◯
    ちょうど良いボリューム ◯
    その他 

    物事の捉え方・価値観はひとそれぞれ、ということがわかりやすい本。
    とてもおもしろい。

    息子は、「モンスター」が「おひめさま」と紹介されていることがおかしいらしく、久々にゲラゲラ笑いながら、読んでいました。

    「言葉で説明するって、すごく難し!」と帯にありましたが、あまりむずかしくとらえることなく、ただただおもしろい作品として読むのもいいと思います。

  • 他者と自分の頭の中が違うことがわかり始めてきて諦めることが多くなったもうすぐ5歳さんには、自分の気持ちをきちんと言葉にできるこんな本はとても素敵だと思いました(*^^*)
    母ちゃんと自分は違うんだね。

  • 言葉と物が一致しない.なぜ?読み聞かせが面白いかもしれない.

  • 2019.12.14

    ある程度世の中の仕組みをつかんできた3歳時位の子に読んであげたい。
    大人が言うことが絶対?書いている事は本当?
    疑うこと、考えること、想像することを
    学び話し合うのにうってつけの本

  • ナンセンスとはなんだろう。子どもにとってのナンセンスとは?言葉の意味を考えてしまう。

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