ふっと心がかるくなる禅の言葉 (コスモ文庫)

著者 :
  • 永岡書店
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784522475799

感想・レビュー・書評

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  • 禅の言葉、数文字を提示、それを解説している。
    文章の解説はあるのだが、
    何となく気持ちは晴れたのだが、
    もっと、光景が浮かぶようなエピソードを解説している本があった気がするので、
    ☆2にしようと思ったが、
    ちょっと心が軽くなったので☆3にした。
    短時間で読めるので即効性あり、ただし禅をちょっと知っている人のみかも。

  • んんー
    なるほどーと思うこともあればよくわからんこともありつつと言った感じでした。

  • 見開き2ページで1つの禅語が解説されています。右側のページは見出しになっており、あんまり文章はありません。左側のページな解説文が続きます。なので、実際のページ数や読書量は半分くらいです。
    本を読んだ感想としては、悟りを開きたいという気持ちも煩悩だと言われているのが衝撃でした。悟りを開きたいという意図も持たずに、一心に修行していればいつの間にか悟っているものだという話がありました。
    仕事に例えると、いい結果を出したいとか考えず、ただ自分が今なすべき仕事に打ち込めということになるでしょうか。新入社員のころは僕もそうでした。当時のような、どんな仕事でも挑戦して何かを覚えていこうという姿勢、最近忘れているなと。読んでいてハッとさせられました。

  • 【最終レビュー】

    図書館貸出。

    雑誌『日経WOMAN 14・7月号』

    ―特集 心が整うおすすめの「禅の言葉」16―

    参考文献からの『一冊』

    私自身への

    「心の懐深い所」に「刻まれていく」かのような

    「じんわりと染み込んでくる、数々のビタミン剤としての、大切でシンプルな、禅語の数々」

    一つ一つの言葉に込められた「想いそのもの」が

    〈時には励ましにもなり、時には背中を押されたり、応援してるから〉

    という[魂]と共に伝わってきていて、いつも以上に

    〈1ページ、1ページとゆっくりめくりつつ噛み締めながら〉

    読み進めていきました。

    こういう

    [心を鍛える「言葉」=〈禅語〉]

    が、より身近に、浸透して欲しいと、自身、切実に感じ入りながら…

    今の時世だからこそ

    「自分自身の中との対話」を「じっくりとする時間」を「作らないといけないのではないか」

    というのも同時に感じて。

    それは、この著書から教えられた一つのテーマでもありました。

    文庫本なので、読みやすさもあります。是非とも、この著書、手にして、じっくり目を通してもらえたらと…

    数多くの中から、ほんのわずかですが、特に印象に残った

    ■私自身の、禅語名言コレクション■

    を引用しながら、レビューを終えます。ありがとうございました。

    *第一章 ふっと背中が軽くなる

    《天真(てんしん)に任す》

    『欲を離れ「自然のまま」に「身を任せよう」』

    →[私利私欲]に[振り回されない、生き方]を[志したいもの]

    《廓然無聖(かくねんむしょう)》

    『カラッと、晴れた、大空』を『心に描いて』

    →[廓然…広々として、澄み切っている様子(略)〈何も「執着することのない」「無」の「境地」〉になること]

    *第二章 立ち止まって足元を見る

    《回光返照(えこうへんしょう)》

    →[自分の「内側」に「光」を当て〈純粋な心〉を〈照らし出すこと〉]

    《百不知百不会(ひゃくふちひゃくふえ)》

    →[何も「抱え込まず」いつも「謙虚」であること。(略)〈澄んだ境地〉にいる〈いつも、サラの状態〉で]

    《一切唯心造(いっさいゆいしんぞう)》

    →[全ては「心」が「作り出す」ものに他ならない。だからこそ〈心を、清く保つこと!〉]

    *第三章 やさしく生きる、つよく生きる

    《随処(ずいしょ)に主(しゅ)と作(な)れば、立処(りっしょ)皆、真(しん)なり》

    →[ブレない自分は『無心』で作る。〈常に「真実の、自己」を〈見失うな!〉どんな現実に放り込まれても〈自然体でいられる(略)「無心=執着のない、無心で!」〉]

    《宇宙無双日乾坤只一人(うちゅうにそうじつなく、けんこんただいちにん)》

    →[「無我無心」で[慈しむ]~空がきれい、風がさわやか…~こういう〈世界〉を〈素直〉に〈感じ取る〉 心は、少しずつ、満たされていく…]

    《逢茶喫茶、逢飯喫飯(ほうさきっさ、ほうはんきっぱん)》

    [喫す…人生の受け止め方を、さりげなく教える「言葉」]

    →[目の前のことに「素直に集中すること」]

    《微妙の法門(びみょうのほうもん)》

    →[人間の「常識・考え・理性・知恵」でとらえることの「できない」〈不可思議な、素晴らしい、教え〉]

    *第四章 こころざしをなくさないで

    《八風吹けども動ぜず(はっぷうふけどもどうぜず)》

    →[ゆるがない〈確固たる、信念〉―不動の心を持て!―〈自分は自分〉〈強い信念を持って!〉]

    《平常心是道(へいじょうしんこれどう)》

    [平常心…日常の「小さい行い」も「おろそかにしない、心」]

    →[当たり前のことを「当たり前に行う、心」を「大切にすること」]

    《鳥啼山更幽(とりないてやまさらにしずかなり)》

    →[〈苦しみ・困難・悲しみ〉人生にとっての〈鳥の声〉~人間を「深めてくれるもの」だということ~]





















     











     

  • 入院中に買い、夜寝る前に少しずつ読んだ。また読み返そう。寝る前に心を浄化する働きがある気がする。

  • 本書は、ふっと心がかるくなると題して、禅の言葉を解説したもの。例えば、

    ○日日是好日(にちにちこれこうじつ)・・・どんな日もかけがえのない一日である

    ○一大事(いちだいし)・・・今日をどう生きるかが最も大事

    ○色即是空(しきそくぜくう)・・・この世にあるすべてのものは因縁によって存在しているだけで実体ではないという意味。いまここにある自分を大切に

    ○無可無不可(かもなくふかもなし)・・・物事の良し悪しをはじめから決めつけない(偏った考えを捨て、進むも退くも自在に)

    ○心静即身涼(こころしずかなればすなわちみすずし)・・・心が平穏であれば肉体も爽やか

    ○八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜず)・・・風向きが変わってももたじろかない(心を惑わす八つ[意に叶う/反すること、陰で/人前で褒める/そしること、心身を悩ます/喜ばせること]にさらされ、惑わされているが、心が揺り動かされないよう、確固たる信念、不動の心を持て)

    ○莫妄想(まくもうぞう)・・・過去や未来を思い悩まず、いまに集中しろ(妄想することなか(莫)れ)

    ○冷暖自知(れいだんじち)・・・あれこれ考えずに自分でやってみろ(水の冷たさは触れれば分かる)

    ○他是不吾(たはこれわれにあらず)・・・今自分ができる限りのことを自分でやりきる

    ○一期一会(いちごいちえ)・・・人の一生で、唯一ただ一度の出会い

    ○和敬静寂(わけいせいじゃく)・・・互いを認め合うことがはじまり (和やかに打ちとけ、互いを敬い尊重しあうことで、清らかな心を得て、悩みも迷いもない純粋で透明な境地(寂)にいたる)

    ○把手共行(はしゅきょうごう)・・・信じる人と手をつないで行こう

    ○無功徳(むくどく)・・・善行に見返りなどを求めない

    ○是亦夢非亦夢(ぜもまたゆめひもまたゆめ)・・・この世はすべて儚い夢、是か非かという判断や執着をすべて超え、何にもとらわれるもののないのが夢の境地がある

    ○行雲流水(こううんりゅうすい)・・・身を軽くして生きる(行く雲、流れる水のようにゆうゆうと自在に場所を変え、いっさいのものに執着することなく生きること)

  • 積読の中にあった2冊・・・
    何で買ったのか、もう記憶が定かでない
    ただ、だいぶ弱っている時に買ったんだろうなって事は推測できるな


    『ふっと心がかるくなる 禅の言葉』(監修:永井政之)

    もうさ、タイトルからして「弱ってる」よね?!私・・・
    ただ、意外にも日常使ってる言葉で意味を間違えて使ってるものがあったりして
    勉強になりました



    『ジョン・グレイ博士の「大切にされる女」になれる本』(著:ジョン・グレイ)

    もうさ、馬鹿らしいから読まないでBOOK O○F行きにしようかと思ったけど
    それでも買ったのだからと斜め読みした・・・
    やっぱり、これを買った当時の私は判断力に欠け、だいぶ弱っていたのかも知れない
    今ならきっと多分買わない・・・

    だけど、この本を斜め読みしてて、真っ先に頭に浮かんだのは、我がゼミの恩師である
    M先生でした・・・
    M先生は旦那様の操縦方法がとっても上手です
    惚れ惚れする程に上手です
    きっと旦那様も分かっているとは思いますが、でも長年うまくやってこれたのだから
    上手なのでしょう、やっぱり・・・
    私も離婚する前に、この本かM先生に出会えていたら、人生違う方向に進んだかも知れませんね・・・
    でもやっぱり無理かな・・・
    当時はこの本の内容を受け付けられる状態ではなかったですからねぇ~
    時間がたった今だからこそ言える感想ですね

  • 宗教というより哲学や思想なんですね。
    何気なく買った一冊。でも間違いなく買ってよかった。その時々で心に響く言葉が異なる、いつでも新鮮な言葉。
    「色」や「空」・「無」という物事の捉え方は、まるで素粒子やダークマター・ダークエネルギーの存在を見通してたかのような。見えないものや聞こえないものへの未配慮、認識しようとしないことの傲慢さを改めさせてくれる本。

  • 2011.Jul.19.Tue.読破

  • 禅の様々なことば。
    いろいろためになります。

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著者プロフィール

宮下真(みやした・まこと)
1957年福島県生まれ。文筆家・編集者。仏教関係や日本の古典文化、東洋思想を主な分野として執筆・出版活動に従事。主な著書に、『ブッダがせんせい』『おしえてブッダせんせい こころのふしぎ』『空海 黄金の言葉』 (いずれも永岡書店)などがある。

「2023年 『論語 道を切り開く86のことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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