サブカルチャー戦争 「セカイ系」から「世界内戦」へ

  • 南雲堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784523264972

作品紹介・あらすじ

なぜハリウッド映画には手ブレカメラの作品が増えたのか?9・11以降、アニメや映画などに描かれる"戦争"はどう変わったのか?混迷する2010年代を撃ち抜く評論書。

感想・レビュー・書評

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  • 目次
    序論 「セカイ系」から「世界内戦」へ
    第一部 二一世紀の「戦争」像――9・11以降の戦争表象
    藤田直哉 9・11系ハリウッド映画群の謀略――テロリズム以降の映画表現
    小森健太朗 Wから00へ 9・11を挟んで変貌した〈ガンダム〉シリーズの戦争描写
    飯田一史 村上龍はなぜ「カンブリア宮殿」に至ったのか?
    小森健太朗 モナドロギーからみた『図書館戦争』
    岡和田晃 「世界内戦」下の英雄――仁木稔『ミカイールの階梯』の戦略」
    白井聡 アジア主義の廃墟に何が見えるか――安彦良和『虹色のトロツキー』を読む
    第二部 ロストジェネレーションと世界内戦
    笠井潔 群衆の救世主――『東のエデン』とロストジェネレーション
    蔓葉信博 至道流星と情報戦
    第三部 コミュニケーション/コンテクスト/コンフリクト
    渡邉大輔 コミュニケーション社会における戦争=文学――阿部和重試論
    海老原豊 空気の戦場 あるいはハイ・コンテクストな表象=現実空間としての教室
    ポスト9・11の表現を捉えるための作品リスト

     あまり考えずに読み始めたが、思わぬヒロイモノ。
     なにより個人的に応援しているが、いまいちマイナーな仁木稔センセイについて取り上げられていたのがとてもお得感満載である。個人的に。

    <b><小森健太朗 Wから00へ 9・11を挟んで変貌した〈ガンダム〉シリーズの戦争描写></b>
     
     じつは唯一ちゃんと観たガンダムシリーズがwだったりする。
     5人の美少年テロリスト+絶対平和を説く美少女元首
     の、パターンが、w(95)・seed(02-05)・00(07-09)に引き継がれているとは知らなかった(観てないから)。
     しかし、「絶対平和」が冷戦が終結し、ある程度、説得力を持っていたのは冷戦が終結し超大国がアメリカ唯一となったwのみ。
     あとは9.11の影響で、ヒロインが説く「絶対平和」がかなり絵空事っぽくなってしまった。そのせいで、物語も暗礁に乗り上げまくっていた。
     

     

  • 資料ID: W0159170
    請求記号:361.5||Su 11
    配架場所:2F書架

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著者プロフィール

作家・評論家。1948年東京生まれ。
79年『バイバイ、エンジェル』でデビュー。98年編著『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序論』で第3回本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を受賞。主な著作に『哲学者の密室』『例外社会』『例外状態の道化師ジョーカー』他多数。

「2024年 『自伝的革命論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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