鬼を纏う魔女

著者 :
  • 南雲堂
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本棚登録 : 95
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784523265580

作品紹介・あらすじ

渋谷区宮益坂で発生した通り魔事件に巻き込まれた被害者は四人、うち三人は死亡し、ただ一人生き残ったのは、乳房に般若の刺青を刻んだ若く美しい女性だった。しかし、意識不明となって生死の境を彷徨う彼女は身元に繋がるような物を所持しておらず、警視庁捜査一課の東條有紀は、被害者の刺青から身元の特定を試みる。そして彫師の情報を得て被害者の戸籍に辿り着いたものの、そこには不可思議な記載があった。

感想・レビュー・書評

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  • 槙野&東條シリーズのスピンオフ?今回は槙野の出番はほとんどなく、東條が山梨県警と富士山麓の樹海で起きている失踪事件の謎に迫る。
    渋谷で通り魔事件が発生。一人だけ生き残った女性の身元は分からないものの、鬼の刺青を体に入れていた。
    同時期に樹海で、若い女性の遺体が発見される。
    渋谷の女性の身元を探っていた警視庁の東條と、樹海の事件を担当していた山梨県警の2人の刑事は、ある宗教団体に行きつく。
    樹海で起きていたと思われる連続拉致事件、関係者の年齢不詳な容姿など、物語が進むほど、最初の事件の内容がどこへ行ったやら…と言う感じ。
    今までの作家の作品よりは、後半の急な事件解決はなく、全体的にまとまっていた。背景にあるオカルト部分も、今回は無理がない。解決に至る部分のトリックも、何となく納得。
    東條が暴走しないのも、やはりシリーズではなく、スピンオフなのかも。そうなると、やはり導入部分の通り魔事件だけが浮いている気がする。

  • 女刑事×エグい事件の警察小説シリーズ3作目。前2作もえぐかったけど、今回もエグい。時々顔を出す作者の思想についていけない所はあるけど、面白い。通り魔に襲われた般若と鬼の刺青の女から糸をたぐっていくととんでもない事件を引き当ててしまう…。潜入中の刑事を潜入した側の人達が本名で呼ぶと言う誤植…えっ!バレたの?とドキドキしながら読んでたらそこに触れられることもなく…。

  • 初読みの作家さん。あまりに詰め込み、盛りだくさんすぎてちょっとひいたかな。

  • 槙野・東條シリーズ3作目。
    渋谷で発生した通り魔事件に巻き込まれた被害者4人のうち、3人は死亡し1人生き残った女性。彼女の乳房には般若の刺青が。意識不明となり生死の境を彷徨う彼女は身元特定のため槙野に彫師を紹介してもらうが…。
    今回は東條さんメインのお話でしたが、まぁ面白かったです。

  • 前作より少しグロいシーンは減ったのはよかった
    しかし、「またこのパターンか…」というのは否めない

    今回は槙野の出番が少なかった

  • 記録

  • 面白いし、あまりはらはらしないですむからいいのだが、雑なのは否めない。

  • すげー表紙だな、というだけで図書館から借りてくる。
    美人なのに入れ墨、とかチグハグ感が興味をそそるのかもね。その理由を知りたくなるから。

  • これは凄いな――。エグイと言う表現すら生ぬるいかも?
    樹海ビジネス、本当にあるんじゃないかと思えてきた。
    それにしても、出版社はちゃんと校正してるのか? 作者に失礼だろ。誤字が少なければ☆5だったんだけど――。

  • シリーズ三作目。今回は女性刑事東條メインで話が進みます。通り魔事件の被害者が何者か探るうちに樹海を通して出てくる身の毛もよだつ事件…。今回もオカルト絡みで相当にグロイです。でも実は何よりショックだったのが、こんな凄惨な描写や説明を全く動じずにどんどん読んでしまった自分自身。真相にこれが含まれている話をいくつか読んで免疫ができていたのでしょうか。まあそれはそれとして、表紙絵や帯の示す通りのちゃんとおどろおどろしくて気持ち悪い、でもしっかり楽しめるストーリーでした。本当にありそうだと思えてしまうのが怖いです。

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著者プロフィール

佐賀県生まれ。島根県在住。2011年『変若水(をちみづ)』(光文社)島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作に選ばれデビュー。主な著作に『凶血公安調査官 霧坂美紅』(KADOKAWA)『凶眼の魔女』(実業之日本社)『化身の哭く森』(講談社)『背律』(原書房)『堕天使の秤』(光文社)『四面の阿修羅』(南雲堂)

「2023年 『龍のはらわた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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