結核診療ガイドライン2024

  • 南江堂 (2024年4月11日発売)
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本 ・本 (140ページ) / ISBN・EAN: 9784524210435

作品紹介・あらすじ

日本結核・非結核性抗酸菌症学会編集による,本邦初のエビデンスに基づく結核診療のガイドライン.総論では結核の診断・結核菌検査・結核患者の管理・治療・潜在性結核感染症について基礎から実践までまとめた.また臨床上問題となる「IGRA検査の解釈」,「薬剤耐性遺伝子検査の適応」,「高齢者結核の治療」,「免疫抑制宿主に対する治療」といった12のCQに推奨を明記し,対応の指針を示している.呼吸器科医、感染症医はもちろん,結核診療に関わる全医療スタッフ,行政担当者必携の一冊.

【序文】
『結核診療ガイドライン2024』 の発刊にあたってご挨拶申し上げます.
 ガイドライン作成作業は,2018年に大阪で開催された日本結核病学会の総会時より始まりました.COVID‑19のパンデミックもあり,6年の歳月を要しましたが,ようやく発刊にいたりました.
 このガイドラインは,『Minds診療ガイドライン作成マニュアル』に則り,科学的エビデンスに基づいたものを目指して作業が始まりました.日本結核・非結核性抗酸菌症学会の関連する委員会の長には,統括委員にご就任いただく体制で臨みました.それでもエビデンスが不十分なものもありました.これらは,Future Research Questionとして取り上げました.今後の学会活動を通した研究が行われ,新たなエビデンスが示されることを期待します.
 システマティックレビュー担当者を公募したところ,50名を超える方のご参加をいただきました.必ずしも,結核を専門とされている方ばかりではありません.しかし,論文を科学的に吟味することに意欲的な若い世代の医療人でした.是非,これを契機に結核に対する強い関心を寄せていただき,私たちの仲間になっていただけることを期待します.
 日本の結核罹患率は低下し,2022年の結核罹患率は10万対8.2となり,結核低まん延国となりました.ここに行きついたのも,先輩方の努力によるものであり,現役世代であるわれわれも同様に努力を重ね,次の世代へ継承する責務があります.『結核診療ガイドライン2024』は十分な成果物になると確信しています.
 『結核診療ガイドライン2024』の作成にあたっては,多くの方々の努力の支援によって完成しました.そのすべての方々への感謝の気持ちを述べさせていただきます.
 『結核診療ガイドライン2024』が,結核診療に従事する医療人と結核に罹患した患者さんの診療と治療に寄与することを祈念しています.

 2024年4月
 一般社団法人 日本結核・非結核性抗酸菌症学会 結核診療ガイドライン統括委員長
 猪狩英俊

感想・レビュー・書評

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  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/483012

  • ◆東邦システマティックレビューチーム参加者(委員)
     中山晴雄(東邦大学医療センター大橋病院院内感染対策室・脳神経外科)

    ◆東邦所蔵(M3.89:N::2024)
    https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28224294

  • 【おすすめポイント】「風立ちぬ」の頃は死病だった結核ですが、その後抗菌薬の開発やワクチン接種の普及などで治療ができるようになりました。とはいえ、今でも年に1万人以上がかかる病気です。標準的な治療方法はエビデンスを元にこのようなガイドラインとしてまとめられています。
    【請求記号】493.8:Ni:2024
    【配置場所】2階
    【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28224294

  • 6月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003697889

  • WF200に配架

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