キミが大人になる頃に。: 環境も人も豊かにする暮らしのかたち (B&Tブックス)

著者 :
  • 日刊工業新聞社
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本棚登録 : 149
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784526065316

作品紹介・あらすじ

2030年で、見てきたこと。環境と人のための新しいライフスタイルを提案する。

感想・レビュー・書評

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  • 企業努力は目を見張るばかり。エアコンはこの15年間で約4割、冷蔵庫は8割も効率アップ。観ていないときには画像が消えるテレビ、アイドリング時ストップするエンジン、ハイブリッドカー…。
    1992年、リオデジャネイロに各国が集まり、環境と開発に関する国際連合会議が開催されてから18年。多くの国が大変な努力をしているものの、地球環境の劣化は残念ながら加速する一方。
    素晴らしいエコ商材が市場に投入され、生活者の環境意識も高いのに、環境劣化は進むという、「エコ・ジレンマ」。いま私たちに求められるのは、心豊かに生きるという人の生の本質を担保しながら、人間活動の拡大を低環境負荷型に変えていくこと。いまの子どもが大人になる頃、ちょっと素敵になった地球をバトンタッチするために、小さなことから始めませんか?

  • 温暖化や過剰なエコなどに対しこのままの生活を続けて、
    2030年ごろにわたしたちがどんな送っているかを妄想した暮らしの新提案書。

    この妄想とおりに進めばいいなあって思う。
    読んでてわくわく、楽しい。

    好きなのは公園、庭暮らし、土ミシュラン。

  • 84

    ・地球は一つ。私たちの暮らしは資源を使い尽くしてしまうので持続可能なものではない。
    ・日本ではテクノロジーの発展と大量生産、大量消費とが直接的には結びつかなかった。自然との繋がりがあったから。
    ・ライフスタイルをデザインすることが大切。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00514163

  • 内容は悪くないような気がするんだが、いかにも電通ですといったナルシズム満開の表紙の悪印象が読後まで尾を引いてしまった。。。

  • 全部は読んでないけど、2030年の未来予想のところが面白くて手に取った。雨の日は仕事休み制度実現してほしい!
    人間はまた自然へ自然へと回帰していくんだろうな。でも元の原始的な自然じゃなくて、コンピュータに管理された「自然」なのかな。
    私は家族で田舎へ移住し暮らしているのですが、都市の人たちが田舎へどんどん移り住み家で仕事をするような時代がほんとにくるのかもという気がした。

  • バックキャスティング思考というのは、結構訓練しないと身に付かないような気がする…と思ったけど、ものすごいワクワクすることは間違いない!地球一個ぶんのエネルギーという制約を、前向きにとらえるというかより楽しい未来をつくるための条件として捉えているところが目から鱗だった。原点回帰だとか、豊富なことが幸せではないという考え方は既に広がっている気がする。私はどう生きたいのだろう。どんな社会を作りたいのだろう。自分のライフスタイルは自分で作る!

  • 1個の地球。
    今ある技術、今の消費生活・・・今から積み上げて描く未来像は地球が何個か必要になる。
    1個の地球から未来像を描き、今を考え、様々な制約条件が発生する中で、豊かな生活を実現するための創造性を発揮する。

  • フォアキャスティングとバックキャスティング。

    未来予測データをまとめ、未来のライフスタイルを予測していく。重要な視点は「代行」。
    サービス、商品はつまるところ何かの「代行」なので、
    未来に起こりえる状況を予測しながら、
    どんな代行が成り立ちえるのかを考えましょう
    と本書では語っている(と理解しました)

    これからの未来、必ずある程度は「ダウンシフト」
    していく必要があると思っている。
    一部の裕福な層は今のままになるかもしれないが、
    人口が減り(特に消費を牽引する若い層)、
    消費の利用母数が減れば絶対的に収入は減る。
    (国外への進出など可能性もあるだろうけど、
    それは根本的な問題解決にはならない)

    そのとき「代行のどこまでが残り、どこからは自分が手がけるのか、境界を見極める」という視点はかなり納得した。

    祭りで出自を自己紹介する、というのはとてもいいなぁ。

    以下、メモ。

    統計データの把握

    環境制約条件に基づく社会状況の導出

    楽しく豊かな暮らしの形を提案

    ●人のことを考えたものづくり、暮らし方
    (生活価値の不可逆性、欲望遺伝子の肯定)
    ●地球のことを考えたものづくり、暮らし方
    (循環型社会の構築)

    両者の融合による新しいものづくり、暮らし方の提案

    心豊かに生きることを担保しながら、物質消費を中心とした人間活動の拡大をいかに低環境負荷型に変えられるのかが問われている

  • 未来のある一点を設定し、それに向けた信頼度の高い客観的なデータを揃え、そこでの理想的な生活を仮定した上で、そのためには今現在何をすべきなのか、という"Backcasting"という発想がとても新鮮で面白い。信頼度の高いデータをまず前提として用いるという点で「夢物語」ではなく、いっそうの現実性を加味し、かといって単なる予想分析には終わらない前向きな発想と「構想力」が要求される。なかなか面白い思考ゲームだと思う。

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著者プロフィール

環境探究学研究会会長。地球村研究室代表。東北大学名誉教授。京都大学特任教授、星槎大学特任教授などを歴任。小学校の教科書を含め多くの書籍を執筆。「バックキャスト思考によるライフスタイル」や「ネイチャー・テクノロジー」などを提唱している。現在は、沖永良部島のジャングルの中に「酔庵塾」を開き、塾長として島の発展に尽力している。

「2022年 『学校教育の未来を切り拓く 探究学習のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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