- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784526069772
感想・レビュー・書評
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7章構成だが、大きくは2部に分かれていると思う。
1部は、シェールガス、シェールオイル、オイルサンド、コールベッドメタン、メタンハイドレード等の現況と見通しについての報告。
2部は、経済・環境・国家戦略面からの、今後のエネルギー問題についての考えのまとめ。
化石燃料についての概略がわかる良書だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に読みやすく、まとまっている。
口調も明快で読んでいて小気味良い。 -
シェールガス、シェールオイル、コールベッドメタン、メタンハイドレードなどの現況と見通しについての概略。著者はライターであるが、タイトルほどセンセーショナルな点はなくバランスよくまとまっている。
シェールオイル、シェールガス、GTLにより、コストが石油でばれるUSD60-100くらいであれば、供給は問題ない。逆に新興国の人口増が続けば、石油価格はそのくらいのれん時に保たれるであろう。また石油採掘コストが一桁以下の中東勢も彼らの保有埋蔵量がつきる100年のうちに国を自立できるだけの投資をせねばならず、サウジが言うようにUSD75が落としどころと考えられる。
メタンハイドレードは、実際どのくらいどこにあるのかまだ良く分っていないが、日本のような比較的若い地層でも仕組み上は存在しうる。ただまだ改定でコストよく採掘できる方法はなく、日本だけでその技術がシェールガスのようにブレークスルーできるのかは不明。CBMなどはシェールガスの技術を使っているから発達して来た側面も大きいらしい。