転がす技術-なぜ、あの会社は畑違いの環境ビジネスで成功できたのか- (B&Tブックス)

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  • 日刊工業新聞社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784526071010

作品紹介・あらすじ

自分の得意技術をうまく転がす"ストレッチ"発想で新たな事業を成功させろ!

感想・レビュー・書評

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  • リスクを少なくして、新規事業に参入する方法が、多くの事例とともに書かれています。

    事例集としても面白いし、知らない中小企業の事例が多く、とても参考になりました。

  • 15/4/5読了

  • チェック項目12箇所。環境ビジネスの選び方から参入手順、失敗しない売り方の仕組みづくりの方法など、コンサルティングの過程で体得した成功のためのノウハウにくわえ、全国の中小企業さんを取材した事例を本書にわかりやすくまとめたつもりです。モノづくり企業が、自社の技術や既存製品を生かして、少しだけヨコへ足を伸ばすようにストレッチすれば、新規事業の成功確率はグンと高まるのです。本書に取り上げる事例も、本業について日頃から熟慮し、それを成長産業である環境ビジネスにひもづけるにはどうしたらよいかを、経営者が時間さえあれば考えつづけた結果だと思います。ニッチのほか、地域密着、個別対応もキーワードとなりえます、販売先を、地域密着というかたちで絞り込んでいる取り組みなども成功している印象です。多くの人が「いいんじゃない?」というアイデアよりも、10人のうち9人が反対するけれど、提案した1人が「ぜったいに実現したい」とねばるアイデアのほうが成功に近い、そんなものではないでしょうか。「あの会社が成功したビジネス」「儲かりそう」を追いかけていたのでは、ニッチを掘り当てることはできません、中小製造業は、狭く高度化した技術を売り物にするべきです、大手企業が固定観念からあきらめている技術課題、めんどうだからやりたくないという技術こそが、チャレンジすべき分野です。ストレッチには、自社の技術を伸ばすことだけではなく、既存製品を環境対応へと変化させるという2番目の視点もあります。介護分野では、介護事業者が大人用の紙おむつを塩化カルシウムにつけ込むことでパルプ分を取り出し、それをおむつメーカーに戻すリサイクルに取り組んでいる事例があります。これからの30年、50年、環境問題の解決策を日本が低難しつづけ、おおげさにいえば環境技術立国として世界を救う役割を果たせると信じています、日本が敬愛され、世界へ価値を発信していくのに、環境ビジネス以上の分野はありません。

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著者プロフィール

弓削徹(ゆげ・とおる)
製造業のマーケティングコンサルタント/日本工業大学大学院教授/コピーライター/(株)エスト・コミュニケーションズ代表取締役
東京・浅草生まれ。クリエイターとしてSONY、サントリー、パナソニックなどの商品開発、広告キャンペーンを成功させ、「製造業なら弓削」との評価を得る。「ノートパソコン」の命名者。
現在は、日本の土台である中小製造業をその下から支える活動のほか、大学でマーケティング論の講義、全国の商工会議所でセミナー講師を務める。公共支援として復興庁有識者会議委員、中小機構中小企業アドバイザーなどを拝命。
著書に『キャッチコピーの極意』『ネーミングの極意』(いずれも明日香出版社)、『即買いされる技術』(秀和システム)、『顧客は展示会で見つけなさい』(日刊工業新聞社)など。

「2022年 『メモ・ノートの極意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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