創造力を鍛える マインドワンダリング-モヤモヤから価値を生み出す東大流トレーニング- (B&Tブックス)

  • 日刊工業新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784526076749

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、マインド・ワンダリングを活用して、ビジネスにおけるイノベーション創出を行うための効果的な訓練や技法を説明したものである。
    マインド・ワンダリングとは「意図せず、今やっていることと関係ないことを考えること」。ビジネス的には、集中力を欠き生産性が低いため望ましくない状態。心理的にも、過去を思い出してクヨクヨしたり未来を創造して心配する、ストレスフルな状態とされている。しかし、新しいアイデアを創造するためには、実はこの状態が必要であるという。

    アイデアが生まれる場所として、中国で「三上」という言葉がある。これは馬上、枕上、厠上(トイレ)のことであるが、他にも風呂、シャワーなど、アイデアがひらめくのは仕事場以外でぼんやりしている場合が多いかもしれない。そこで浮かんだアイデアをすぐに記録できるように、本書は小さいノート(ロディアがよいらしい)を携帯することを薦める。他にも、観察力を鍛えるためにデッサンのトレーニングを行う、など、日常の中でのヒラメキを活性化することに重点を置く内容である。

    デザイン思考は、ワークショップの中でシステマチックに集合知を活性化させてアイデアを生み出すが、本書は一人ひとりの創造性を高めることによりイノベーティブなリーダーを生み出すことを目指している。確かに、日本ではデザイン思考よりもこちらの方が向いているかもしれない。

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著者プロフィール

東京大学大学院教授 博(工)

「2021年 『脱・失敗学宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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