「赤ちゃん」の進化学: 子供を病気にしない育児の科学

著者 :
  • 日本教文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784531063529

作品紹介・あらすじ

赤ちゃんは、生命5億年の進化の
ドラマを再現しながら成長する!
進化学・動物学・免疫学の視点から、
育児学・小児医学に一石を投じる
革命的育児書。子供を病気にさせない
ための鉄則を紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 様々な症例を見た筆者が述べる胎児の進化とそれらに繋がる免疫系に繋がる話を盛り込んだ一冊。

    胎児から赤ちゃんになるまでの進化を数十億年の進化の短縮と考え、そこから導かれる赤ちゃんの育て方・免疫系のでき方など彼の経験を通して見た育児法が掲載されている。
    特に幼児期・幼稚園期・小学生期などに分かれたステージ事の方法は先生の育児法を気に入った方は大いに参考になるであろう。
    最後の章は筆者が大学時代に行った研究や歴史的な経緯から口腔外科についても語られている。

    個人的には「私の知る限りでは」「最悪の事態としては」「アメリカではこうで日本の厚労省はおろかなり」などという主観論が多すぎる。またアメリカでは1歳まで離乳食を食べない、明治時代に西洋医学を取り入れた日本はアメリカで既に気づき改めた過ちを分かっていない、などとしていますが調べてみればWHOも6か月での補完食を進めています。卒乳が遅いのは事実みたいですが、離乳食と話を混ざっちゃってませんか?
    いったい何を見てどう思ったのか、と思わずにいられません。
    最初のページが筆者の言葉ではなく推薦の言葉として「元文部大臣・科学技術庁長官 有馬朗人」「生島ヒロシ」さんの言葉が掲載されています。
    …普通自分の書籍で最初に載せるのがこれなのか?

    自分はとっても偉いのを肩書付けた人々に認められたくて、自分の都合の良い方向でしか物事を語らない。何らかを指摘されても「それをわからないあなたが馬鹿なのでは」とか反論しそうなタイプと感じます。
    最後まで読みましたが内容はともかく、文章構成と人間性が合わない本でした。

  • 初めて西原式をネットで知ったときに、少し気色が悪いというか、私には合わないなーと思ったけれど、ゆえに気になってしまったので、きちんと本を読む事にしました。読んでみれば、そんなに変な事は言ってないなーという感じ。ただ、アメリカではこれが常識なのに、日本はまだ古くて、みたいないい回しがとても多く、古い人なのかな、と思ったら昭和15年生まれって書いてた。そりゃアメリカさんは偉い、の世代だー。
    で、口呼吸が大事で、そのためのおしゃぶり、というのは口呼吸を回避したい私にはとてもいい情報、と思ったのに、やっぱりゴム乳首を吸わせるという事への抵抗感の方が大きいので、させないと思う。
    仰向け寝がいいのはわかる、でも、赤ちゃん、自分でモゾモゾ動いて納まりのいい横向き、うつぶせに寝るんだから、どうしようもない。など。読んで、納得、実践、のステップにいたらないものの方が多かったが、離乳食は1歳から、のはそのまま納得できた。

  • 育児はいろんなやり方で混乱するが、それでも頭の片隅に一知識として入れておくのはいざというときに役に立つ気がする。

  • 口呼吸と腸を冷やさないこと。

  • 西原式育児〜口腔外科の先生が、口から肛門までの知識から本来の育児法に辿り着いた。現代の早過ぎる育児法に警鐘を鳴らして随分経たれてます。厚生省へも2度抗議に出掛けるもののお役所体質な役人には意味成さず。
    離乳食は2才から、それまでは母乳か人口乳で育てる。なぜなら赤ちゃんの腸はセキュリティ無しの解放地区のようなもの。母乳以外の食事は危険だと言います。またおしゃぶりの奨励、これも4歳までOK。子供に過度な運動はさせるな、ベビーカーの奨励。まだまだ現代の育児法からは考えられないお話がいっぱい。でも戦前は西原式育児で言われている育児が当たり前だった。そしてアメリカから入ってきた育児法が戦後の日本の常識になりましたが、当の本家はと言うと直後に昔の日本式の育児法が奨励されていた。このような事から日本の育児指南書は信じられないと思える一冊です。

  • 分類=育児・免疫学・免疫療法。00年9月。

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著者プロフィール

西原研究所所長、元東大講師、日本人工臓器学界賞受賞
著書:『究極の免疫力』(講談社インターナショナル)『内臓が生みだす心』(NHKブックス)

「2006年 『歯はヒトの魂である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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