人はなぜ治るのか 改訂版: 現代医学と代替医学にみる治癒と健康のメカニズム
- 日本教文社 (1993年10月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784531080762
作品紹介・あらすじ
偽薬の治癒力、互いに矛盾する
各種代替療法の効果。人間の「癒し」
に潜む謎に、米国心身医学の権威が
挑戦。唯物論的な医学の限界を示し、
医学の未来像を考察した名著!
〈増補改訂版〉
感想・レビュー・書評
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服部さん
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読むと、 現代医学に対する様々な疑問が湧き出してくる。人体の全体性に対する不遜な無知・・・こんな表現でアロパシー医学が批判されているのだが、病気になったらほとんどの人がアロパシー医学のお世話になっているのに、患者として納得 のいく治療が行われているのかという素朴な疑問は解かれるのだろうか。現代医学をもう一度考えてみるいい機会かもしれない。「現代医学と代替医学にみる治癒と健康のメカニズム」というサブタイトルがついている。(第2閲覧室 所蔵 492.5/W)今、図書館企画展示「この本がアツい!」にも展示されている。
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20年以上前のものとは思えないほど、ホリスティックヘルスのことを
丸ごと説いた本。
アロパシー医学とホメオパシー医学の歴史などが良くわかった。
本作を読んで、改めて意識がいかに体に影響を及ぼすか理解し、
さらにこの分野を深めたいと感じた。 -
西洋医学と中医学の役割りなどを知り、民間療法を妄信しすぎず現代人らしく伝統医学に親しむ為のヒントが得られます。
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最近、医療関係の本を多く紹介していますが、これは極めつけ。
西洋医学の医師が、ホメオパシーやらカイロプラティックやら鍼やら灸やら、
世の「代替療法」というやつを自ら試し、体験し、
普遍的な治療というものはあるのか、
そもそも「病気が治る」とは、どういうことか、を探っていきます。
その結論は、以下のようなもの。
1.絶対に効かないという治療法は無い
2.絶対に効くという治療法も無い
3.各治療法は互いにつじつまが合わない
(例えば、西洋医学と、ホメオパシーは、互いの理論が矛盾している)
4.草創期の新興治療法は、よく効く
5.信念だけで治ることもある
6.異常の結論を包括する統一変数は「治療に対する信仰心」である
なんと、行き着いた最後の結論が「信仰心」だった、という。
本当のことって、結構、身も蓋もないことだったりします。
専門書、ってほど難解ではないけれど、読みやすい本でもありません。
ま、びっちりいろいろ書いてありますよ、ってことです。 -
フルフォード博士に出会う前であり、オステオパシーの評価は・・・
癒す心・治る力と併読。 -
“整体に興味あるんです。”ととある人に聞いたらこの本を紹介されました。
西洋医学も含めた世の中のありとあらゆる治療法をレポートし、人の治るしくみを解説してくれます。読み物としてもとても面白い。
今まで“怪しい”と思っていたものまでが、“ああ、こういうことだったのね。”と納得できる本。 -
分類=ホリスティック医療・代替医療・自然治癒力・アンドルーワイル。02年?月。
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“絶対に効かない”“絶対に効く”という治療法はなく、患者と医師がその治療法を信じ、患者と医師が互いに信じ合うことの相互作用こそが、病気を効果的に治す上での信念だというのがこの本の一つの結論。
気持ちの持ちようによって病気は良くも悪くもなることを医学的に丁寧に説明している。
そして、繰り返し用いられる“効力のある信念”とは、感情を揺り動かし、脳の下部にある中枢を通じて体に結びついている内臓レベルの信念を指す。そして、それは頭で考えたことだけでなく、体で体験したことから生まれるという。
著者の考え方を体系的に実践するのが「ホリスティック医学」で、日本でも注目されるようになっている。医学のあり方を考える上で参考になる。