バイブレーショナル・メディスン: いのちを癒す〈エネルギー医学〉の全体像

  • 日本教文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (662ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784531081271

作品紹介・あらすじ

人間の本質は肉体ではなく、不可視の
生命エネルギーからなる多次元的存在
である。「物質医学」から「心・身・
霊の医学」への歴史的飛躍を提唱する、
画期的な未来医学エッセイ。
全米ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 難しいけど、面白かった。身体と心の神秘性。何回か読み直したけど専門性が強いから分からない箇所もある。でも、単純にアロマはいい・漢方はいい・東洋医学はいい・って単純に割り切れない人や「なんで身体にイイのか?」っていう事を知りたい人にこの本はいいと思う。一冊読みきるのに時間かかるけど読み応え抜群☆

  • 代替医療、エネルギー医学を、あまりスピリチュアルという分野に傾倒していない人でも、受け入れやすいような説明に成功している本と思います。

  • 波動医学=アインシュタイン医学=量子医学を総合的な体系をまとめた傑作。ホリスティックな生き物としての人間が良く理解できた気がする。

  • 【動機】シンギングボウルやフラワーレメディのような波動をつかった癒しについて知りたかったから

    本書では後者のことや水晶でのヒーリングのことに触れられている。概要を知るのによかった一方、重複する記述が多い気もして途中から飛ばしながら読んだ。訳者・監訳者のコメントの通りすべてを肯定的に受け入れるのは難しいが、新しい視点を提供する本として読んでみるとおもしろいと思う。

  • 「バイブレーショナルメディスン」Richard Gerber, M.D.


    物質もエネルギーの一形態であるという現実に基づく治癒理論を波動医学と呼ぶ。

    アインシュタインは、物質とエネルギーは同一の普遍体実体が二元的に表現されたものである事を証明した。エネルギーとは波動のこと。

    アインシュタイン的パラダイムを波動医学に応用すると、人間は細胞系である肉体と相互に作用する複雑なエネルギー場のネットワークである。

    ニュートン医学的アプローチは、人体は複雑な上下水道網のようなものとしている。外科医は病変部分を取り除き、システムを再び正しく機能するように繋げ直す「生物配管工」と見なすこともできる。

    薬物療法も外科手術も病気の診断、治療に飛躍的な進歩をもたらしたが、そのいずれも人体は各臓器、化学物質、酵素、細胞膜レセプターなどの部品からなる複雑な機械であるというニュートンモデル的人体観に基づいている。

    生命力とは、分子からなる独特の規則的配列を介して作用する相乗効果の源。この相乗効果によって、全体は部分の集合以上のものになる。この生命力とは一種のエネルギー。

    波動医学の支柱となっているものは、分子の集合体だと考えられていた肉体が、実はエネルギー場が織りなす複雑なネットワークであったという理解。

    電気生理学的機能や内分泌機能も階層構造を持ったそれぞれの「微細エネルギー系」によって調節されている。そもそも健康状態の変化そのものがこの微細レベルから生じている。

    病態を治療する際は、物理的な解決方法ではなく、細胞の障害発現の元になっているエネルギー場のパターン化現象そのものを調整する事。

    物質的身体と霊的かつ微細な力との目に見えない繋がりにこそ物質とエネルギーの内的関係を解き明かす鍵。

    意識そのものが一つのエネルギーであり、それが肉体の細胞レベルにおける変化に不可欠の関わりを持っている。

    意識は健康状態に刻々と変化を与えているので、常に病気を患う人がいる。

    小宇宙にみられる法則は大宇宙の法則を反映している。

    人体のどの細胞内にも原型となるDNAの青写真が含まれており、それだけの情報で完全な人体を作り出せる。

    全ての細胞が完全な人体を複製するのに十分な情報を持っているという事実は、全ての断片が全体の情報を持つホログラフィー原理が反映している。

    新芽の周りにある電場は元の種子の形ではなく、生長後の草木の形を示す。発達途上の生物はあらかじめ準備された鋳型にそって生長し、その鋳型はその生物の個体自身が作る電磁場から生じる。

    ガンのような病気は生体の電磁場に大きな変化を生じさせる。

    ドゥミトレスク現象は、葉の中心に丸い穴を開けて独自開発した機器で写真を撮ると、丸い穴の中に穴の空いた小さな葉の像が現れるもの。

    宇宙はとてつもなく巨大なエネルギーの干渉パターン。

    物質がエネルギーに変換可能だけでなく、エネルギーもまた物質に変換可能。

    高エネルギーを持った光子(宇宙線)は、重い原子核の近くを通過する際、事前に粒子と反粒子のペアに分かれ、フィルム上にその痕跡をとどめる。これはエネルギーが物質に変換する証拠。その反対に、物質と反物質が衝突すると膨大なエネルギーを放出しながら消滅する。

    原子はほとんど空っぽの空間からできているが、その空間を埋めているのは凍結した光の束。

    全ての物質は凍結した光。物質は高度に複雑化し、無限に調和したエネルギー場でできている。

    物質的身体の細胞質には、エーテル体という構造を決定する生体エネルギー場と相互に浸透し合う複雑なエネルギー干渉パターンを見る事ができる。

    物質も周波数特性を持っている。

    ホログラフィーの原理に従って、我々を包む空虚な空間には全ての情報が内蔵されている。

    ホログラフィックなエネルギー干渉パターンのごく小さな断片内で発生した出来事も、瞬時に全体の構造に影響を与えるのだから、ホログラフィックな宇宙の全ての部分同士はとてつもなく結合性の強い関係を持っていると言える。

    ホログラフィーの原理は人体の構造と人体内部の情報の内容を組織化しており、また宇宙全体に広がる秩序のパターンも反映している。

    コヒーレントで一点に凝縮された意識状態は、現在のホログラムの解読に用いられるコヒーレントな参照光に似た性質を持つ。

    平均的な人の思考は非コヒーレント。非コヒーレントな光は不規則にふるまい、光波は無秩序にあらゆる方向に進む。

    コヒーレントな光にはホログラム解読できる特長がある。よりコヒーレントな脳波の活動は、サイコキネシスや遠隔視のようなサイキックな能力と関係がある。

    サイキックな能力を発現している時、脳波がデルタ/シータ領域(毎秒1-8サイクル)にはっきりと移行し、大脳両半球の脳波の同期を頻回に見出す。

    非コヒーレントからコヒーレントな意識へと移行する事は、白熱光からレーザー光のエネルギーに変わるような飛躍的な移行。高度に集中した意識状態を達成する事によって我々は意識下で眠っていた能力にアクセスできる。

    人間の意識の拡張こそがホログラフィックな宇宙と多次元的な人間自身を探究する上でもっとも重要なツールになる。

    宇宙ホログラムからの情報を解読する方法の研究は、科学者の意識状態によって結果が変わるような「状態特定的な科学」と呼ばれるような特殊な方法論になる。

    物質体とエーテル体との違いは単なる周波数の差に過ぎない。

    経絡系は血管網から独立した系。

    表在系から深在系に至るまで全ての微小管が繋がり、それぞれの系の連絡性も保たれている。さまざまな管系がそれぞれの終末微小管を通じて結ばれている。終末微小管細胞は核内にまで到達している。

    表在微小管系に沿って存在する微小体は、古典的な経穴や経路の位置に対応し、経穴の下方に存在する。

    経絡系と内分泌系も繋がっている。

    経絡は相互に繋がっているだけでなく、全ての細胞の核を結びつけている。

    ニワトリの胎児では、受精後15時間以内に経絡系が形成される。これは基本的な器官すらも形成される前なので、経絡系の作用は体内臓器を形成する際の細胞の遊走や臓器の三次元的位置の決定に影響を与えている。

    胎児から成人への生長における三次元空間の秩序はエーテル体というホログラフィックなエネルギーの鋳型に導かれている。

    経絡系はエーテル体と物質的身体との間の仲立ちの役目を果たす。発生途中の物質的身体とエーテル体との間に最初に作られる物理的な繋がり。

    経絡系はホルモンや核酸を細胞核に運ぶための微小管からなる単なる物理的システムではなく、ある種の微細エネルギーを外界から体内の臓器へと伝える電解質液システムの一種でもある。

    エネルギーはより抵抗の小さいところに流れる傾向がある。

    疾患が身体レベルに出現する数時間ないし数日、数週間前から経穴部位の輝度が変化する。

    チャクラはエネルギー変換器として機能している。

    人体内には360個以上のチャクラが存在する。

    チャクラには高次エネルギーを変換し、物質的身体内の内分泌腺によるホルモン産生を促す作用がある。エーテル体の中でいくつもの中枢として働いており、より高い周波数のアストラル体に対応するエネルギー中枢。

    主要なチャクラはエーテル体レベルに起源を持っている。チャクラは互いに細胞のレベルにまで繋がっているが、その仲立ちをしているのはナーディと呼ばれる微細エネルギー管。

    ナーディは微細エネルギー物質による細い管でできている。経路は微小管という実際の物質的対応物を持っていたが、ナーディはそれがなく、流動するエネルギーが拡張されたネットワークを形成し、多くは神経に並行している。

    それぞれのチャクラから発せられた生命力やエネルギーがナーディを通して身体中に供給される。

    人間の微細構造の中には72,000本ものナーディが存在する。

    アストラル体の各中枢は、アストラルエネルギーを伝達、受信し、さらにそのエネルギーをエーテルチャクラのレベルに変換、移送する。エーテルチャクラではそのエネルギーがナーディを介して神経系や内分泌機能の情報に翻訳される。

    アストラル体は感情の表出に関わっている。アストラルチャクラはその微細エネルギー的連関を通じて、人の感情的な変化によって健康を害したり増進したりする可能性を持つ。

    不安定な感情は、脳内の神経化学的障害であると同時に、アストラル体およびアストラルチャクラのエネルギーの流れのパターンが異常になった事にも由来する。

    主要な内分泌腺の活動はそれらに対応するチャクラのエネルギー供給に依存している。

    アストラル体は、性欲、渇望、気分、感覚、食欲、恐怖の座である。個人が渇望や恐怖からいかに影響を受けるかによって、その人の物質界におけるパーソナリティの発現範囲が決まる。

    エーテル体は物質的身体を支えながらエネルギーを供給しているが、アストラル体は独立した意識の座としても機能している。自由に動ける個人の意識は、物質的身体が不活発の時、眠っている時にアストラル体を通じて外界と相互に作用する事ができる。

    人が体外離脱している時は、アストラル体の目で世界を見ている。

    正の時空の物質が電気力や電磁気放射に関わっている一方、負の時空の物質は磁電気放射と呼ぶ力や磁力に関係している。

    物質宇宙に属する殆どの系は正のエントロピーが増大する方向に向かい、時間が経つほど無秩序さが増し、物体はバラバラになっていく。

    超高速ではアインシュタイン/ローレンツ変換の解は全て負の数になるので、負の時空の粒子は負の質量を持つことにになる。そして、負の時空の物質は負のエントロピーの性質を示す。

    生体は組織の無秩序さを減らす方向に進んでいく負のエントロピーの性質を示す。

    エーテル体は自己組織化したホログラフィックなエネルギーの鋳型であるが、これも負のエントロピーの性質を持つ。

    負の時空の物質はもともと磁気的なもの。

    負の時空はエーテル領域に属し、エーテル体世界と物質世界を結ぶエネルギー結合としてデルトロンという第三の物質の存在が仮定されている。

    アストラル領域における独特の性質の一つは、感情的にエネルギーを与えられた思考はそれ自体が生命を持つ。アストラルエネルギーのレベルでは、ある思考、とりわけ強く感情的にエネルギーが与えられている思考は、その発生源となる人物から分離独立して独自のアイデンティティを持つ。思考は実際に微細エネルギー基質で荷電され、その発生源となる当人のエネルギー場の中に無意識に存在しうる。これらの想念形式は、高次エネルギー現象に鋭い感受性を持つ人間の目に映る。

    非鉄物質でも鉄と同様に磁性を持っている。これは人の思考や感覚を形成している「基質」も含まれる。ここで言う磁性とは、鉄粉をひきつけるものではなく、自己と調和関係にあるものを引き寄せ、調和の取れてないものを遠ざける性質。

    情動に関係した多くの病気の治療が難しい理由の一つは、アストラル体の一種が感覚及び、自己と同種の他のアストラル体との双方にニカワのようにくっつきやすく、そうした病気を起こした感情がそれらに対して磁気的に反応してしまう傾向を持っているから。

    メンタル体は自己表現や具体的な知力を発現する媒体。メンタル体もそれに対応するチャクラ群を伴い、最終的に物質的身体に繋がっている。

    メンタル体も主要な内分泌腺や神経系の中枢に関与している。

    メンタル体はアストラル体やエーテル体をかこみ、包み込んでいる。

    アストラル体の想念形式は感情的思考の形態を取るが、メンタル体は個人の純粋に精神的、知的な思考を表す。

    メンタル体が正常に機能していれば、人間はより明確な思考をし、はっきりとした溢れんばかりのパワーでその精神エネルギーを望ましい方向へと振り向けられる。

    コーザル体はメンタル体よりさらに高い周波数を持ったエネルギー基質でできており、メンタル体が具体的な思考や観念を作り出し、脳に転送する一方で、コーザル体は抽象的な観念や概念が物質レベルへと発現される事に関係している。

    メンタル体が問題の詳細を把握するのに対し、コーザル体は問題の本質を瞬時に捉える。

    メンタル体は感覚から得られた心的イメージの具体的な分析に拘泥する傾向があるが、コーザル体は物質の本質を理解し、みかけの背後に潜む真の原因を扱う。このレベルでは、もはや感情や観念を扱う事なく、問題の本質やその根底に流れる特性を扱う。

    コーザル体は個人に関わるエネルギー身体の枠を超えている。

    エーテル体よりも高い周波数の微細エネルギー身体は物質的ではなく、時空間的でもない。

    我々の意識は毎晩のようにアストラル体に移行してアストラル体レベルで学べる事を学習している。その時物質的身体は進化の過程で発達してきた自律神経という自動操縦装置のおかげで意識の命令がなくてもスムースに機能する。

    アストラル界は、我々が慣れ親しんできた従来の物質レベルの時空からかけ離れた視点に立つ世界。(時空がない)

    永遠の現在という概念が存在し、そこでは過去、現在、未来が同時に存在しているが、それぞれは異なる波動の時間フレームの中に存在している。従い、意識の周波数の焦点を変化させれば現在以外の時間フレームに抜ける事もできる。

    人間の原初的な存在形態は、宇宙の非空間的、非時間的レベルにある。そして、意識の時空という乗り物に身を置いて「真実の自己」への気づきや「真実の自己」との調和を模索する旅に乗り出す。

    自我によって引き起こされる自己のより深いレベルでの調和の乱れは本質的レベルのエラーであり、時空という媒体の中で失敗や病気として具体化する。

    人間の人生経験はまずアストラル体とメンタル体レベルで処理されるが、その経緯はコーザル体やそれ以上の周波数の霊的レベルでさらに統合される。それ以下のレベルでは学習が一時的なものであるのに対し、コーザル体以上のレベルでは永続的。コーザル体は真の自己。

    胎児から成人までの物質的身体の発達と生長は、親から受け継いだ分子レベルの遺伝子パターンだけでなく、転生を積んでいく魂からの高次の振動パターンによっても影響される。コーザル体レベルのエネルギーパターンはそれ以下の媒体に刷り込まれ、細胞レベルの発現パターンに影響する。

    我々は学習経験を積めば積むほど未知の状況に対処する能力が強化されるようにできている。

    ストレスは人生の生長に不可欠なもの。骨も形と強度を維持する為にはある程度のストレス(ユーストレス)が必要。

    転生という観点から見れば、たとえ苦しみの期間があったとしても、長い目で見れば肯定的な学習効果となって現れてくる。

    死という現象はたんに生から死への移行という意味以上に一種の変容のプロセスである事が知られている。

    コーザル体の貯蔵庫には、過去世から連続してきた人生経験の全てが収められている。コーザル体は元のパーソナリティの保有者の姿をとらず、魂の集合体に近い。

    ハイアーセルフとは、コーザル体を通じて現れており、物質レベルにおける数々の人生の中で学習、経験された全てのものを含む全体でひとまとまりの意識集合体を指している。

    コーザル体の経験貯蔵庫にはこれまで経験してきた全ての人生の記録が存在の高次のエネルギーレベルで保存されている。人間が死を迎え、肉体・エーテル体でできた一時的な媒体がなくなっても、そのパーソナリティと意識は保存されて生き続ける。

    転生を繰り返してきた私たちは、魂の全意識の総和として進化の坂を登る時に積極的に学習してきた経験を生かす事ができる。最初は全く無知な状態から登り始めても、意識の周波数はだんだん高いレベルになっていく。意識の周波数は、作用する対象になるものの複雑さに比例する。

    人間は全体としてさらに高い波動の領域に向かって進化のスケールを辿っていき、それと共に人間の多次元的なリアリティに対する洞察を深めていく。

    意識が周りの事物と相互作用しながら経験を増やしていくにつれて、そのエネルギー周波数の次元も上昇していき、創造的な表現の幅も拡がっていく。

    最も基本的な物質の構成要素である原子さえも一定レベルの意識を持っており、さらに高次の経験的アウトプットと行動のレパートリーに向かって進化していく。

    物質的身体は光が凍結した粒子の集合体。この物質的身体と接触しているのが高周波数帯の微細エネルギー身体から構成される光の身体。

    再生に先行して死が起こる事は不可欠な条件。

    経絡系は微細で磁気的な気エネルギーを全身に供給しており、その気エネルギーがそれぞれの臓器系の物質や細胞構造を維持、組織化している。

    チャクラは特定の周波数を持つ波動エネルギーだけを処理する。また、エーテル、アストラル、さらに高次の波動エネルギーレベルの情報を変換し、内分泌系を介して生物学的変化として発現させている。

    チャクラは人間と多次元宇宙を結びつける特殊なエネルギー中継点。

    宇宙の過程を成立させるために不可欠な材料が「意識」。これが惑星と生命体の進化プロセス全体に影響を与えている。

    人間の意識そのものがエネルギーの一形態。それはエネルギーの最高レベルの形態であり、生命という過程に対して統合的に作用している。意識が生命エネルギーの根源的な特性であり、その表現形であれば、霊が様々な形態の物質と相互作用し、多種多様な物質を通じて外界に働きかける。実は、進化のプロセスに最も強い推進力を与えているものは物質世界を旅してまわる霊の存在。

    ホリスティックとは、心と身体だけでなく、多次元的な霊的エネルギーも含めた三者のバランスを示している。

    我々が肉体として知覚しているこの媒体を動かし、生命の息吹を吹き込んでいるのは霊の力。人間存在の最も基本的な特質は霊的次元。

    高次の波動エネルギーは意識という組織化構造をなし、それが時空間の物質界における表現媒体として物質的身体を利用している。

    我々の肉体とパーソナリティは高次の霊的意識の延長であり、地球での学習を経て進化する事を求めている。より高度な意識へと向かう霊の進化の推進力は、輪廻転生のシステムを動かしている力と同じものであり、このプロセスを通じて物質的身体の中に入り、多くの人生を経験して初めて高度な意識が達成される。霊は教育と学習の手段として物質という形態を利用している。物質的身体は有限だが、これを通じて習得された経験や知識は永遠に残る。

    チャクラの機能障害は患者の思考パターンにおける心理的、霊的なブロックに起因する。

    ホリスティック医学では、ウェルネス状態を「身体性、精神性、霊性の三要素の統合が最適に行われている機能状態」と定義している。ウェルネス状態にある人は幸福かつ健康であり、自己の人生に意味や目的意識を見出しながら生きている。

    毎日の瞑想は非常に効果的であり、深いリラクゼーション状態を達成し、心理的ストレスの悪影響を受けにくくする。

    否定的な想念エネルギーがうずまく環境で仕事を続ける事は、エーテルレベルの見地からみて非常に有害。

    想念や思考もエネルギーの一形態なので、我々の想念は身体周辺のオーラ場に特定のエネルギーパターンを作り出しており、これらのエネルギー場に接触する者は無意識に影響を受ける。

    チャクラ系やオーラ場にブロックや漏れを生じてエネルギー蛭のようになっている人もいる。それらの人々は無意識に周りの人たちからエネルギーや生命力を吸い取っている。

    「聖なる不満」とはハイアーセルフの神聖な理念に意識的ないし無意識的に従って、もっと自己表現をする必要性を思い起こさせようとする力。これは高次意識に接近すると出現してくる。

    聖なる不満は想念形式が徐々に変化し、内なる直観の導きと高次の霊的ガイダンスに耳を傾けられるようになった時期に生じてくる。その内なる声は当人に何らかのパーソナリティ変容の必要性を促し、内的葛藤と不満を緩和する為の最善策を提供してくれる。

    自己の神性に気づくにつれ、微細エネルギーレベルでは全ての人が相互に繋がりさらに宇宙全体とも繋がっている事が自ずから分かるようになる。

    たとえ人類のほんの一部でも意識の覚醒が進行すると、この惑星全体の意識をさざ波のように揺るがし、ついには大きな影響力を持つに至る。波頭のように迫り上がる意識の覚醒に伴って、ある種の宇宙的な共鳴効果が起こり、さらに多くの人たちに影響が及ぶ。それが臨界点に達した時、地球全体の意識が新しい癒しと覚醒の状態へと移行する。それが新時代の幕開け。

    心臓チャクラは3つの高次チャクラ(冠、眉間、咽喉)と3つの低次チャクラ(尾骨、仙骨、太陽神経叢)を結ぶ人間存在の中心。

    愛の表現は物質界に生まれた人間に課せられている最重要課題の一つ。我々は他者を愛するだけでなく、自分自身をも愛する必要がある。

    自己を愛する事ができず、貧しい自己イメージを抱いたまま生活するとエネルギーブロックが心臓チャクラに発生し、それが胸腺に影響して免疫系に障害をもたらす。

    我々の病気は感情的な不安や霊的なブロック、すなわち安楽の欠如の象徴的な現れ。

    ガンを発生したグループと自殺したグループの共通点に、両親との感情的な不和があった。

    進行ガンからの生還に生存への強い態度と強固な生きる意志が肯定的な作用を果たす。

    病気は人生のペースをスローダウンして、自分がこれからどこへ行こうとしているかを考えなさいというハイアーセルフからのメッセージ。

    人間は多種多様なエネルギーが流れる水路。食物を摂取し、水、空気、光、音、多様な感覚刺激、微細なプラーナ、気、精神的・霊的エネルギーを摂取している。多次元身体の各レベルにおいて、そうして入力されたエネルギーを利用可能な形に変換し、身体の維持、再生、治療に利用している。それに続くのは多様なエネルギーの表現形。二酸化炭素、汗、尿、便といった生物学的なエネルギー代謝の副産物であり、身体運動や会話、接触を通したコミュニケーションであり、感情、知的、芸術的な創造表現であり、微細身体とチャクラを介した高次レベルの精神的・霊的エネルギーの表現とのコミュニケーションがなされる。

    どのレベルにブロックによるエネルギー流通障害が起こっても疾患がもたらされる。

    人間は感情表現に加えて様々な能力を持った創造的で知的な存在。文章を書いたり、絵画を描いたり、発明したり、芸術表現をしたりと、あらゆる表現の探究にその能力を投入すべく運命づけられている。このエネルギーの流れを堰き止めると、チャクラ内部の圧力が上昇してブロックが生じ、生理学的な機能障害をへて最後に病気を引き起こす。

    自己の習慣やライフスタイルを定期的に見直して自己責任を引き受ける事。

    個人の霊的な変容は心臓チャクラの開放に依存している。心臓チャクラの開放が進むにつれ、慈悲の心が芽生え、神聖な無条件の愛が表現できるようになる。

    コミュニケーションとは声の調子や身振り、顔の表情、接触、微細エネルギーを通じて行なっている。

    他者との的確な交流を怠ると、生命エネルギーの流れが制限され、緊張とストレスがつのり病気や苦痛の形で表面化する。

    家族や社会との関係の明晰さと深さは、明快で効果的で正直なコミュニケーションがあってはじめて実現する。

    人は低次の意識レベルにあるとき、自己の不満や無能さを周囲の世界に投影する傾向がある。自己の悩みや無能を周囲の人たちに投影する時、人間は恐怖と偏見を募らせ、悪循環に陥る。

    思考の混乱と病気という悪循環を断ち切る為の唯一の方法は愛と許しであり、愛の持つ潜在的な治癒力に対する大いなる気づき。

    最初の瞬間に個々の魂が創造された時、神は光という微小な存在に分裂し、それが原初の広大な存在のエネルギー的表現になっていった。それら小さな神々の意識の変化と宇宙のホログラフィックな結合性を通じて巨大な神はさらに豊穣さを増し、恐るべき多様性と至高の意識に内在する自己認識を発達させていった。光と言う根源的な存在、すなわち魂は濃密な物質的形態による表現を通じて意識が持つエーテルエネルギーの発現方法を発達させた。魂は肉体と呼ばれるその濃密な形態に伴う感覚を通じて、進化し続ける惑星地球の驚異と美を体験できるようになった。そして、みずから選んでその生命体として生まれ、転生を繰り返してきた結果、あらゆる外部対象との相互作用を通じて感情表現の実験をする事が可能になった。

    魂は物質的身体に転生すると、自己の霊的起源に関する情報を一時的に失うが、それはその物質的身体に投影された魂の意識の断片だけであり、魂の高次な霊的身体は宇宙的覚醒や神の力との結合を維持している。

    地上的なパーソナリティは、他者との分離感、創造主との分離感をもたらす脳と肉体の知覚的メカニズムによって、自己がただ一つの至高の知能の顕現である事を忘れてしまう。

    物質的的身体に再生した直後から機能し始める魂の自動忘却システムによって、前世の記憶は自我意識から抹消される為、前世で獲得した知識や習慣の影響を受ける事なく新しい規則と環境に従って発達を遂げる。

    物質的身体に投影された個々のパーソナリティは実際には一個の魂の断片にすぎない。魂全体、すなわち高次の霊的自己は、その断片たちが輪廻転生の中で習得した知識の全てをいわばミツバチの巣箱に宿る意識の集合体として完全に保持している。

    魂全体はサイキックなコミュニケーションというライフラインによって養われ、絶えず樹木全体と連絡が取れる状態にある。

    魂全体はサイキックなコミュニケーションという微細な糸によってそれぞれの知識や経験が織り込まれた色あざやかなタペストリーにも似た多くの転生者、またはパーソナリティの集合意識。

    コーザル体には、自己の真の霊的起源、生、死、再生という生命が持つ移り変わりの性質、自己の存在の宇宙的意味、創造主との結びつきなどが理解できるレベルにまで個人の意識を引き上げるための変容の知恵が存在している。意識のレベルが高まるにつれて、我々が自然に自己の苦悩や自らが作り出した障害の理由が知覚できるようになるのはこのメカニズムによるもの。

    霊的な自覚を深め、ハイアーセルフの内なる導きに波長を合わせられるようになると、このメカニズムはいっそう円滑に働き出し、自己の感情、精神、身体、生活を変容させる事が容易になる。

    人間の微細身体のうち、エーテル体以上の高次元を構成するエネルギーの多くは光速以上の速度で振動している。磁電エネルギーの物理学が高次の波動的現象の背後に潜む科学原理を解読する為の鍵を握っている。我々の想念や感情は、実はこの特殊なエネルギーの発現。

    将来は全く新しいエネルギー科学が創出され、それが人間の意識と微細エネルギー生理学に適用される時代になる。

    波動医学を活用していくためには、物質レベル、霊的レベルに治療が起こる前に、個人としての変容を遂げなければならない。

  • 波動医学について、医者である著者がまとめた本。1988年の時点でここまで波動医学が研究されていたということに驚きました。古いけど新しい、よくまとまっている良書。

  • かなり分厚い。どれだけの時間を費やしただろう。
    ただ、内容は非常に興味深いもので、挫折することなくついに最後まで読み終わることができた。

    代替療法と現代医学を統合する「波動」の理論。
    大切なものは、目に見えない。
    個にして全、全にして個。
    健康にあるために大切なことを、現代医学の枠を超えて訴える。

  • 医学界の解放  070102
    波動医学という内容のこの本は
    ニュートン的物質主義から抜け出さずにいる現代医学を
    揺すぶり起こそうとしている
    この世は白黒対立して成り立っているのではなく
    物理学ですでに当たり前になった素粒子的な見方に直せば
    人間の肉体もプラスとマイナスが同居している電子のように
    異なる要素が融通し合い混ざり合いって
    無限の組み合わせの中で生活している姿が見えてくる
    一度東洋的医術を蹴落としてきた西洋医学は現状を知りつつも
    今更認めることができずにいる
    学問は個人的な利害と意地によって保守的になりがちだ
    ニュートン的物理学をひっくりかえしたアインシュタインですら
    素粒子的な曖昧さを受け入れなかったように
    波動医学てきに肉体を見ると次元を貫いて成り立ていることが理解されてくるらしい
    粒子という物質性と波動というエネルギー(光性)の療法を持ち合わせ共存している
    物資とエネルギーは変換可能だとアインシュタインによって20世紀の初頭に証明されている
    エネルギーが物質に変換する瞬間光子(光・電磁エネルギーの量子)は粒子になろうとして減速し
    光子は波動でありながら質量のような固体の性質も獲得する
    すべての物質は減速して凍結した光だ
    物質は高度に複雑化して無限に調和したエネルギー場でできている
    この考え方を生体に取り込めば「エーテル体」という構造を決定する
    生体エネルギー場と相互に浸透し合う「エネルギー干渉パターン」(ホログラフ)を見ることができる
    「特殊なエネルギー場としての物質」という理解はこの波動医学の中心を成す物なのだそうだ
    エーテルとは高い周波数を持っている粒子のことで
    物質とはエーテルが特定の密度あるいは低い周波数の固まりになったにすぎないのである

    宇宙全体がホログラフィック性質だとすれば
    私達人間にも宇宙全体の情報が仕込まれていることになる
    宇宙の一員であると同時に宇宙を構成している部分でもあるわけだ
    生きている宇宙は常に変化している
    その変化には私達の暮らし方も影響しているし
    宇宙全体が織りなす変化が
    私達一人一人にも瞬時に伝達されていることになるのだろう
    しかし少なくとも私はその実感を持っていない
    多少なりとも閃くことがあったり何かを選び決断して生きているわけだから
    知らず知らずに消化しているのかもしれない
    もし無限とも言える情報をコントロールできなければ
    溺れることになるだろう
    私達の選択機能の精度が上がれば
    自分を維持しながら意識的に選ぶことが可能なはずだ
    精度と強度を上げるには視野の広さと鮮明さの両方を磨かなければならないだろう
    日々の生活の中で意識的に自分の中心軸に近づくべく心がけることで
    周波数を上げることができそうに思う
    振り子を細かく動かすほど中心に近付ききめが細かく密度が下がり軽くなるだろう
    フラクタルな関係にありながら個性を持ち続ける不思議なパラドックスが
    宇宙というもののようだ無限と共存し重なり入れ子になり
    有限に個となりグループとなり入れ子になる
    気の遠くなるような鏡の部屋に宇宙の分身である自分と自分の分身である無数に遠ざかる波紋のようにミニチュワを見る

    人間も根源的なところでは時空の外に属している
    例えば心はメンタル体に起源を持っている
    人間の日々の経験はアストラル体とメンタル体で処理され
    更にコーザル体以上では永続的な個性となる
    学習経験が多いほど多岐にわたる対処が可能となり
    物質的知覚のメカニズムに比べてより広い視野で見る余裕ができる
    輪廻転生の意義は魂の永続的な学種を可能にすることで
    発展途上の意識を霊的に成長させることができる

    輪廻転生はランダムなものではない
    魂は次の環境を選べる
    だとすると何故人間に不幸があるのかが疑問となる
    しかし永遠を視点として見れば一人生は一つの実験にすぎない
    どの経験も大切なストレスの一つとなる
    病気に掛かってみなければその不安や孤独を知ることができない
    人殺しをしてみて解ることだってあるだろう
    同じ人殺しがあるわけではないから
    他人の体験を加味して理解を広げることになる

    ヘレンケラーを見ればそれ故に得難い成長をとげることの可能性を知る
    貧困も劣等感も例外ではなさそうだ
    それにしても無闇に苦い経験ばかり重ねることはなさそうだ
    先人の歩みを利用して歩み一を知って十を知る集中が傷を癒す

    ストレスの使いようでユーストレスとディストレスに枝分かれしてしまう
    負担摩擦を選ぶと外にはけ口を求め愚痴や嫉妬や病やイジメになったしまう
    それでも何らかの学びの対称にすることも可能だ

    時間を球体として考えると解りやすい
    一つの人生が球面上の一つの点である
    別の点は過去か未来の点であり
    経験を増やすと点が増えて大きな面となる
    時間という球の全体を見ることができるのがコーザル体と言う である
    魂の意識は時間を永遠の現在と感じている
    そこが「今」という点である
    コーザル体は経験によって育った個性(パーソナリティー)の
    住処である
    物理的肉体はストレスによるシュミュレーション装置である

    医者は単に体の不具合(機能不全・病状・兆候)を取り除き
    ニュートラルな所に戻すだけではなく
    気づき・成長をうながすウエルネスまでをも含めなければならないと説く
    それが個人の進歩と地球の進歩につながることだという
    そこには新体制・精神性・霊性・の統合が適切に機能する必要がある
    基本として「大地に根ざして行動すること」つまり
    「性の管理」と「個人付帯する力の管理」の下位三つのチャクラを通して
    自然の流れを感じ取った自主的なコントロールが大切になる
    自分の人生である仕事や生活をお座なりにして
    社会性に取り憑かれて虚脱したり欲望に走ったりすることに
    時間を費やしてしまうと行為のチャクラを活性できずにエネルギーが詰まってしまう
    そこで下位と高位のチャクラを繋ぐ心臓のチャクラが重要になる
    それはコミュニケーションと共に働く
    自と他と全体を見通すことで自由なネット社会をつくる
    しかし愛とか慈悲が自己犠牲や無私の奉仕で作られるものではないと思う
    それは満足しきった集中の中で起こるものであって
    自己を忘れた無私な状態はそれと一緒について来るものだろう

    満足しきった集中を可能にするのは
    自分の人生である自分の生活に生きているときである
    自律した生活をしているときにこそ
    他と全体を受け入れることができるのだと思う
    この本ではその辺が曖昧のままであるが言わんとしていることは同じだろう
    又上位三つのチャクラを活性化した個人が集うことで
    力を持て余して暴力化している地球上を進化させることができる
    そして進化した地球が暴走している人間達を秩序下自由と平和な社会に
    呼び込むことを可能にするだろう

  • 読書することの醍醐味をたっぷり味わった。従来の医学から無視されがちな様々な癒しの技法を統一的に説明し、きわめて雄大なスケールで波動と人体、波動と病や癒しとの関係を明らかにする。

    人間は、「多次元的存在」をなす生命体である。ひとりの人間のなかには意識の多様な周波数帯が共存している。人間は、目にみえる物質的身体と眼にみえない高次エネルギー身体が複雑に結合したものである。本書は、これまでの実証的な研究を総動員してきわめて用意周到に、しかも大胆に、エネルギーの「多次元的組織体」としての人間を描き出し、それに基づいて病と治癒の仕組みを解明する。

    この分野についてこれだけ実証的な考察と理論化が徹底的になされた意義ははかり知れない。以降、肯定的、否定的、どちらにせよ、この本を踏まえることなしに代替医療の分野を語ることはできないのではないか。それほどに重要な本だと思う。

  • これからは避けては通れない医療の視点。

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