キャリアデザイン入門 1 第2版 基礎力編

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  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532113520

作品紹介・あらすじ

仕事を楽しみながら成長し、高い成果をあげるためのキャリアプランの描き方を解説します。最新の情勢を盛り込み、若年世代のキャリア開発についての説明を充実させて新版化しました。前編にあたる本書では、キャリアデザインの基本的な知識を紹介するとともに、どの業種の仕事でも必要になる基礎的な能力をいつまでに、どのように身につけていくか具体的に説明します。就職してからどのように能力を身につけていくか知りたい人や、新入・若手社員の力を伸ばす立場の人におすすめです。

感想・レビュー・書評

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  • 鍛えるべき能力が抽象度高めに列挙されて、あまり頭に入ってこない。

  • 以前はキャリアを考えるのは人事部の仕事だった。
    キャリアデザインは自分の将来に対してリーダーシップを発揮すること。
    シャインの3つの問い=自分にできることは何か(能力才能)、何をやることに価値を感じるか(意味価値)、何がやりたいのか(動機欲求)の重なったところ。

    職業適性検査(R-CAP)
    キャリアアンカー
    クランボルツの計画的偶発性理論
    シュロスバーグのキャリアトランジション

    30前後までは筏下り、35以降は山登り。若いうちはゴールを決めずに出会いを大切にする。やりたいことはわからない。立ち止まらない。35過ぎたら、ゴールを決めてそこを目指す。
    スペシャリスト指向は、その後の発展性がなければ行き詰る。
    仕事のブランクを作らない。長くても数ヶ月まで。
    学生または若いうちのほうが企業リスクは少ない。やり直しがきく。
    入社直後のリアリティショック。
    即戦力とは、育成の余裕がない中から生まれてきた。
    第二新卒としてやり直す手もある。
    20代後半まで最初の会社にいるのは少数。このまま30を迎えてよいか、考える時期。5年先10年先が見えるか。
    30代前半は、次世代リーダーの選抜時期。
    30代前半はキャリア採用の旬。
    女性は出産の時期でもあり、難しい面もある。

    基礎力は対人能力(親和力、協調力、統率力)、対自己能力(感情抑制力、自信創出力、行動持続力)、耐課題能力(課題発見力、計画立案力、実践力)に、処理力・思考力を加えたもの。信念や環境対応性からくる態度も成果に対する影響力が大きい。
    うなずき、は発言を増やす=リアクションの重要性。
    愛嬌とは、人を引き付ける柔和な表情や態度。愛嬌は媚びることではない。

    信頼する力=人を見る目があるか。
    『信頼の構造』

  • 新卒向けに書かれた本かもしれませんが
    30代の自分にとっても有意義な内容でした

    30代の後半を目安に、自分がどの山に登るか(どの専門性を極めるのか)を考えるべき

    それまでに、自分を鍛え、考えをクリアによく考えるのだ

  • キャリアデザインについて分かりやすいし、日本の就業環境や就職事情を前提としているので、実情に即した良書

  • 最後の基礎力は、恥ずかしながら足りないことばかりで、社会人としていかに未熟かを痛感しました。何度も読み返して基礎力を養っていきたいです。

    高校生や大学生に向けた章もあり、うーん、こういう本にもっと早く出会いたかった!!

  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190

  • 「キャリアをデザインするということは、自分の将来に対してリーダーシップを発揮するということである」
    「天職と呼べる仕事と巡り合い、自分を活かすことができたとき、それまでに経験してきたことが何一つ無駄ではなかったと思えるほどしっくりくる状態である。」
    「筏下りのように、ゴールに価値を置くのではなく、懸命に目の前の仕事に取り組むプロセスに価値を置くことだ。その間にさまざまな仕事を経験し、人と出会い、基礎力を鍛える。その後は自分の専門領域をひたすら極める山登りに移行し、プロとしての頂上を目指してエネルギーを集中して、専門力に磨きをかける。この筏下りから山登りへの移行に成功すれば、キャリアの成功が見えてくる。」
    「キャリアとは人生そのものである。人生の仕事的側面がキャリアである。」
    「すべての過去を肯定してくれるもの、それが「天職」と呼んでもいいものなのである。」
    「山を選ぶということは自分がじっくりと腰をすえて取り組んでもいいと思える専門領域を選ぶということに他ならない。」
    「年間ハードカバー一五〇冊という目標を立てて意地になってやっていたことがある。しかし、振り返ってみればその効果は絶大であった。はじめは読んでも読んでも消えていく感じだったが、累乗の効果か、あるときからいろいろなものがつながって見えるようになった。するとどんな本を読んでも、自分の頭の中でストックする場所ができたようになって、活かせるようになったのだ。」

    自分の人生の主人公は自分である、ということを言われたような気持ちだ。キャリアとは、人生そのもので、人生の仕事的側面である。なぜキャリア「デザイン」というのか。それは自分の人生を、自分自身の手で作っていくから、作っていかなくてはいけないからに他ならない。
    私はここまでただただ流されて仕事人生を歩んできたし、そのことに対して焦りや不安を抱えていたが、それこそが必要な「筏下り」のフェーズだったのだ、と思えて安心した。ただ激流に飲まれて、苦しくて、沈まないように必死で日々生きてきた。私の進む道はこれで合っているのか、なんども立ち止まって考えようとした。が、できなかった。できるんけがなかった。なぜなら筏下りの最中なのだから。ただがむしゃらにもがき続けるので、正解だったのだ。今までの6年間を、まるっと肯定されたような気持ちだ。

    転職する際に、父親に「教員はお前の天職だと思うぞ」と言われ、父は励ましのために言ってくれた言葉だと思うが、私はそんなのわからないもん、と悪態ついた。この本からすると、やはり天職であったかどうかはまだ決めきれないものだと感じた。なぜならこの本によると天職とは「すべての過去を肯定してくれるもの」だからだ。今までの全てのことが、全ての選択が私に取って必要なものだった、と思わせてくれる職。教員をずっと続けていくことが、私にそう感じさせてくれるとはとても思えない。これからも筏下りを続けて、最終的に登る山を教員に決めることはあるだろう。が、そのときには私の登るべき山と覚悟を決めて、頂上が見えた山を、気持ちのいい汗水垂らして登ることができるのだろう。

    まだまだ筏下りの苦しみと楽しさの中にいることには変わりないが、少しずつゆるやかになる流れの中で、生涯をささげて登頂すべき山に出会うこと。

    次なる目標ができることが、なんと幸せなことか。

  • 若い頃にこういう本を読んで、意識高く仕事をしていたら出世したんでしょうか。
    いや、読むだけではだめだね。
    実践しないと。
    でも、著者は、出世を目指すことがキャリアデザインではないのだと言います。

    ”キャリアとは人生そのものである。人生の仕事的側面がキャリアである。他人がどう見るかは関係ない。さまざまな職業の経歴を振り返ったときに、自分が費やしてきた時間をきらきらと光るものとして受け入れることができるかどうか。仕事をしている時間を幸福な時間として実感することができていたかどうか。それこそがキャリアの成功である。”

    きらきら光るものとして受け入れるのはちょっと無理があるけれど、酒飲んで愚痴ってばかりいるようなことはないので、そういった意味では成功か。
    これをやりたい!という強い思いで仕事をしているわけではないけれど、与えられた仕事はなるはやで処理してミス少な目でできていると思っています。
    そのための工夫もしています。
    誰にでもできるつまらん仕事ですが、結構楽しく前向きにやっています。
    じゃ、成功ってことで。

    ”「選択する」ということ。「意思決定する」ということ。この経験はとても重要だ。決断の経験がないと、いつまでたっても、時には中高年になっても決断できるようにはならない。”
    身近に該当者あり。納得。

    ”基礎力は対人能力――「親和力」「協働力」「統率力」、対自己能力――「感情制御力」「自信創出力」「行動持続力」、対課題能力――「課題発見力」「計画立案力」「実践力」を中心として、処理力・思考力を加えたものである。”
    いろいろと苦手分野が…。

    ”仕事をしていてストレスを感じない人はいない。ごくまれに「全くストレスを感じない」という人に出会うが、そういう人はまわりに多大なストレスを与えている人である。”
    思わず吹き出してしまったけれど、前の課長がまさにそういう人だったなあ…。

  • キャリアとは人生そのものである。人生の仕事的側面がキャリアである。この一文でキャリア像をなんとなく把握した気がしています。また、「キャリアデザイン」は自分自身が主体性を持って計画し、実行していこうというものだという説明も腑に落ちました。

  • ⅠとⅡ、両方とも
    いまだに手元に残している。

    30代はじめに読んだが
    まず、どの山に登るかを決めることが
    大事だと書いてあった。

    後に、人事担当者から
    「キャリアデザイン分野で一番良い本」
    として勧められ、プロからしても良書なのか、、
    とびっくりした。

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著者プロフィール

リクルートワークス研究所アドバイザー。株式会社職業能力研究所 代表取締役
1983年一橋大学経済学部卒業。同年株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)入社。人材総合サービス事業部企画室長、地域活性事業部長などを経て1999年にリクルートワークス研究所を立ち上げ、所長に就任。2010年~2012年内閣府参与を兼任(菅内閣、野田内閣)。2011年専門役員就任。2012年人材サービス産業協議会理事就任。専門は、人材マネジメント、労働政策、キャリア論。

「2023年 『一人ひとりを幸せにする 支援と配慮のマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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