日本経済の生産性分析: データによる実証的接近
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2001年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532132088
作品紹介・あらすじ
産業効率化の達成度をずばり計測!ホワイトカラーの生産性は巷間言われるように、本当に低いのか。鉄道、損害保険、サービス部門など、これまで詳細に測られることのなかったさまざまな部門の生産性を、モデルの構築やデータ加工で創意工夫を凝らし、実際に計測してみせる、俊英による独創的研究。
感想・レビュー・書評
-
日本の基礎研究に関する論文を読みました。非常に興味深い論文でした。アメリカと比較すると、質、量ともに、劣っているようです。これは、コンセンサスのようです。それだけではなく、研究体制という点でも、日米は大きく異なっているようです。日本の研究開発は、企業内でおこなわれることがほとんどだそうです。それに対して、米国の研究開発は、企業内だけではなく、企業外の研究も盛んなようです。これは、日本と米国の特許に対する姿勢の違いに由来するようです。日本では、特許に対して、その対価に見合った報酬を出す習慣がないようです。それに対して、米国では、特許に対して、その対価に見合った報酬を出す習慣が存在します。そのため、米国では、特許権収入を基礎とする企業外の研究者の存在する余地はあるが、それに対して、日本では、企業外の研究者の存在の余地はないと指摘している。開発に成功した研究成果が、その企業に必要なものであることは稀です。米国の場合、企業内で調達出来なければ、必要なものを外部から購入すればいい。それに対して、日本では、企業内から調達せざるえない。そのため、死蔵される特許が数多く存在することになる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
むずかしいけど、いま読んでる。専門。