稲盛和夫の実学―経営と会計

著者 :
  • 日本経済新聞社
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本棚登録 : 408
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532147051

感想・レビュー・書評

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  • 理想的な道具の使い方をしていてびっくり。世の中にある数多の会社でこれだけ清く正しい会計の使い方をしている会社はいかほどあるのだろうか。
    公正価値だの包括利益概念だのどんどん複雑化してる昨今の会計の中で大切なのは「何がその本質なのか」ということを改めて気づかされた。

    しかし、経営者達は会計のことはわからなくても数字の不整合はすぐに見つけるから本当に感心する。

  • 京セラの企業の会計について
    会計が経営にとっていかに大切か
    社長、従業員が会社の数字をわかっていなければだめ

  • 本書は稲盛氏の経営者として会計に何を求めているかという点につきます。

    ■キャッシュベースで経営する【キャッシュベース経営の原則】
    これは発生主義による損益ではなくキャッシュフローで経営をするということです。
    損益でみているだけだと、お金の動きが分からないものです。
    損益では儲かったお金が、何にお金が使われていて、
    どれくらいの収支があるのか分からないという問題点があります。
    勘定合って銭合わずというふうな問題が生じてしまいます。

    そこでキャッシュフロー経営をとり入れることで現預金の収支こそが、企業の本来の利益であることを理解し
    今後の経営判断に大きな影響を及ぼすことになるということです。

    ■一対一の対応を貫く【一対一の対応の原則】
    経営活動においては、必ずモノとお金が動きます。
    その際にモノまたはお金と伝票が必ず一対一の対応を保たなりません。
    一見当たり前であるが、実際には様々な理由で守られていないのが現実です。
    たとえば伝票だけが先に処理されて品物は後で届けられる。これとは逆に、モノはとりあえず届けられたが伝票は翌日発行されるといったことが頻繁に行われています。
    このようなことが許されていてしまうと、数字はどうにでも操作できてしまいます。

    稲盛氏はこのような数字操作が許されてしまうと社員の感覚が麻痺し、
    社内の管理は形だけのものとなり、組織のモラルを大きく低下させてしまうといっています。
    一対一の対応の原則はプリミティブな手法に見えるが、社内のモラルを高めると同時に、
    社内の数字を信頼できるものにすることができる。

    本書は、稲盛氏が経営者として正しい判断をするために会計をどう扱うべきかという点に重きが置かれています。
    現在、経営再建中の日本航空もこのような稲盛哲学を根付かせてほしいですね。

  • 会計実務に関する内容を期待して読むような本ではないが、それでも「起業した人・しようとする人」に真っ先に読んでいただきたい会計本である。
    マーケティングや営業に関する本は世にたくさんあるが、会計の本としてこれほどに経営者向けに書かれた本はまずないと思われる。
    「経営者だけではなく社員全員が会社の実態を把握するために、会計・経理とはどうあるべきか」
    「なぜここまで会計・経理にこだわるのか」
    その答えは、この本を読み進めていくうちに必ずや出てくることであろう。

  • 3/5

  • 有名な「アメーバ経営」。単に小さな単位に分けて競わすだけと思ったら、大間違いだとわかった。

  • いいね

  • 京セラの経営、会計システム。キャッシュベース、一対一対応、筋肉質経営(固定費増を警戒する、投機はしない)、完璧主義、ダブルチェック(集中管理の排除)、時間当たり採算制度、ガラス張り経営。
    売上を最大に、経費を最小にすること、また、土俵の真ん中(自己資本)での事業など、基本が明確で信頼感をもった。
    13-14

  • 実学、か?会計学の一種ではないかと

  • 実はこれまで稲森さんの本って読んだことがなかったんですが、日航の経営再建に担ぎ出されたこともあったので、お手並み拝見的な思いも込めて読んでみました。
    いや、本当に真っ直ぐです、この人。
    小山昇さんのまっすぐさとはまた質が違うというか、なんか美しすぎるんですよね、心構えが。
    もちろん実際にはけっこう強引にやっていることもあるだろうと思うんですけど、ひたむきな前向きさというか、自分にはこれまでできていなかったことがたくさんあるなぁという気づきを与えてくれました。
    この本では会計に焦点を当てて書かれていますが、いわゆる"経理屋"の考え方ではカバーできない、「素人」ゆえの着想がこれまでの経営に活かされていることが非常によくわかります。
    小手先じゃない、一貫さが非常に好感を持てますね。

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著者プロフィール

1932年、鹿児島生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長。また、84年に第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。10年には日本航空会長に就任。代表取締役会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問。1984年には稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。
著書に『生き方』『京セラフィロソフィ』(ともに小社)、『働き方』(三笠書房)、『考え方』(大和書房)など、多数。

稲盛和夫オフィシャルホームページ 
https://www.kyocera.co.jp/inamori/

「2019年 『心。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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