経済ってそういうことだったのか会議

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532148249

作品紹介・あらすじ

あの竹中平蔵と、あの佐藤雅彦がこの地球の経済をやさしくするどく解き明かす、新・経済の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • ホリエモンさんがお勧めしてた本で、留学前にちょっと読んだんだけど返却しちゃってて、帰ってきた今みた手に取った。
    すごくわかりやすい経済。経済って聞くだけで、数字と同じで、そっと遠ざけてしまうけれども、経済って共同体の生き方のことで、ひいてはみんながどうよりよく暮らしていくかってこと。
    いろいろむずかしいこともわかりやすく説明されててなるほどなるほど。けど、やっぱり昔の生活に戻って、時間がかかるけれどひとつひとつ丁寧に手作りして、価値を交換して、って生きてくのが共同体としての理想形なんじゃないかなって思ってしまう。実際それやったらやっぱり不公平で理想なんかじゃないのかもしれないけれども。

  • 日本を極端に批判するでもなく、かと言って「御安心を」なんて甘言を弄するでもない、とても読みやすい本でした。

    面白かったのは税についてのお話。
    株主の見えにくい日本の企業形態では、「店長が居ないコンビニで気楽に働くアルバイト」の如く、ある程度自由に振舞ってしまう。
    会社の金を、譬えそれが無駄であれ、気楽に遣っちゃうっていう。
    加えて年末調整まで会社がやってくれるのは日本くらいで、サラリーマンは最寄りの税務署の場所すら知らずに職を退く。
    「何もしなくても安心国、ニッポン」にいるなら、やっぱり自ら興味を持って学ぶしかないですね。

    あとはよく言われていることですが、日本の競争力の乏しさ。
    海外では競争力を付けさせたい場合、方法としては単純に「競争させる」らしいです。
    日本では「補助を与えて強くする」…うーん、何か物足りない。
    髭剃りメーカーのジレットなんか、5年で半分の製品が変わるらしいです。
    日本が完全にダメだと主張してはいませんが、海外と比べるとこんな違いがありますよ、と投げかける本。
    10年前の刊行ですが、現代も全く通じる内容です。

  • 経済の知識が中学生レベルだったので、友人に薦められて読んだ。
    何となくわかっているようでわかっていない経済に関する事柄を、身近でユニークな具体例を用いて解説している。
    欄外にある用語解説や、ところどころに登場する佐藤さんの一コマ漫画も、記憶に残りやすくて理解を助けてくれる。

  • 自分が若かった頃に理解できず、なんとなくずっとうやむやにしてきてしまった分野の典型が経済・政治(あと英語も)でした。

    そんな大人にとっては、文章が会話形式で進んで読みやすい本書は再入門として最適の1冊だと思います。ピタゴラスイッチでもお馴染みの佐藤さんのイラストが、いい具合に脱力させてくれます。

    どんな分野でも「勉強」という意識で構えるとかえって身につかないものですが、「これは、もっと知るともっと面白くなるんじゃないか?」という期待を抱かせてくれるところが素晴らしいです。

  • タイ・バーツ暴落に始まったアジア経済危機の直後に出版。破綻した韓国はアメリカ主導のIMF救済を受け大手金融機関のすべてが外資系となり蘇生した製造業の利益は吸い取られる国際金融資本の思うツボとなった。日本ではハゲタカファンドが国の富を食い荒らし「第3の敗戦」と呼ばれゼロ金利はいまだ解消の見通しも立たない/その回し者の凡庸な概説。賢い人は大きな権限を任され大きな失敗をするが、身の安全を確保するのは上手い/出生率低下は、資本主義の行き詰まりを示唆している。国家≒政府は資本主義とは別に存在し、イスラム圏では健在

  • わかっているようで、本当にわかっているのかわかっていないのが、国内経済の話。20年も前の本だから今とは状況は違うけれど、それでも得られるものはあるんじゃないかと思って読んでみた。

    ビジネスの章は特に卑近な例が多くて身につまされた。自身はサラリーマンで、たしかに世の中の情報に対する危機感というか、当事者意識が低いのかもしれない。「世の中の足りないこと」にもっと敏感にならなくては。

    新聞も読もう。会社のコミュニティに縛られない暮らし方をしよう。世界は見える範囲だけで出来ているんじゃない。

  • 読めば読むほど次から次へと経済の面白さを感じれる本だった。

  • 税金の説明がわかりやすい。

    日本人は納税の意識が高くない。
    そんな想いを払拭するためにも読んだ本。

    今年は
    もっと税金の勉強をして
    確定申告もするし
    ふるさと納税もするし

    新たに挑戦しまくろう!

  • 勉強になった。
    本筋とは関係ないところだが、教育的に気になったところがあった。

    p.339
    その当時、学校にはまだ宿直という制度がありまして、毎月その先生が宿直当番のときには、おかきとコーラを持って友達と一緒に先生を訪ねていったんです。すると先生がいろいろ教えてくれるんですね。そして、若いうちに法律とか経済とか、まさに共同体のあり方の根本を規定するような学問をちゃんと勉強したらいいじゃないかと言ってくれた。それで、どうも経済学にはマルクス経済学と近代経済学というのがあって、近代経済学の中山伊知郎というすごい先生が一橋大学というところにいるらしいことがわかった。私は、たったそれだけの理由で一橋大学の経済学部を受けようと決めたんです。

  • 堀江貴文
    2010-05-15 12:31:28
    マクロ経済とか勉強したこともないし、生半可な知識しかないけれども。
    テーマ:政治・経済
    【激震2010 民主党政権下の日本】金融政策に無関心な経営者たち…ミクロの成功体験が落とし穴に

    高橋洋一さんは、先日「朝まで生テレビ」でご一緒させていただいた。私のマクロ経済の知識は竹中平蔵さんの本やら経済雑誌などでついた知識でしかないから、大学で本格的な経済学を学ばれた方達には及びもつかないし、批判のしようもないが、たぶんこの記事は私なんかとちょっとした論戦になったことを前提に書かれたものだと思う。

    彼の言う事は至極もっともだけれども、別に私は金融政策に無関心というわけではない。しかし、車の両輪であるということも否定するわけではない。が、これまでもマクロ経済周りの対策は色々練られてきたわけだし、必ずしも経済学者の思い通りにデフレを克服したり不況から回復しているわけでもない。彼らに言わせればそれはまだまだ不十分だということになるんだろうが、そもそも私の悪い頭ではその辺がピンとこないのだ。じゃあ、日銀とかには頭のいい経済に明るい人が集まっているのに、なんで高橋さんのような頭のいい人の考える政策を実行しないんだろうなあ?と思ってしまうんだ。

    金融政策も結構だが、今一番力を入れるべきは、高橋さんの記事にも書いてある通り企業家のマインドを高めるために規制緩和などを行うように政府に働きかけることなんじゃないかと思う。

    もうひとつ、高橋さんの書いているように、金融政策などが絵空事のように思えるのは事実である。多くの国民にとってもそうだろう。私なんかよっぽど関心があるほうだ。でもグローバル経済の中での日本的な観点での説明があまり聞かれないのはどうしてなんだろう?デフレや不況は明らかにグローバル経済や情報革命の影響を受けているはずだ。その辺も含めてどう解決していくのかの視点がぼやけているような気がしているのもなんとなく納得いかないところかもしれない。

    なんか、竹中さんの本みたいに、マクロとミクロの経済学とかを一緒に分かりやすく説明して今後の対策とかを高橋さんに私が質問したら、生徒に話すみたいに丁寧に答えてくれてそれを本にまとめたりしたら面白いなあとか思ってしまった。

    と思ったら、こんな本がでてた。

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著者プロフィール

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

「2024年 『宇宙ビジネスのための宇宙法入門〔第3版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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