ディマンド・チェーン経営: 流通業の新ビジネスモデル

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532148720

作品紹介・あらすじ

セブン‐イレブン、ユニクロ、しまむら、マツモトキヨシ…躍進のカギは、「顧客と売場の知識」の活用だ。不良在庫を減らし、売り逃しのロスをなくす「流通革新モデル」を気鋭の経営学者が大胆に描く。

感想・レビュー・書評

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  • 日本経済の成長を支えてきた、小売業における
    本部主導・マニュアル主義といった「チェーン・オペレーション」

    このチェーン・オペレーションが、時代の変遷により、
    機能しなくなっている。

    打開策として、著者は「ディマンド・チェーン経営」を提唱。
    その有用性を、実際にディマンド・チェーン経営をしている
    企業の実例を引き合いに記述している。

    著者の言うポイントとしては、5つの革新。
    ①取引制度=返品制への挑戦
    ②営業革新=プロセスの透明化
    ③組織革新=「分業」の仕方が変わる
    ④コミュニケーション革新=店舗の「知識」を活用する
    ⑤物流革新=魅力的な売場を支援する仕組み

    自社内の改革を中心としながらも、
    それらを取引先にも波及させている点や
    上記目的を踏み外さなければ、手段は企業によって異なる
    という点は納得感も高い。


    最後に通販の登場を「小売不要論」と結びつけて
    敵対視しているが、記述された2000年から早10年。
    現在は通販を上手に活かす時期であろう。

  • レポート書くために必至で読みました。でも読みやすくて結構面白かった。

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著者プロフィール

小川 進(オガワ ススム)
神戸大学大学院経営学研究科教授、MITリサーチ・アフィリエイト
1964年兵庫県生まれ。87年神戸大学経営学部卒業、98年マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院にてPh.D.取得。2003年より現職。研究領域は、イノベーション、経営戦略、マーケティング。
主な著作に『イノベーションの発生論理』『はじめてのマーケティング』(ともに千倉書房)、『競争的共創論』(白桃書房)、『ユーザーイノベーション』(東洋経済新報社)がある。
英語論文では、フランク・ピラーとの共著“Reducing the Risks of New Product Development”やエリック・フォン・ヒッペルらとの共著“The Age of the Consumer-Innovator”(ともにMIT Sloan Management Review掲載)などがあり、ユーザーイノベーション研究では世界的な評価を得ている。組織学会高宮晋賞(2001年)、吉田秀雄賞(2011年、準賞)、高橋亀吉記念賞(2012年、優秀作)などを受賞。

「2020年 『QRコードの奇跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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