EQリーダーシップ: 成功する人のこころの知能指数の活かし方

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.56
  • (47)
  • (56)
  • (124)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 1124
感想 : 73
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532149758

作品紹介・あらすじ

EQの提唱者ゴールマン博士が、コンピテンシー研究の権威ボヤツィス教授と共同で、EQとリーダーシップ、そしてビジネスでの成功の関係を鮮やかに解き明かす。欧米有名企業の実例を豊富に盛り込み、優れた「EQ型リーダー」になる方法をあなたに伝授する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なかなかの本。

    自分は別にリーダーを目指しているわけではないが、いかにして人生から様々なことを学習し、より快適な人生を築いてくかという方法論については常々考えていた。

    この本では、リーダーシップ育成で最も重要なこととして、「自発的学習(現実の自分や理想の自分を意識的に向上させ強化していく努力)」を取り上げていて、この部分はなかなかのものだと思う(そもそも、この定義中の理想の自分を向上させていくという部分が心にくい)。特に、「変化の努力を支援してくれる人間関係を作る」という部分が自分には全くない視点でとても参考になった。

  • 人を評価する前にいつも読み返します。
    IQも大切ですが、EQー心の知能指数の高い上司でありたいと思っています。
    「上に立つ者の明るく快活な雰囲気がチームの協調意識を高める」
    「皆、気持ちが前向きな人と一緒に仕事がしたいと思っている」
    「管理職との温かい人間関係は忠誠と献身の原動力」

    自分について正直であること、
    自分の感情をしっかり管理すること

    自分の部下と接する時は、明るく前向きな雰囲気を心がけよう、といつも思っています。心で泣きたい時もあるのですが。

  • EQの四つの領域
    ・自分の感情を認識する
    ・自分の感情をコントロールする
    ・他社の気持ちを認識する
    ・人間関係を適切に管理する

  • リーダーは感情面にも配慮した対応が期待される。
    人の心を動かす。(理屈だけでは変えられない)
    明るい雰囲気は良い仕事につながる。
    自信に満ちて楽観的。
    夢を活き活きと描く。
    【EQ4つの領域】
    •自分の感情を認識する
    •自分の感情をコントロールする
    •他者の気持ちを認識する
    •人間関係を適切に管理する

    絶妙なユーモア

    4つのEQコンピテンシー
    •達成意欲
    •イニシアチブ
    •協調チームワーク
    •チームを導く力

    ★自己認識→自分の長所、限界、動機、目標、夢の理解、自信→自己省察の時間を持つ:勘
    ★自己管理→感情のコントロール、正直真実イニシアチブ楽観:誠実さ、自分の価値観と矛盾しない
    ★社会認識→共感:前向きの感情を広める
    ★人間関係の管理→影響力(説得術)育成力

    ビジョンを持つ
    独力では達成し得ない
    密で円滑な人間関係を構築し全員が情報を共有して効率的に強調しあう体制を作る

    リーダーシップの型 状況に合わせて使い分ける
    ★ビジョン型:より大きな目標(意味)を意識させる
    上手くいってることや誇りの聞きとり→(自分と共有する点)→どんな夢を求めているか、なぜか→ビジョンを言葉にし共通の価値観を示す→ミッションを達成しているか問いかける
    •自信、自己認識、共感 +鼓舞激励
    透明性:知識や情報を共有し社員が当事者意識を持つ近道→情報を惜しみなく公開する
    他者の視点を理解する
    ★コーチ型:一人一人を心から大切に思う(最初に一対一で一時間対話をした社員は一所懸命働いてくれる)
    部下の目標や価値観を探る
    ★関係重視型:自分の感情を周囲と共有する。
    皆を満足させ仲良くさせ、チームの共鳴を引き出す。
    ★民主型:関係者全員を巻き込む、話を聞く。

    当事者意識と責任感を持つように指導
    リーダーシップは学習可能
    一人ひとりの部下をどう支援してやれるか
    セルフコントロール、達成意欲、協調、説得

    【自発的学習】
    •「理想の自分」のイメージをはっきり想定し、「現実の自分」を正確に知る、さらにプロセスと達成までのステップを把握する→自分の理想像を発見することで意欲が湧いてくる→自分の長所と短所を自覚する→能力向上の課題に挑戦するための計画を立てる→練習する→頼れる他者の存在

    ビジョンのないところに情熱は生まれない

    人生の根本原則を見つける
    •家族、仕事、健康などで最も重要な価値観は❓→死ぬまでに経験したことは❓

    自分の夢や希望を表明する
    (第一の発見)多面観察調査:いろいろな人からのフィールドバックを受けることで自分像を描く。
    (第二の発見)パーソナルバランスシート:長所は大切に維持していきたい特徴。短所を協調するアプローチは当人を意気消沈させる。
    (第三の発見)学習計画:いろいろな場面を人生の学習目標に結び付けて考える。→人生はすべて学習の場。事前準備がしっかりしてるほど課題がうまく達成できる。
    (第四の発見)脳の構造を変える
    悪い習慣を自覚し、意識的に良い習慣を練習し身につけた新しい行動パターンを自動的にでるようにする
    メンタルリハーサル:事前に前向きなシナリオを考える
    (第五の発見)人間関係の力

    共鳴的リーダーを育てて職場全体の空気を変える

    うまく機能しているチームではメンバーが互いの意見を尊重して耳を傾け質問し、言葉でも行動でも協力しあう。

    リーダーは自らの行動を通して模範わ示してもよいし、グループのEQを高める功績のあったメンバーを積極的に賞賛する

    リーダーはまず組織の現実を見て主要な人材を巻き込み問題点を特定する、その一方で希望を語らせる

    自分の内なる声に目を向ける
    洞察を得るには静かな環境に引き込もって熟考する機会を定期的に持つ

    変化を自ら体現せよ:関係重視型、民主型リーダーシップ
    •訪れてくればいつでも応じる、真剣に聞く、意見を参考にする、社員の子供を気遣う、共に喜ぶ、公の場で褒める

    関与せよ、貢献できる場所を探せ、ミッションを体現せよ

    まず人があり、つぎに戦略がある
    •職場でともに語らい、笑い、話を共有し、愛を育てる

    EQの高い慣行を維持するシステムを構築せよ
    •容認出来る範囲を頻繁に確認しておく

    リーダーシップの神話をうまく使え

    企業文化をきちんと把握する:文化を考慮した変換が重要

    【まとめ】
    •感情がリーダーシップにおいて非常に重要、共鳴を起こすことこそすべてのリーダーの根本的な仕事

    【EQリーダーシップのコンピテンシー】
    •自己認識:感情の自己認識、正確な自己評価、自信
    •自己管理:感情のコントロール、透明性、順応性、達成意欲、イニシアチブ、楽観
    •社会認識:共感、組織感覚力、奉仕
    •人間関係の管理:鼓舞激励、影響力、育成力、変革促進、紛争処理、チームワークと強調

  • EQの4領域
    個人のコンピテンシー
    ①自己認識(今の自分自身を理解し、周りにどのような影響を与えるかを認知している。)
    ②自己管理(感情をコントロール出来、イニシアチブを取れる)
    社会的コンピテンシー
    ③社会認識(他者の感情を察知して全体の調和を図る)
    ④人間関係の管理(求心力のビジョンを掲げ、さまざまな説得力を駆使出来る。)

  • この本は、いかにして「従業員のやる気を引き出せるリーダーシップを身に付けるか」を書いたもの。

  • 共鳴

  • 関連のEQと合わせて読んだ。
    こちらは感情とリーダーシップの関係のみについて書かれている分、その結びつきの深さを豊富な実例でわかりやすく説明されていた。
    EQは年齢を重ねてからでも訓練して高めることができ、リーダーシップは誰でも磨くことが可能であると気づかせてくれたことは大いに励みになった。

  • リーダーシップといえば本書。
    何度も読み返すことになりそう。

    ◉職場の雰囲気∝成果
    ∴自分自身の雰囲気のコントロールが大事
    話しかけられた時に「全然忙しくないですよ」は心掛けている。続けたい。忙しいんやけどな。

    ◉考える脳+感じる脳で下を置き去りにしない
    自分だけで突っ走らない、共鳴しながら。
    時に熱くなりすぎて、振り返ると、あれ?ついてきてない?と思うことはあるw注意しよう。

    ◉ビジョンは明確化するけど道程は不問、任せる
    そこを考えるんが仕事やし、楽しいことやろ?

    ◉始動は上から、戦略は下から
    上にも通じるとこあるけど、考えさせ、議論させ、悟らせる。操り人形にさせない。

    他、気付き多数

  • リーダーシップの類型が面白い
    ・ビジョン型
    ・コーチ型
    ・関係重視型
    ・民主型
    ・ペースセッター型
    ・強制型

全73件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家/コンサルタント
ハーバード大学大学院で心理学の博士号を取得。ハーバード大学で教鞭をとったのち、「サイコロジー・トゥデー」誌のシニア・エディターを9年間務める。1984年からは「ニューヨーク・タイムズ」紙で主に行動心理学について寄稿。1995年に発表した『EQ こころの知能指数』は全世界500万部(日本でも80万部)の大ベストセラーを記録した。

「2017年 『FOCUS(フォーカス) 集中力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ダニエル・ゴールマンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
アレックス・ロビ...
エリヤフ・ゴール...
神田 昌典
板倉 雄一郎
ルイス V.ガー...
ハロルド・ジェニ...
ジェームス W....
デールカーネギ...
トニー・ブザン
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×