億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

  • 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532149772

作品紹介・あらすじ

優良企業を見極める8つのポイント、絶好の買い場が訪れる4つのケース、投資収益率を高める3つの条件-23のレッスンを学ぶうちに、投資力が身につく画期的入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 約20年前に出版されているウォーレン・バフェットの投資手法に関する本
    株式投資をする人はこの手法は非常に参考になるかもしれない。
    現代においてもおそらくは共通する手法が存在するが、過去と現代で成立する事業、成長する領域や市場が変化しているので、その点は見極めが必要
    基本をおそらくだが突き詰めて考察している手法なので
    非常に参考なると思います。

  • 投資の名著。教科書と読んでもいいかも。
    極めてわかりやすく本質的なことをのべている。
    投資だけでなく、企業の競争優位性という観点からも学ぶことができる。
    コモディティ企業と消費者独占企業

    メモ
    ・市場の短期指向の裏をかく。
    ・悪材料で買うのがバフェットの基本スタンス。
     市場の本質は悪材料で売るというものであるため
     消費者独占力の強い企業は立ち直れるエンジンを持っている
    ・コモディティ型企業の共通特性
     低い売上高利益率
     低いROE
     ブランド価値を築くことが難しい
     多数のライバル会社の存在
     業界全体としての過剰生産能力
     利益の不安定性
     収益性が設備稼働率に大きく依存する
    ・選択の余地がない商品の魅力
    ・消費者独占型企業は固定資産でも無形固定資産に依存する面が強い。
    ・消費者独占企業を見分ける基準
     独占力を持つと思われるサービス製品があるか 
     一株あたり利益が増加基調にあるか
     多額の負債を抱えていないか
     ROEは十分高いか
     現状維持に内部留保利益を使う必要があるか
     内部留保利益を新規事業や買い戻しに自由に使えるか
     インフレを価格に転嫁できるか
     内部留保利益の再投資が株価上昇につながっているか
    ・消費者独占企業の4タイプ
     長期使用や保存が難しく強いブランド力を持ち、販売者が扱わざるを得ないような製品事業 マクド、リーバイス、マルボロ
     他の企業が事業継続のために、持続使用せざるを得ないサービス企業 広告宣伝、通信
     企業や個人が日常的に使用し続けざるを得ないサービス企業 害虫駆除、アメックス
     宝石装飾品や家具などの分野で事実上地域独占力を持っている小売企業
    ・絶好の買い場が訪れるケース
      相場全体の調整や暴落
      全般的な景気後退
      個別企業の特殊要因
      企業の構造変化
    ・可能な限り安値で買う。
      直近値下がりの著しい銘柄など簡単に今は調べられる。
    ・EPS、一株利益が安定成長しているか
    ・期待収益率の水準で投資判断
    ・現実的に期待できる今後10年間の収益率を考える
    ・その企業の製品サービスは20年後も陳腐化していないか・

  • 20年くらい前の本だがとても面白かった
    株式投資をする人はこの本で紹介されているバフェットの企業分析・株価分析を学んでおいて損はないと思う
    実際に使うかどうかは置いといて非常に勉強になる

    問題点があるとすれば20年前の本なので現代でも通用する話と通用しない話が混ざっている可能性があり、その見極めが求められる事

    そして晩年のバフェットの投資成績はあてにならない可能性があるという事
    晩年ではバフェットが買うだけで優良銘柄となり、バフェット銘柄がバブルになっていた可能性は否定できない(実際に本書の中で紹介されている具体例でも、EPSは予想より成長していないのにPERが爆上がりした結果、株価が予想より高値をつけたというものがいくつか出てくる)



    バフェットの若い頃の投資にまつわる話や失敗談をまとめた本を読みたいと思った

  •  偉大なるウォーレン・バフェットが企業をどのように見ていたか?それが分かります。
     次に紹介する「バフェットからの手紙」は投資家の心構えや、経営者の質の評価について書かれていますが、本書では事業内容の定性的分析に主眼があります。
     「有料ブリッジ企業」について書かれています。

  • 再読しないといけない本。 投資にはExcel等数学の知識が必須であるとつくづく実感。

  • 非常に良い本だと思う。
    定量的に銘柄分析する手法を授けてくれる。
    ただし、これはあくまでも米経済成長期に利食った話であり、現代で言うとフィールドを変えるか、
    米中小企業メインでやる必要があると感じた。

    1.消費者独占企業について
     ①消費者独占企業への投資
      1.継続したEPS上昇率を維持しているか
      2.高いROEを維持しているか
      3.自社株買いに積極的かどうか
      4.インフレを商品価格に転換できるか
      5.税引利益は堅調に伸びているか。
      →財務操作で利益が伸びていない事を隠す為、
       自社株買いによるEPS堅調増加を演出する
       ケースがある。注意が必要。
      6.10億ドルあって、有望な50人の社員が 
       いた時に、その企業の利益、シェアを
       どれだけ取れるか。
       →イメージが湧かなければ、投資先は有望な
        企業である可能性が高い。

     ②取得タイミングについて
      上記消費者独占企業に対して、一時的な
      短期投資の影響による値下げ時(株割安時)に
      株を保有する。取得単価により、株の収益率が
      決まる為、極力低い株価の時に取得する。
      以下が下げ相場。
       a)全体的な相場の下げ 
        →分かりやすい。
         また、企業の本質的な評価はブレてない
         ので、また上がる可能性大。
       b)企業の本業以外での下げ
        →異物混入、天災(火災等)、一時的な
         出費等の場合は、その事案が経営本質を   
         揺るがさないか?を確認する。
         揺るがさないなら、問題無し。
         買いタイミング。

     ③消費者独占企業取得前後でする事。
      1.企業の魅力(差別化出来てるポイント)の
       把握。小学生にもわかるように書き出し。
      2. 企業概要、構造の把握書き出し。
      3. ①に記載した事の財務分析実施。
      4. buy in,outのタイミング、株価の検討。
      5.実行。待つ。株主総会での主張タイミング
       あれば、自社株買いの誘導。
     
    2. 株価想定手法
     1.株価予想手法
      EPSの過去10年間の上昇率から、
      現在のEPSをかけて算出。その後過去10年間の
      PERの平均値(ヘッジするなら、過去最低値)
      をかけて株価予想する。厳密にするなら、
      BPSの上昇率からBPS予想を算出、ROEと
      配当率から内部留保割合を出して予想BPSに
      組み込み、ROEの想定割合をかけてEPSを
      算出。あとはPERをかけて想定株価を算出。
      #インフレ率も考慮に入れる必要がある。
     2.アービトラジー戦略
      M&A時に買収前株価に対して、
      取引価格が公表される。その差を利益として 
      取りに行く手法。以下で年間の収益率を
      見定める事が可能。
      (取引成立確率×取引想定価格
       -損失想定価格×(1-取引成立確率))
      /株価×期間(年間)

    3. 企業分析
    ・経営陣、ビジネスモデルの見定め。
     仮に高いROE、内部留保を維持していた
     としても、自己資本の伸びを利益に反映できるか
     (構造、経営陣の起因)の見定めが必要。
     →定量化の手法として、該当期間のEPSの合計
      にROEをかけて、配当率から内部留保率
      を算出したものをかける。それをEPS増加量
      で割れば、どれだけ内部留保を活用できたかの
      指標度出来る。
    ・設備投資率
     消費者独占企業→競争相手がいない為価格競争
     に巻き込まれる必要がなく、低い設備投資率での
     運用が可能。
    ・どの市場に投ずるのがベストか、検討する。
     ex, アメリカ国債利回り:8%程度。
     →最低これ以上でないと、株式投資してる意味
      がない。国債以上の利回りを確保できてるか? 
      の確認もポイント。

    【基礎用語】
    ・EPS=税引利益/株式発行済数
     →1株あたりの利益が把握できる。
    ・PER=株価/EPS
     →株価収益率。15(15年で回収)が目安。
      割安、割高の指標にするケースが多い。
    ・BPS=自己資本/株式発行済数
     →1株あたりの自己資本が確認できる。
    ・PBR=株価/BPS
    ・ROE=税引利益/自己資本
     →1年間に自己資本でどれだけの利益を
      生み出せたか?の指標。アメリカだと大体
      12%。
    ・税引利益→内部留保+配当へ。
     内部留保→自己資本,設備投資へ。

  • 他のバフェット本に比べ、定量的な銘柄の見分け方が記載してある。それだけでも手にとって読む価値がある。

  • 購入本 バフェット本は数多く読んだが、テクニカル的に解説が詳しい。
    ・自分に置き換えた問題集も有り、取り組んでみると理解が深まると思う。
    ・コモデイテイ銘柄をいかに多く買っているかを思い知らされた。


    詳細 株知識に入力

  • 今までの投資本の中では一番理論的に投資銘柄を選ぶ手法が書かれており、後半の計算が少々難解だったが、自分でエクセルファイルを作って早速トライしたい!

  • とっても参考になるし、したい。

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