グリーンスパン―アメリカ経済ブームとFRB議長

  • 日本経済新聞出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532163877

作品紹介・あらすじ

「ワシントン最後の秘密」グリーンスパンFRB。その13年に及ぶ波乱に満ちた軌跡を、瞠目すべき取材力、表現力で描き切る。

感想・レビュー・書評

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  • 2001年刊。1987年~2006年まで米国連邦準備制度理事会議長の職にあったグリーンスパン氏の議長前半生録。◆彼の政策分析や、政策と経済・金融理論との関係を適示する力量はないので、あくまで印象論として。◇①長期的視点で金融政策を実施することは不可能に近い。政治的圧力や短期的な問題解決を優先する傾向が強い。②G氏はデータや公刊情報、さらには独自ルートでの収集情報を重視する傾向にあり、金融理論から方向性を判断していない。むしろ、金融理論で一義的な決定は不可。③収集すべき情報は政治家、経済人など多岐に亘る。
    それゆえ人間関係は重視しており、孤高というイメージはやや的外れ。④指標や中央銀行の意向表明という意味以上には、公定歩合を上下させる価値・意味は乏しい。そもそも意味があるのかな?。⑤とはいえ、情報においてマネーサプライは考慮すべき重要な要素に位置づけられる。

  • ウォーターゲート事件の綿密な取材調査で有名な作者によるドキュメンタリー。
    グリーンスパン自身による「波乱の時代」と当然内容が被っているけれど、
    アメリカを代表するジャーナリストによる躍動的な筆致は、
    翻訳のフィルターを通しても充分に伝わってくるような気がする。

    両作品の間でわりと目立つ見解の違いといえば、
    パパ・ブッシュ政権への捉え方だろうか。
    この作品ではわりと好意的というか同情的というか、
    さほど悪い感情は抱いていないように書かれている。
    しかし、「波乱の時代」のほうでは、
    パパ・ブッシュ政権によるあの手この手の露骨な利下げ圧力に対して、
    かなりの嫌悪感と遺憾の意が感じられる。

    やはり、順番としてはこちらを先に読んでから、
    「波乱の時代」に手を出すのが正しい。

    ちなみに翻訳は両者とも山岡・高遠のタッグなので、
    続けて読んでも違和感がなくてよい。

  • レーガン・ブッシュ・クリントンそしてブッシュと4代の大統領とパートナーを組み、米国の絶好調の景気を演出した神話の人。シティー・バンクの危機、20歳年下の恋人との遅すぎた結婚、曖昧模糊として意味不明のプロポーズの言葉などが興味深かったです。連邦準備制度理事会(FRB)の米国そして世界経済にとっての重要性、共和党の下で議長となった氏がクリントン政権下で活躍する記載など豊富な取材に基づく迫力に富む実話です。

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著者プロフィール

ボブ・ウッドワード(Bob Woodward)
米国を代表するジャーナリスト。1943年生まれ、イェール大学卒。49年間にわたりワシントン・ポスト紙の記者、編集者を務め、ニクソンからトランプまで歴代大統領を取材・報道しつづけている。
ウッドワードは同紙の社会部若手記者時代に、同僚のカール・バーンスタイン記者とともにウォーターゲート事件をスクープし、ニクソン大統領退陣のきっかけを作ったことで知られる。このときの二人の活動から「調査報道」というスタイルが確立され、また同紙はピュリツァー賞を受賞した。ウッドワードはその後も記者活動を続け、2002年には9.11テロに関する報道でピュリツァー賞を再度受賞。
『大統領の陰謀』『ブッシュの戦争』『FEAR 恐怖の男』など、共著を含めた19冊の著作すべてがノンフィクション書籍のベストセラーリスト入りを果たしている。そのうち13冊は全米№1ベストセラーとなった。現在はワシントン・ポスト紙アソシエイト・エディターの責にある。

「2020年 『RAGE(レイジ)怒り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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