- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532164140
作品紹介・あらすじ
誰もが憧れる帝国ホテルの極上フランス料理。そこに隠された人間ドラマを名料理人が語る。料理ファン必読。貴重な写真を多数収録。
感想・レビュー・書評
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1.なぜか覚えていないけれど、「読みたい本リスト」に入っていたので読むことにしました。
2.日本にフランス料理の文化を定着させた先駆者の人生ストーリーが描かれています。
著者が日ごろから料理とどう向き合ってきたのか、戦争に出兵している間でも料理を作ることをやめなかった姿が述べられています。
著者は両親が料理店を開いていたことから、幼い時から料理人になると言い、帝国ホテルで修行する機会をつかみます。そこで、皿洗いばかりしていたが、常に手を抜かない姿勢が身を結び、料理人として厨房に立ちます。その後、留学し、本場のフランス料理を学んだ後、東京オリンピックやきょうの料理という番組で知名度が飛躍的に向上します。
これにより、著者が世間にも知られることとなります。
このような流れを著者がどんな気持ちで生きてきたのか、リアルな気持ちが書かれています。
3.続けることと好きな気持ちがあってはじめてプロになる資格があると感じました。努力することは当たり前であり、それ以上に自分の求める結果を出すことがプロの役割だと感じました。
一流は厳しい環境に自ら赴き、自分のビジョンに基づいて行動します。そして必ず結果を残します。自分を振り返ってみると、諦めたことが多かったと実感しています。しかし、最近通ったビジネス塾は最後までやり通すことができました。そこで、本当の達成感を味わうことができるとともに、自分が少しでも成長した確信があります。読書だけでは成長せず、自分が苦手な環境や人と関わる環境に身を置き、自分を磨いていきたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小さいころNHKの「きょうの料理」を見るのが好きでした。
小野正吉さんの“クール&ニヒルな姿”、陳建民さんの“ユーモラスな語り口”と並んで、当時の村上信夫さんの体型そのものの“にこやかな表情と穏やか物腰”ははっきりと記憶に残っています。
本書は、日本のフランス料理界の重鎮(帝国ホテル総料理長)村上信夫シェフの筆による“自伝”です。幼くして両親を亡くしながら、持ち前のバイタリティと誠実さをもって波乱万丈の半生を送った村上さんの姿がそのままに記されています。 -
料理人の本は初めてだったがとても面白かった。プロフェッショナルとして一人前になるために自分の腕だけで生きていくところは、”7つの習慣”の”刃を研ぐ”に通じるところがあると思う。この職人気質で信念をもっているところが一流の料理人になりえたのだと思う。ただやるからには楽しく、お客様の喜ぶように はビジネスにも当てはまる。笑顔を作って一生懸命やる、芸は身を助ける、先輩に礼を尽くす、段取り八分、マネジメント能力、欲を持て、良いところは褒める、愛情・真心・工夫等は周りへの気配りを忘れないひとだったと思う。参考にしていきたい。
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面白かった‼︎
サラッと書いてある全てが凄いエピソードばかりで、
今時の人生とは違う熱さ、厚み‼︎
美味しいフランス料理を食べてみたくなる…(>_<) -
ハンバーグを家庭料理として普及させ、バイキングという言葉を流行らせたフレンチの第一人者の自伝。
下積みの秘訣がこの本にはつまっている。
職人の世界では、本当に肝心なポイントほど教えてくれない。 -
この人、すごい人生だな。
行動力と努力が半端ない。
しかし、本当に苦労をした人って、謙虚な人が多いな。フランス料理が食べたくなった。 -
20/4/7
不承不承やる人間よりも、無理にでも笑顔を作って一生懸命やる人間を評価する。これは万国、どこの人でも同じだろう。いやいや作業をする者は、必ずといっていいほどいじめられた。
同じ口から出る言葉なら、ほめよう。
段取り8分>事前に用意しておけば、八割方は成功と言う意味で、たとえ小さな仕事でも、周到な準備が何より大切ということを強調している。
怒ったときは塩味がきつくなる。>朝出社前に、奥さんと喧嘩するなよ -
NHKでドラマ化されていたのを機に読んでみた。非常に面白く、村上信夫さんの波乱万丈な人生と努力に引き込まれるようだった。自分の能力に甘んじないでひたすら勉強していく姿勢は素晴らしいと思った。