佐藤可士和の超整理術

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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感想 : 582
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532165949

作品紹介・あらすじ

仕事も頭もスカッと爽快。空間・情報・思考のもやもやを一刀両断!気鋭のアートディレクター、秘技初公開。

感想・レビュー・書評

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  •  ついつい「整理術」という単語に引き寄せられて本を手に取ってしまう。佐藤可士和という第一線で活躍されている人が提唱する「整理術」に興味があり読んだ。
     この本のテーマは「より良い良い仕事をするためには?」だと思う。このテーマに対して、空間、情報、思考それぞれの整理の仕方を提示して実践する事で問題を解決しようとしている。
     著者は世界的に著名なアートディレクターで代表作は、ユニクロや国立新美術館のサイン計画、今治タオルのブランディングなど。日本人なら必ず佐藤さんの生み出したものを見た事があるはず。

     この本は自他ともに認める整理好きの著者がケーススタディを元に、自身が築き上げてきた整理術を説明している。

     私は学生時代、コンセプトを書く事がものすごく苦手でいつも泣きそうになりながら文章を捻り出し、結局酷評をもらっていた。よくよく振り返ってみると今までは空間の整理や情報の整理はなんとなくできていたが、思考については整理しようとも考えたがなかった。自分の考えている事をイマイチ理解していないのに、他人に理解してもらえるはずがないし、問題の本質を理解できていない可能性も十分ある。
     デザインや企画をするような仕事はしていないが、超整理術は今の仕事でも活かせる。上司や協力会社の人に自分の意見や提案をする時にまずは思考を整理してから問題解決をしようと思った。
     佐藤さんがキャリアの中で築き上げてきた超整理術はよくある空間の整理だけでなく、より質が良く、効率の良い仕事をするために生み出されたもの。優れた視点で対象を整理すれば、解決に向けての方向が明確になる(p.218)商品の本質をきっちり捉えて効果的に表現してこそ心に残るものを作る事ができる(p.33)

  • デザインというとなにか派手で、突飛な発想が必要と思うけど、実は情報を整理して何らかの視点を与えていくことと説明されている
    それがすべてではないのだろうが、ほかの仕事などにも応用されうる汎用性の高い技術と感じた
    実際の仕事に基づいており、なかなか興味深かった

  • デザイナーの仕事に整理術は直結している。いい仕事に整理術は欠かせない。整理を徹底する事で判断力は研ぎ澄まされる。
    今をときめくデザイナー佐藤氏の頭の中を覗ける本。以前はいろいろ持ち歩いていたが、今は手ぶらになったという下りは何度も読み返してしまった。
    考え方を取り入れたら、自分も確かにほぼ手ぶらになってしまった。驚き。。。

  • 整理とは、単なる片付けではなく、
    空間の整理-情報の整理-思考の整理と発展して、
    ひいては問題解決そのものである。
    英語でよく、well-organized っていうけど、
    ああいう感覚か!?
    ユニクロやキリンの極生、国立新美術館など
    自分の仕事のプロセスを紹介しているので、
    おしゃれなうえに、説得力抜群。
    本質に迫るときに、奥深く入り込んでいくだけでなく、
    逆に引いて見てみることで、客観的に見えてくるものもある。
    なるほどです。

  • 他業種ですが、情報を見えやすく整理していくことを特技として、仕事を進めてきました。
    が、最近、部署が変わり、整理なんて附属的、事務的なことだと言われ、仕事の方向を見失っていたんだ、、ということに気付かせてくれた1冊。
    成功している筆者の経験に、今の部署であらためて整理をする勇気をもらいました。
    そして、もちろん私がやっていた整理より、さらに洗練されて整理された「整理の仕方」が載っているので、早速やってみたいです。

    そして、今までクリエイティブなセンスのイメージを持っていた分野でも、整理することが重要というのは、少し新鮮でした。
    仕事を進めていく上でのヒントが欲しくて読みましたが、プライベートで進めている団体のロゴを作成中で、ちょうどなんとなくかわいいからというので、選びそうになっていたところだったので(笑)本当に読んでよかったです。

    というか、極生も、国立新美術館のロゴも、ユニクロのロゴも、UTも、愛媛のタオルのロゴも、docomoの携帯デザインも、明治学院大学のロゴも、同じ方がやっていたんですね。
    読んでいてすごい自信だなと思いつつも、事例を見ると、確かにどれも記憶にしっかり残っているもので、自信に説得力があります。

    いろいろと筆者が実践している事例があって読みやすい本ですが、特に物理的なものも、PCのフォルダ分け的に、白い段ボールで整理しているというのが、面白いと思いました。
    PCのフォルダ分けが汚いと落ち着かないわりに、物理的な引出はごちゃごちゃな身としては、ぜひ実践したいです。

  • もともと派手な感じが苦手だなと偏見があったものの、可士和さんデザインと知らずに「いいかも」「なんか気になる!」というものが沢山あり、悔しいかな、潜在的に好きなんだなと認めざるを得なくて。

    そんなこんなで本も読んでみようと思いました。

    「超整理術」ということですが、その方法自体に目新しいことはないです。
    またビジネス書として読んでも、同様かと。

    ただ、アートディレクターの可士和さんがこれらの整理術を駆使した結果こうなりました、と
    ご自身のお仕事につなげて書いてくれてるので説得力があります。

    また、
    空間の整理
    情報の整理
    思考の整理
    という分け方も理解しやすかった。

    お仕事を生み出すことは、つまりデザインすることで、デザインするためには、こういった整理が必要ですよと。
    そんな風に感じました。

  • 整理術というより仕事日記。ただ、そのどれもがとてもエキサイティング!

    自分の視点をもつ。

    俯瞰で見る。

    ネガティブの裏を見る。

    何を伝えたいのか、

    すべてのキーワードにつながるコアを見つける。

  • 一番大切なことは何かを考えること。
    因果関係をみて、本質をつかむこと。
    思考=抽象概念で、伝えるために、言語化が必要だということ。
    など、多くのまなびをいただきました。
    整理することとは、自分と向き合うこと。
    春休み中に、部屋の整理、頑張ります。

  • UNIQLOとかのアートディレクションを手がけた
    いけてる男。
    アートディレクションの仕事は情報を整理して
    商品や問題の本質を捉えることだというのが
    本書の一つのメッセージである。
    確かに氏の作品には芸術家としての震えるような才能は
    感じられないが、直線的な機能美、合理性というテーマ
    が一貫してあるように感じた。

    よくある生産性の高い人の思考のパターンと同じだと
    思ったが、この人の場合には直感が優れているのだろうと
    思った。やはり論理的な思考と感性の両輪が優れていないと
    一流にはなれないのだろう。

    これからは感性の鍛え方みたいなものの方が
    重要視されていくのではないか。

  • 2007年で読んだ本の中で、BEST10に入る秀作。

    超・・・面白いです。

    整理術の本というより・・思考法の本ですね。

    むちゃくちゃ、参考になりました。

    整理術の本というより、思考法の本です。デザイナーの思考法の一部を覗けたようで・・・みさ吉的には、超インスパイヤーされる本でした。

    実は、佐藤可士和さんって、この本読むまで、何やってる人か知らなかったんですけど・・・手がけてる作品・・・ステップワゴンとかキリンの発泡酒とか・・・なんか凄いなと気になってるCMやデザインだったわけで・・・

    本を読みながら・・・えーー!これもなの?これもなの?と
    彼の才能と思考法を確認しながら、非常にアイデアを触発されるものがありました。

    超、お勧めの本です。別にデザインやってなくても、考え方のヒントをくれますし、こうやって考えて作ったんだというのが判るいい本です。

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著者プロフィール

■佐藤 可士和(サトウ カシワ)
クリエイティブディレクター。博報堂を経て「SAMURAI」設立。
主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。
近年は武田グローバル本社、日清食品関西新工場など大規模な空間デザインプロジェクトにも多く従事。
文化庁文化交流使(2016年度)、慶應義塾大学特別招聘教授(2012-2020年)毎日デザイン賞ほか多数受賞。
2021 年春に国立新美術館で「佐藤可士和展」を開催予定。

「2021年 『佐藤可士和の対話ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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