ネットで売れるもの売れないもの: 商品選びで成否の8割が決まる

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.13
  • (2)
  • (7)
  • (17)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 98
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532166670

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  2008年に出版されたECの本。当時は、ネットで販売されれば売れると思われていたのか、帯に『「何でも売れる」は大間違い!』とある。著者は、日経MJでも記事を連載していたが、当時、2年連続で楽天「ベスト店長賞」を受賞したというのがバックボーンだということは、帯を読んで知った。おそらく2008年頃には、黎明期の特需はなくなっていたので、ある意味、今のネット戦略の元型が出てきたものと解釈できるか。

     では、今どきの成熟期は、何が成功の鍵になるのか。自分として改めて重要と思うポイントを抜粋して3か条に編集。

    1.商品力がなければ結局は売れない。売るのは商品。サイトではない。 「クリックさせる」キャッチコピーがつくれなければ、商品は売れない。
    2.実店舗と比べ、接客力が貧弱なネットは、集客力に頼らざるをえない。なので、広告費は先行投資。「売りやすい商品」=「集客しやすい商品」。「売りたい商品」ではない。広告を打つには、原価率五割がボーダーライン。
    3.ターゲット顧客は「買う気満々」な顕在顧客。「キーワードが明確なもの」が強い。「売れるキーワード」は、「買う気満々」な顧客が検索するもの。どこで売っているかわからないものは検索されやすい。商品名、ブランド名など。なので、必要不可欠な「検索キーワード広告」と「検索エンジン対策」。

     なるほど。

     買う気のある人が、検索したときに、自社サイトにきて、買いたいモノを見つけて買ってしまうようにする、

     ということか。当たり前といえば、当たり前だが、大事な本質。

  • p44
    インターネットで「売れるもの」と「売れないもの」の定義
    「ネットで売れるもの」
    ・商品力がある
    実店舗でも売れている商品
    例)ブランド品、有名ダイエット食品、家具
    ・検索キーワードが明確
    ネットでよく検索されている商品
    例)インクジェット、メイド服、ミニカー
    ・原価が抑えられている
    仕入れ値が抑えられている商品
    例)海産物、アパレル商品、教材
    ・ライバルが少ない
    積極的に扱わない
    例)爬虫類、アダルトグッズ

    「ネットで売れないもの」
    ・そもそも商品力がない
    実店舗でも売れていない商品
    例)オリジナル雑貨、ビーズアクセサリー
    ・検索キーワードが曖昧
    検索窓にあえて入力しない商品
    例)帽子、ネクタイ、漬物、チョコレート
    ・利幅が薄い
    どこでも仕入れられる一般的な商品
    例)文房具、家電、日用品
    ・誰もが扱っている
    すでに競争過多なジャンル
    例)海産物、家具、輸入雑貨

    p68
    キーワードから読み解く顧客心理
    ・ブランド名で絞り込むケース
    時計>腕時計>オメガ>オメガ スピードマスター
    ・購入条件で絞り込むケース
    サングラス>サングラス 通販>サングラス 通販 激安
    ・エリアで絞り込むケース
    リフォーム>バリアフリー>バリアフリー 千葉県

    p72
    広告費が多くかかる商品は必然的に売りにくい
    「検索キーワードが曖昧なもの」というのは、必然的に多くの見込み客に情報を届けるための「広告宣伝費」がっかってしまう商品となり、行き着くところ「売りづらい商品」ということになってしまう。

    p75
    小資本ビジネスに向かない「食品」「雑貨」「アパレル」

    p102
    目安として、売り上げに対して10~20%ぐらい広告費をかけなければ、今のショッピングモールでのビジネス展開は難しいと言ったほうがいいだろう。

    p105
    食品やアパレル、雑貨関連のネットショップであれば、「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」を作ることが、広告戦略を組み立てる上での必須条件となる。
    まず広告を使い、低価格でハードルの低い「フロントエンド商品」を、できるだけ多くの人に購入してもらい、後ほど。、メールマガジンで質の良い高額な「バックエンド商品」を販売していく。また、高額な広告枠になるが、効率良く懸賞広告で見込み客を集めて、そのお客様に対して「フロントエンド商品」をぶつけていくのもいいだろう。

  • ネットの世界は何でも売れる!という訳ではなく、属性によって売りやすいものや売りずらいモノがあるという事を解説しています。

    ドロップシッピングで商品選びに迷っている方は必読です。なぜ、その商品なのか?が理解できます。

    また、実店舗からネットショップを立ち上げたい方も読んでおいた方が良いかもしれません。スーパーなアフィリエイターの恐ろしさが分かります(笑)

  • 現在携わっている業務に役立てないかと考え購入。同著者の他作品がよかったことも購入動機となっている。
    目新しい発見は特にない。ただ、著者の考え方は至極現実的で、自分の考えるところとも一致する。また、著者もあとがきで触れているがこの本の通りではECがつまらなくなる。どう覆していくかが大切だ。
     

  • ネット通販の指南書。
    ネット通販コンサルタントが、いかにネット通販は難易度が高く、
    覚悟と戦略と根気が必要かを説いている。

    複数回文中に出る「再度、慎重に考え直すべき」が印象的で、
    恐らくこの本を読むとほとんどの人がネット通販参入に尻ごむだろう。

    ただ「ネットで売る方法論」を説く本が大半の中で、
    内部の人間が批判的に自身のビジネスを説いていることが
    個人的には非常に斬新で、
    今まで読んだどの一般的な参考書よりも役に立った。

  • ネットなら何でも売れるという時代は終わり、検索されやすい商品で、原価率の低いものを、広告費じゃぶじゃぶ使って売らないと、売れないという内容。

    ネットもサイトが増えて、集客が難しくなったということらしかった。さらに、広告費の高騰や値引き競争などで、お金がないと難しくなっているそうだ。そんなことになっていたかと驚いた。

  • ネットショップを開業するうえでの
    覚悟的なものを多少しることができた

    片手間で割り切って続けるか
    本気で全力でやるか
    半端だと 利もでず 労ばかりという事になる

    キーワード検索の重要性は当然として
    ネットでありつつも
    電話番号 電話応対の重要性を知ることができてよかった

    巻末に様々な業種のネット販売の可能性が載っていた

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

竹内謙礼(たけうち けんれい)

有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、出版社、観光施設の企画広報担当を経て、2004年に経営コンサルタントとして独立。楽天市場において2年連続ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞したほか、数多くのネットビジネスの受賞履歴あり。ネットショップ運営を中心にしたコンサルティングに精通しており、個人事業主のネットショップ運営から大企業のネット通販事業まで、幅広くノウハウを提供している。現在、低価格の会員制コンサルティング「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、150社近い企業に指導。
経済誌や専門誌への連載や寄稿のほか、日経MJにおいて、毎週月曜日「竹内謙礼の顧客をキャッチ」を執筆中。
著書は『巣ごもり消費マーケティング』『ホームページの値段が「130万円」と言われたんですが、これって相場でしょうか?』『ネットで儲ける王様のカラクリ』(技術評論社)、『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『会計天国』(PHP研究所)ほか多数。

「2023年 『SDGsアイデア大全 ~「利益を増やす」と「社会を良くする」を両立させる~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹内謙礼の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フィリップ・マグ...
ロバート キヨサ...
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×