ゴールドマン・サックス 上: 王国の光と影

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 163
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532167530

作品紹介・あらすじ

最強投資軍団はいかに作られたか。25年の歳月をかけて、遂に完成。金融ノンフィクションの最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 年代記を淡々と追ってる感じでやや退屈。明らかな誤訳と、原書での日本に対する誤解が多い。

  • ゴールドマンサックスの歴史について、中核をなした人物像に焦点を当て述べたもの。上下巻各500ページの大作。読み応えがあり、ゴールドマンサックスの失敗と成功がよくわかる。印象的な表現を記す。
    「ガス・レビー「俺が飛べと言ったら『どれくらい高く?』と聞け。みんな、これに集中しなくてはいけないんだ。『もし』『それに』『しかし』などと言ってはいけない。絶対にだめだ」」
    「ゴールドマンサックスの理念:
    1 つねに顧客の利益が第一です。顧客によいサービスをすれば、成功は自ずとついてくることを経験から知っています
    2 私たちの資産は、人材、資産、そして社会の高い評価です。一つでも欠ければ、取り戻すのは大変なことです
    3 私たちはプロフェッショナルな仕事の質の高さに大いなるプライドを持っています。何に対しても妥協せず、卓越性を追求します。私たちは広範に活発な活動を行っていますが、最大となるよりも最善となることを選びます
    4 すべてに独創性と想像力を重視します。従来の方法が最善である可能性もありますが、顧客の問題をよりよい方法で解決するようつねに努力します。業界のパイオニアとして、私たちが始めた習慣やテクニックが業界標準となっていることに誇りを持っています
    5 あらゆる仕事に最善の人材を見つけて採用するように特別な努力を払います。私たちの仕事は何十億ドルという単位のものですが、社員は一人ひとりを選びます。サービス業界では、最高の人材なしに最高の会社にはなれないことを理解しています
    6 私たちは他社にないスピードでキャリアアップできる機会を社員に提供します。最高の人材が担うことのできる責任は無限です。社内での昇進は、能力、業績、貢献度で決まり、人種、肌の色、年齢、信条、性、国籍などは関係ありません
    7 すべてにチームワークを重視します。個人の独創性は奨励しますが、チームで努力すると最善の結果が生まれることを経験してきました。会社や顧客の利益よりも個人的な利益を優先させる人はわが社には不要です
    8 会社に対する社員の献身、仕事への努力は他の組織とは比べものにならないほど強いものです。これがわが社の成功にとって重要なものだと考えています
    9 利益が私たちの成功の源です。利益は資本を強化し、最高の人材を引き寄せ、引き止めます。利益を生み出した人たちの間で、惜しみなく分け与えるのが私たちのやり方です。収益性は将来を決める重要なものです
    10 私たちは会社の規模の大きさを資産だと考え、それを保つ努力をします。顧客のどんな大きなプロジェクトでも請け負えるほど大きくなりたいと思います。同時に、忠誠心、固い絆、団結心を維持できるほどの規模でありたいと思います。それらを大切にしたからこそ、わが社の今日の発展があるのです
    11 急速に変化する顧客のニーズを先取りし、満足させるように新しいサービスを開発します。金融の世界はひとところにとどまることはありません。現状に安住することは破滅への道です
    12 私たちは顧客と接する中で機密情報を受け取ります。機密を守らない、機密情報を適切に扱わない、あるいは不注意に扱うことはあってはならないことです
    13 この競争の激しい業界にあって、私たちは顧客との関係を積極的に広げるよう努力します。しかし、私たちはつねに公正に戦い、他社を中傷することはけっしてしません
    14 誠実さ、正直さはビジネスの基本です。社員のすべてが、仕事でも私生活でも、高い倫理基準を保つことを期待します」
    「ジム・ワインバーグ「ここで機能するには、懸命に働き、ほかのことをあきらめざるを得ない。正直にいって、家族との生活もある程度犠牲にする必要がある。野心を持ち、やる気に燃えていなくてはできないことだ。ここでは誰もがよく働く。そうしなければ、会社を辞めざるを得なくなる」」
    「ジム・ワインバーグ「昇進すると、なかには伸びる人もいるが、思い上がる人が多い」」

  • GSの創業から現在までの軌跡が書かれています。
    ポイントはGSはなぜ世界一の金融企業になったか?
    金融という今では虚業のトップに位置する業界の中で、パートナーシップを最も重視し、信用を勝ち取りながら成長して行く過程がとても興味深く読めました。
    現代のGSのイメージとはかけ離れた所もあるので、成長期のGSを知る事は起業の参考になる事も多い気がします。

  • 翻訳が悪いのか元がイマイチなのか没入出来なかった。下巻は読むのやめよう。

  • ブロックトレードとか知らなくてショックでした。

  • ト、2011.0618-06.29

  • GSの歴史を振り返った本。
    訳し方が微妙なのか、構成(時系列では無い)のせいなのか、いまいちよくわからん部分もアリ。
    それなりに面白かったけど、なんだかなぁ。

  • 20101105 BBM 土井さん超お薦め

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著者プロフィール

1937年生まれ。イェール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールで最優秀のMBA、ニューヨーク大学でPh.D.取得。ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て、1972年グリニッジ・アソシエイツを設立。以後、30年にわたり代表パートナーとして、投資顧問会社や投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングに腕を振るう。2001年6月代表パートナーを退任。現在、ホワイトヘッド財団理事長。この間、イェール大学財団基金投資委員会委員長、米国公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任。『キャピタル』『チャールズ・エリスが選ぶ大投資家の名言』『イノベーターは死なず』『ゴールドマン・サックス(上・下)』『投資の大原則』(共著)など多数の著作がある。

「2022年 『敗者のゲーム[原著第8版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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