愚者の質問: 富良野自然塾・倉本聰対談集
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2010年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532167592
作品紹介・あらすじ
気象、生物学、脳科学、エネルギ-倉本聰・富良野自然塾塾長が環境問題の本質と実態について各界の賢者8人に問う。
感想・レビュー・書評
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読みながら、今後の生き方について考えました。
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環境問題という大きなテーマを緩やかに題目に置いて、脳科学者や気象学者や冒険家や生物学者なんかに、倉本さんがインタビュー形式で話を引き出すという内容。倉本さんのファシリテートが上手だなと素直に感心した。
小学生の頃、小学館(?)の学習まんがをパラパラと楽しく読んだのと同じ様に楽しく読んだ。ただ、その設定された題目は大きくて、油断するとどうしようもない焦燥感に襲われてしまうところが、学習まんがのときとは違ったけれど。
そういえば、脳科学者という言葉は、テレビに出るのが好きな誰かのせいで随分と陳腐に成り下がったと私は思っているのだけれど、この本に出てくる脳科学者さんの話は面白かった。
その道を追求している人が、その道のことをきちんと知らない人にわかる言葉で語るのは、スゴいことだと思ったし、自分もそうなりたいなと思った。 -
非常に興味深い。様々なジャンルの専門家が現代の環境について語る。現代をどう生きるべきか考えさせられる。
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NPO法人C・C・C富良野自然塾の季刊誌『カムイミンタラ』に連載された「愚者の質問」を再編集したもの。愚者は質問をする立場である倉本 聰、副塾長の林原博光の両氏。対談の相手は賢者として、伊藤和明(防災情報機構会長)、澤口俊之(脳科学者)、住 明正(気象学者)、三浦雄一郎(冒険家)、石川英輔(作家・江戸文化研究家)、本川達雄(生物学者)、末吉竹ニ郎(国際金融アナリスト)、柴田明夫(丸紅経済研究所所長)の各氏が登場する。
環境問題に関連する様々なジャンルの賢者をゲストに招き、素朴な疑問をぶつけることにより、読者に環境問題の理解をうながす一助になればという趣旨で編まれている。
脳科学者・澤口俊之氏と冒険家・三浦雄一郎氏のセクションは、環境問題云々を抜きにして興味深い。 -
20110102 愚者が賢者で賢者が愚者か。普通の人がどうしたら良いかのヒントにはなる。
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倉本聰さんのドラマの良さを、31歳になって初めて知りまして
その流れでこの本を手にとって読んでみたところ、やはり環境についてピシッと考えを持たなければ、実践しなければと思い改めることになりました。
面白いのは脳科学者の澤口俊之先生との対談。
人間の赤ちゃんは、本来あと6ヶ月お腹に入っていなければならないのに出てくるそうなので、カンガルーケアという育児を6ヶ月までしなければならないそうなのですが、それと相容れないスポック博士の育児法によって人間がだめになる‥というくだりに大爆笑ですw あと三浦雄一郎さんとの対談も圧巻です。