人はチームで磨かれる: 職場を元気にする72の質問

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532168667

感想・レビュー・書評

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  • 会社組織にいると多かれ少なかれチ-ムが頭によぎる。人が集まって大きな成果を出す、過程が大事というのは誰しも経験することです。
    学生時代に多く体験しているのに、社会に出てから殻にこもることが多いかもしれない。
    一人で仕事をするようになって、対人関係の煩わしさからは解放されているが、自分で学んでいかないと伸びしろがないなぁと思いました。

  • チームの一員としての誇りをどう作り維持し高めていくべきかを考えさせられた。勉強会を”有志による課外活動”でなく、”業務の一環”とすることで知識が共有され、言葉が共通になること、事務作業を一緒にすること、御用聞きをしたり褒めたりすること、全員の発言を必ず引き出すこと、などの一連の雰囲気の形成は、リーダーの責任であることを痛感した。興奮と祝祭もその通りだ。一つだけ反論は、強い個でしか強いチームは作れないので、ここに書かれていることはトップチームの作り方ではないと思う。しかし、それ以前の大前提の状況作りは、メンバー側でなくリーダーの義務だ。難しいなぁ~。

  •  誰もが当事者意識を持ち、創造性を発揮し、ゴールを意識しながら、助け合うチームをいかにして作り上げるのか、という本。

     組織の理想は小学校の教室、というのが特に印象に残る良書。

  • 現場よりで明日からすぐ使えそうな内容てんこもり。ど定番だけど、整理されて書かれていて良かった。新書だし分量もさっくり読めていい感じ。昨日ちょうど自分が企画担当の研修が職場でもあって、良い緊張感でのぞめました。 #課長文庫

  • チームを形成する上で定番的な内容。ほとんど中身は流した。

  • 教育者から見た、現代のチームとは?について書かれた本。
    若者は、自分の意見を言わないなど消極的にはなっているが、決して能力が下がったわけではない。
    発言したものが責任を負わされたり、積極的に行動したものが責任を負わされるような風潮、またアメリカナイズされつつある個人主義に悩んでいるのが現状である。
    アメリカでは個人主義である半面、精神的な不調をカバーするために精神分析医などが多いという環境が整っている。
    翻って日本はというと、以前の日本的経営のような家族経営は影をひそめ、アメリカのような環境が整わないうちに個人主義が導入されてきている。
    グローバルな視点は大事であるが、経営となると、チーム全体の底上げを行いながらのチーム経営という独自の視点が重要ではないか?

  • 自分がいま興味のあるチームビルディング
    より現場に近い内容で語り掛けてくれました

  • ・「教える」というより、学び合うチームをいかにつくれるかが重要。学び合うチームが社会性を育て、個人の学びの活性化にもつながる。

    ・例え新入社員であろうとも、配属されたチームの推進力になることが可能。まずは「自分はチームのために何ができるのか」と、常に考える癖をつけることが第一歩だ。あるいは他のメンバーにしても、「自分は推進力の一助になっているか、それともぶら下がっているだけか」を考える必要がある。やや大げさにいえば、これは大人としての義務でもある。

    ・リーダーの存在は重要。しかしリーダーの下でメンバーは黙って言うことを聞いていればいいという時代ではない。社会の急速な進化または変化に乗り遅れないためには、メンバー個々人もそれぞれにかg萎えて行動する必要がある。つまり、全員がリーダー的な気概を持ち、なおかつチーム全体としても調和していなければならない。

    ・見習う・技を盗むという教育の再興のためにも、自分なりの秘技や奥義を使って突出した成績を残す人より、それを広めてチーム全体の成績を引き上げた人、自分の経験値を伝えて共有できた人を評価することが重要だ。

    ・リーダーにはメンバーをやる気にさせる言葉と、それを裏付けるような身体性が求められる。本来、リーダーは年齢やキャリアではなく、こういう身体性を持っているかどうかで選ばれるべきだろう。とりわけリーダーとして気をつけるべきは、何があってもネガティブな感情を前面に出さないことだ。不機嫌なリーダーの存在は、不機嫌なメンバーがいる以上に場の空気を悪くする。「北風と太陽」のイソップ寓話ではないが、現代に必要なのは、むしろ彼らの萎縮を開放して積極性を引き出すような工夫なのである。

    ・リーダーに必要なのは、空気を読んだ上で、それを好転させる工夫だ。基本は、積極的に声を出していくこと。あえて読めないふりをして誰かに話題を振るとか、受けないことがわかっていてもジョークを飛ばすとか、日常的に機会はいくらでもあるだろう。「人柱」になる覚悟を、リーダーは決めなければならないのである。

    ・ミッション・パッション・ハイデンション この3つさえ心がけていれば、どんな仕事に就いても通用する。ミッション:使命感、パッション:仕事の原動力。チーム全体で持つこと、勝者のメンタリティは伝染する、ハイテンション:状況にかかわらず、とりあえず元気を出そう、声を出していこうということ。結果さえよければテンションは上がる、と考えるのは間違い。まずテンションを上げるから、そこに結果がともなう。結果が出ないと不安に思ったり弱気になったりしがちだが、それをハイテンションで吹き飛ばす。

    ・カオスが生まれているか?立ち上がりは混沌としているが次第に経営が軌道に乗って組織が大きくなると秩序立っていく・・・そうなると組織はカオスを恐るようになる。たとえ従来の業務を妨げる不便さがあったとしても、新しいものにチャレンジする余力は欠かせない。すべての業務を100%とすれば、せめて10%程度は常に入れ替えられ、カオスにするぐらいの柔軟さがあってもいい。これだけでも、時代への対応性は大幅に増すはずだ。

    ・メンバーそれぞれがポリバレント(多機能的)になる・・・ある分野で専門性を持ちつつも3つ程度のポリバレントな能力が要求される。

  • 学習する組織の実践。
    やってることなので共感できる。
    発言量の可視化はとりいれたい。

  • まさに私がやりたいことが明文化されていて感銘をうけた。真のチームワークとは何か、生産性の高いチームとはなにかを考え、気付きを得るきっかけになる。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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